93年のアルバムです。完全にアシッドハウスしています。サンプラーではなく、電子音を中心としたサウンドで、レゾナンスをいじり回すアシッドテクノのスタイルを網羅しています。この時点で、ほとんど時代とシンクロしていますので、彼らの名前もテクノシーンではお馴染みになってきます。
1. E - Male
2. Dreamlined.
3. L.I.E.S.
4. Tribal
5. Pregnant Pause
6. Pain
7. Everything Has To Happen.
8. How Does E Feel?
9. Re-Mind
90年代初頭というのはアナログシンセが見直された時期でもあります。お金がない若いヒップホップミュージシャンが中古のアナログシンセを買ってきてはいじり倒すという手法が、そのまま作品となり、それが受けるようになります。デジタルシンセよりも音が太いし、直接ノブをいじり回して音の変化をリアルタイムに調整出来るので、直感的に演奏し易かったのです。
やがてデジタルシンセでもアナログモデリングが出来るようになるくらい、アナログシンセ人気は急上昇で、80年代のチープなデジタルサウンドよりも音が太くなったりして、よりロック的なサウンドを創れるようになりました。それがクールなテクノに躍動感を生み出し、優れた作品が生まれています。このアルバムもその中でも革新的なくらいに優れた内容になっています。
E - Male