

96年のアルバムです。プロデュースはAndy McCluskey、Matthew VaughanとDavid Nicholasの三人。懲りずに80年代サウンド全開です。まるでTears for Fearsのようなタイプのサウンドになっています。音は良いです。曲も良いです。しかし、
ブリットポップ全盛期でありながら
ブリットポップっぽさよりも80年代サウンドにこだわっています。出来映えはこれまでで最高に素晴らしいのですが、時代の寵児だった彼らが全く時代の流れを無視した内容に驚きます。
1. Universal
2. Walking On The Milky Way
3. The Moon And The Sun
4. The Black Sea
5. Very Close To Far Away
6. The Gospel Of St Jude
7. That Was Then
8. Too Late
9. The Boy From The Chemist Is Here To See You
10. If You're Still In Love With Me
11. New Head
12. Victory Waltz
音楽としては素晴らしいので、Walking on the Milky WayとUniversalのシングルヒットを生み出しています。
音楽的な完成度も高く、もっと評価されるべき作品だと思いますが、どうしてもTears for Fearsに聴こえてしまいます。これが彼らの新たな境地だとすれば、ファンなら受け入れるしかありませんが、ファンでない人にも聴いてもらわなければ大きなヒットには結びつきません。
これが彼ら流の
ブリットポップだとすれば、新たな流れになる所ですが、既に世界的には知名度は低くなり、既に過去のバンドのイメージがあるので、そうした風潮を払拭するのが先だと思うのですが、あくまでも80年代に培ってきたものにこだわり続けています。80年代サウンドに飽きてきている人にとっては90年代は新しい事が山積みで面白いのですが、80年代サウンドが恋しい人にとっては、こういうバンドがいてもいいのかもしれません。
Full Album