

86年のアルバムです。より官能的になった、彼らの
音楽性をより高めた作品になっています。退廃的でメカニカルなサウンド、そこに情緒的な切なさ、情念などを織り込んだより完成度の高いサウンドを創り上げています。歌詞の面でもよりディープな世界を表現して、後のダウナー系の手本となるような内容になっています。
1. Black Celebration
2. Fly On the Windscreen (Final)
3. A Question of Lust (Minimal)
4. Sometimes
5. It Doesn't Matter Two
6. A Question of Time
7. Stripped
8. Here Is the House
9. World Full of Nothing
10. Dressed in Black
11. New Dress
MTVにも頻繁にオンエアされるようになり、Stripped、A Question of Lust、A Question of Time"、But Not Tonightの4曲をシングルヒットさせています。それでも
テクノポップ時代からの手法は活かされており、シンクラビアにより、より複雑なアレンジが可能になっているにもかかわらず、シンセポップのシンプルなシーケンスにこだわったり、古くからのファンも納得させるような構成になっています。
80年代は華やかなヒットチャートとは別にインディーズも盛り上がっており、インディーズ系にこそ面白い作品が多く登場していました。そのインディーズ系にも、メジャーでも通用するような特殊性と大衆性を両立させている所が凄いと思います。玄人受けするようなサウンドだと思いますが、それほど難解な事はやっていないので、商業面でも成功している数少ないバンドであります。
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