

93年のアルバムです。前作同様Floodがプロデュースに参加していますが、サウンドが大きく変わっています。やっと80年代の手法をぬぐい去って90年代に適応しようとしています。もはや
テクノの雰囲気は無く、普通のポップロックになっています。音源が完全にデジタルの最新版を使用しているので、これまでとは全く違う雰囲気になっています。そういう事も合って、このアルバムは世界的に大ヒットとなりました。
1. I Feel You
2. Walking In My Shoes
3. Condemnation
4. Mercy In You
5. Judas
6. In Your Room
7. Get Right With Me
8. Rush
9. One Caress
10. Higher Love
U2やエコバニのようなネオサイケの流れを汲むサウンドになっています。歌詞も、曲も全てに熟成された完成度を誇っています。I Feel You、Walking in My Shoes、CondemnationとIn Your Roomの4曲のシングルヒットを生み出し、世界各地でNO.1の記録を出しています。日本でも売れました。どちらかと言うと時代的にオルタナに近い感じですが、イギリス独特のサウンドであり、この仰々しくて感情的な歌が当時は流行っていました。
最新のデジタル環境で制作されていますが、90年代
テクノ方面にはいかず、普通にポップロックの曲調になっています。シンセよりも歌が主役になっていましたが、それがより顕著になった形で、
テクノに特化したサウンドが引っ込んだ事で大ヒットに結びついたとしたら皮肉な事です。機械的な
テクノから人間味溢れる
音楽になっています。彼らに無縁だった黒人
音楽の要素も感じられます。
Full Album