2001年のアルバムです。これもフォークロックになっていますが、アコースティックだけでなく、エレクトリック楽器も含めた文字通りのフォークロック作品になっています。キーワードはボブディランでしょうか、ディランのフォークロック時代のような曲があったり、はたまたニューカントリーロック系のジャクソンブラウンっぽい曲もあります。どちらにしてもアメリカ的な
音楽だと思います。
1. Keys To Your Heart
2. Always Be Your Man
3. Thinking 'Bout You
4. NYC Girl
5. Fly
6. New Thing
7. Special One
8. Whenever You Come Around
9. Touch
10. Godhead
11. Masterpiece of Loneliness
生楽器に生オーケストラ、と思っているとハウス的なリズムトラックを使ったりしています。カントリーハウスという感じでしょうか。それでも歌にブレがないので曲の良さがストレートに伝わってきます。イーグルスやジャクソンブラウンのような時代の、A.O.R.を通過したカントリーロック調なのが特長だと思います。70年代のスタイルですが、古くさく感じないのは歌の絶対的な存在感があるからだと思います。
実に落ち着いて大人のロックを演奏しています。力むでも無く作為的な優しさでも無く、ごく自然体の大人のロックであります。歌の旋律はボブディランのようであり、字余りにしていないので分かりづらいですが、その系列のカントリー、フォークロックをパンク、テクノを経過した感性で演奏しています。オルタナという言葉も的確ではないでしょう。70年代から活動してきたミュージシャンが辿り着いた等身大の歌がここにはあります。これも又名盤であります。
Keys To Your Heart