

81年のアルバムです。リズム隊にメンバーチェンジがあり、ドラムがSandy Slavin、ベースがKip Lemingに変更になっています。サウンドもネオヘヴィメタ、HM/HRボームと言う事もあって、ヘヴィメタスタイルになっています。このブームの中で新しいバンドが出てきましたが、70年代のハードロックファンにとっては面白みが無いものであり、その中でも70 年代からやっているこのバンドが存在感を表した事は嬉しかったです。
1. Swords And Tequila
2. Fire Down Under
3. Feel The Same
4. Outlaw
5. Don't Bring Me Down
6. Don't Hold Back
7. Altar Of The King
8. No Lies
9. Run For Your Life
10. Flashbacks
11. Misty Morning Rain (Bonus Track)
12. You're All I Need Tonight (Bonus Track)
ギタープレイもヴァンヘイレン以降のテクニックを駆使するようになっています。ピッキングハーモニックスの多用、ミュート奏法による低音部のアルペジオなどをマルチエフェクター、当時はまだアナログなので複数のエフェクターを併用していますが、フェイザー、ディストーション、ディレイなどを組み合わせたサウンドになっています。歌い方もハードロック時代とは違ってヘヴィメタっぽくなっています。
ヘヴィメタとハードロックの大きな違いはスケールの違いで、ハードロックはブルースと同じブルーノートであり、ヘヴィメタはペンタトニックやクロマチックなどが使われます。これはアメリカのブルースを基にしたハードロックと、ヨーロッパのクラシック環境から生まれたヘヴィメタの違いによるものです。このアルバムでのギタープレイはヘヴィメ風ですが、ブルーノートスケールで演奏されているので、本当はハードロックと呼ぶべきです。しかし、ヘヴィメタの元祖であるブラックサバスも最初はブルーノートで演奏していますので、これもヘヴィメタと言っても間違いではありません。でもどちらかと言うとハードロック寄りのヘヴィメタです。どっちでも良いのでHV/HRと言うくくりになっています。
Swords And Tequila