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[20150131]

Dancing on the EdgeDancing on the Edge
(1990/10/25)
Roy Buchanan

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86年のアルバムです。オープニングのPeter Gunnのカバーからいきなりハイテンションの攻撃的な演奏で迫ってきます。アートオブノイズがサンプリングによるPeter Gunnのカバーをヒットさせていましたので、この頃はPeter Gunn人気がありましたが、その中でもかなりアグレッシヴなプレイになっています。売れていた頃にレコード会社からの押しつけもあったのでしょうが、インディーズに来てからは鬱憤をはらすかのような演奏が目立ちます。

1. Peter Gunn
2. The Chokin' Kind
3. Jungle Gym
4. Drowning On Dry Land
5. Petal To The Metal
6. You Can't Judge A Book By The Cover
7. Cream Of The Crop
8. Beer Drinking Woman
9. Whiplash
10. Baby, Baby, Baby
11. Matthew

ジャケットではレスポールを弾いていますが、これが意味する所は分かりません。作品からはテレキャスターの音が確認出来ますが、パートによってはレスポールも弾いているのでしょうか。今回のリードボーカルはDelbert McClintonで、作品ごとにバックメンバーを代えています。曲もカッコいい曲が多く、ギター弾きまくりまくっています。全く時代の流行に関係なく自分のやりたい音楽を演奏しています。当時はこういう曲に飢えていましたので、ありがたい事ではありましたが、玄人に愛されるギタリストであり続けました。

当時、どれだけの人が彼に注目していた事でしょう。巷ではサンプラーなどのデジタル音が氾濫していました。ギターも音源の一つにしか過ぎないようなアレンジばかりで、ここまでギターが主役で存在感を示すような作品は少なかったのです。ブルース曲もありきたりのブルースではありません。80年代に聴いてもかっこ良く思えるくらい泣きまくっています。叫びまくっています。スライドギターもアグレッシヴであります。ギターはこう弾きたいものです。

Peter Gunn
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[20150131]

When a Guitar Plays the BluesWhen a Guitar Plays the Blues
(1990/10/25)
Roy Buchanan

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85年のアルバムです。インディーズのAlligator Recordsに移籍しましたので、余計に注目度は低くなっていきますが、自分にはブルースしか無いという感じで、一番自分らしいスタイルを選んでいます。冒頭から彼の代名詞であるボリューム奏法が炸裂して、アグレッシブなブルースプレイが展開されていきます。ボーカルはOtis Clay で、久しぶりに彼らしいギターが堪能出来ます。

1. When A Guitar Plays The Blues
2. Chicago Smokeshop
3. Mrs. Pressure
4. A Nickel And A Nail
5. Short Fuse
6. Why Don't You Want Me?
7. Country Boy
8. Sneaking Godzilla Through The Alley
9. Hawaiian Punch

ここからは晩年に入ります。一時売れたので気の迷いもありましたが、売れなくなってくると本来の自分を見つめ直したように、一番自分に似合うスタイルに落ち着きました。このフィールドではどんなにテクニシャンの若手でも、その表現方法ではかないません。ニューオリンズスタイルのファンキーなブルースもあったり、幅広いブルースのバリエーションは、ゲイリームーアの後期作品に近いものがあります。

昔と違うのはエフェクターの使用です。フェイザー、エコーマシーンと地味なエフェクターを軽めにかけているだけですが、それによってテレキャスターのナチュラルな固い音を中和しています。ストラトのナチュラルトーンとも違います。ストラトの音はジミヘンやリッチーブラックモアなどのプレイで時折確認する事が出来ます。明らかに音が違います。テレキャスの方が固いです。その微妙なニュアンスも久々に堪能出来ます。

When a Guitar Plays the Blues
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[20150131]

My BabeMy Babe
(2007/09/18)
Roy Buchanan

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81年のアルバムです。リズム&ブルーススタイルに戻っていますが、アレンジがニューウェイヴの影響を受けています。というよりきちんと80年代の音になっていますのでレイドバックしていません。ちゃんと時代を見極める嗅覚を養っています。ここがこれまでのロイとは違うところです。ギターもフェイザーを軽めにかけたりと、これまでの彼とは違う事をやっています。

1. You Gotta Let Me Know
2. My Babe
3. It Should've Been Me
4. Secret Love
5. Lack Of Funk
6. Dr. Rock And Roll
7. Dizzy Miss Lizzy
8. Blues For Gary
9. My Sonata

前作のジャケットには何故かレスポールが描かれていましたが、今回は自分の彼女はテレキャスターだと言い切っています。フュージョンになりかけていましたが、自分の畑はサザンロックのようなアメリカンロックである事を宣言しているような内容になっています。彼のギターが完全に主役に戻っていますが、昔ほどのアグレッシヴなプレイは無くなっています。故に人気も徐々に下がっていきます。

ある程度名声を勝ち取りましたので、落ち着いてしまったという印象は拭えません。というより、色気が出てポップフィールドの影響を受けるようになって、昔のギラギラしたような感じが無くなって丸くなってしまったように思います。チョーキング一つとっても、昔ほどの説得力を感じません。時代が彼に追いついてきて、彼のようなテクニックを持ったギタリストが沢山出てくるようになり、それに負けないくらいの演奏をしていないので、物足りない感じはします。

You Gotta Let Me Know
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[20150131]

You\'re Not AloneYou\'re Not Alone
(2002/05/07)
Roy Buchanan

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78年のアルバムです。売れるようになってからなのか、ジャケットのセンスが悪くなっています。コンセプトアルバムになっているので仕方ないのかもしれませんが、もう少しどうにかならないものか。オープニングはシンセサウンドのみでギターが入っておらず、2曲目冒頭はハードなサザンロックで始まりフュージョンへ変化していきます。基本フュージョンスタイルの作品です。

1. The Opening...Miles From Earth
2. Turn To Stone
3. Fly...Night Bird
4. 1841 Shuffle
5. Down By The River
6. Supernova
7. You're Not Alone

前作からフュージョン系のミュージシャンとのつながりが出来たのか、そうしたミュージシャンを集めています。コンセプトアルバムになっているので、ギター以外の楽器も中心になる事が多く、ギターはアンサンブルの中の一つになっている為、昔ほど弾きまくっていません。人気もうなぎ上りになっていましたので、新しいファンにとっては期待通りの内容になっていたと思いますが、売れるとドラッグにも手を出すようになり、徐々に人気も降下していきます。

ロック側ではヴァンへイレンという革新的なギタリストが登場してきて、ギタリストの概念も変わってきます。ロイこそが元祖であるプレイが当たり前になってきて、ロイ自身のプレイに新鮮さが感じられなくなってきます。新旧交代の時期でした。パンクやニューウェイヴが台頭してきて、ロックの概念すらも破壊してしまいました。フュージョンという新しい豪華なサウンドを手に入れながらも既に彼の音楽はオールドウェイヴでしか無かったのです。なので、彼の全盛期はここら辺りまでです。

The Opening...Miles From Earth
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[20150130]

Loading ZoneLoading Zone
(2005/04/25)
Roy Buchanan

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77年のアルバムです。ジェフベックの御陰で名前が売れた為か、ジャフベック関係のミュージシャンがバックアップしています。Jan Hammer、Steve Cropper、 Donald "Duck" Dunn 、Will Lee、Narada Michael Walden、Ray Gomezなどなど、ですから今作も大変注目されました。サウンドもフュージョン系になって、一気に音が豪華になっています。ジェフベックからロイブキャナンに入っていった人にとっては期待通りの音だと思いますが、昔からのファンにとっては遠い所にいってしまったような気がしたのではないでしょうか。

1. Heat Of The Battle
2. Hidden
3. Circle
4. Adventures Of Brer Rabbit & Tar Baby
5. Ramon's Blues
6. Green Onions
7. Judy
8. Done Your Daddy Dirty
9. Your Love

これまではギターが主役の作品ばかりでしたが、ここでは全員が主役のように演奏していて、その中でも一番の主役がロイですが、かなりうるさい音になっています。Booker T.のメンバーが参加していて、Green Onionsをカバーしています。オーケストラを導入したり、これまでに無い豪華絢爛なサウンドになっています。そこでもロイはいつもの彼のプレイを演じきっています。フュージョン系のギターを演奏しているのはRay Gomezだと思います。これだけのメンバーが揃っているのでオーバーダビング無しでしょう。

他人の庭で相撲を取っているような感じがしますが、これまでが地味過ぎたので、こういう派手な作品があってもいいと思います。ギターは全然負けていません。ただ、まわりがうるさすぎるので微妙なニュアンスが分かりづらいです。前作あたりからエコーマシーンを使うようになっています。これまではエフェクターに頼っていませんでしたが、流石に音が派手になってくるとエフェクターも必要でしょう。完全に世界的に有名になった頃ですが、玄人から愛されるミュージシャンであり続けます。

Heat Of The Battle
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[20150130]

Street Called StraightStreet Called Straight
(2002/05/07)
Roy Buchanan

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76年のアルバムです。ジャケットは一番有名な作品になっています。ジェフベックが悲しみの恋人達を彼に捧げた事によって、世界中の目が一気に彼に集まった時にタイミングよくリリースされたアルバムなので、一番有名になっています。彼もアンサーソングとしてMy Friend Jeffと言う曲を創っています。プロデュースはArif MardinでBrecker BrothersやBilly Cobhamなどのフュージョン系ミュージシャンがバックアップしています。

1. Running Out
2. Keep What You Got
3. Man On The Floor
4. Good God Have Mercy
5. Okay
6. Caruso
7. My Friend Jeff
8. If Six Was Nine
9. Guitar Cadenza
10. The Messiah Will Come Again
11. I Still Think About Ida Mae

ロック色が強く出ていますが、ブルースロックという得意分野になっています。ファーストにも収録されていたメシアが再びを再録音しています。この曲はゲイリームーアもカバーしていますが、オリジナルの方は結構地味です。ジミヘンのIf Six Was Nineをカバーしていたり、話題性抜群の内容になっていますが、実際にはブルースの渋い曲があったりして、結構地味な内容なのであります。

ですから名前が売れているのに、売れるような内容ではなかった為に、この後も玄人から愛されるミュージシャンと言う肩書きは付いて回ります。他のミュージシャンを通して彼の名前が浸透しますが、彼の作品が実際にバカ売れする事はありませんでした。フュージョン系のミュージシャンが参加している曲はファンキーな、当時としてはモダンな音になっていますが、そこでもブルーノートで演奏している所はジェフベックと同じです。ですから何をやってもロックファンに馴染み易いのです。

Running Out /Good God Have Mercy/Caruso
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[20150130]

Rescue MeRescue Me
(2005/10/10)
Roy Buchanan

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74年のアルバムです。今回はホーンセクションと女性バックコーラスを加えたR&Bに特化した作品になっています。ソウルと言うよりリズム&ブルースなんですね。ジャンプアンドシャウトなスタイル。それでもアグレッシブなギターを演奏しています。この頃になると彼の名前も浸透し始めてきます。テレキャスの乾いた固い音によるブルースは物悲しさというより、身を引き裂かれるよな想いにさせられます。

1. Rescue Me
2. I'm A Ram
3. In The Beginning
4. C.C. Rider
5. Country Preacher
6. You're Killing My Love
7. She Can't Say No
8. Wayfaring Pilgrim

アルバムごとに違う表情を見せてくれています。何でも器用にこなすスタジオミュージシャンだった経歴から、いろんなパターンのギターを披露してくれています。名前が売れるに従ってロック色が出てくるようになりますが、それだけロックファンも彼に魅了されるようになっていきます。ギターヒーローの時代にギタリストから介されたギタリスト。正に時代の申し子だったと思います。

ソロデビューが遅かったので、始めからおっさんみたいな面立ちですが、ギターの熟練度はさらに年輪を感じます。ストーンズのミックテイラーが脱退した後、クラプトンやジェフベックにオファーがかかった事は有名ですが、ロイにも打診がかかっています。しかしそこは冷静に断っています。ストーンズにテクニシャンは似合わないのです。お互いがお互いの良さを失う結果になる事は明白であり、ロイは孤高なくらいに一人でせっせとギターを弾いている方が似合います。

Rescue Me
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[20150130]

That\'s What I Am Here forThat\'s What I Am Here for
(2006/03/27)
Roy Buchanan

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74年のアルバムです。今回はロック色が強く出ています。ディストーションはアンプで歪ませていますが、ピッキング、チョーキングがトリッキーでアグレッシヴです。バックメンバーを一新していて、ボーカルのBilly Priceがソウルフルな歌唱なので、ソウル系ハードロック、つまり、第二期ジェフベックグループとかなり類似しています。第二期ジェフベックグループのサウンドはロック界でも特異なサウンドになっていましたが、ロックの衝撃性をしっかりと持っていました。このアルバムも正に同じです。

1. My Baby Says She's Gonna Leave Me
2. Hey Joe
3. Home Is Where I Lost Her
4. Rodney's Song
5. That's What I Am Here For
6. Roy's Bluz
7. Voices
8. Please Don't Turn Me Away
9. Nephesh

ピッキングハーモニックスは後のヴァンへイレン以降に一般化しますが、既にここで全開でやりまくっています。ジミヘンのHey Joeをカバーしたり、ロック寄りの演奏も出来る事を見せつけますが、基本はブルースギターなのであります。筆舌すべきは変幻自在のチョーキングでありましょう。所謂スローハンドと呼ばれる奏法で、一回のチョーキングであっちにいったり、こっちに行ったりしています。その音程の安定している様は絶対音階であるかのような正確さであります。

ジェフベックのトリッキーなプレイの大元はジミヘンよりもブキャナンの方にあると思います。ここにきてもエフェクターはほとんど使っておらず、ギターとアンプだけで変幻自在な表情を表現しています。歌うようにギターを操り、時には叫びまくって、囁いて、喘いでみたり、ギターテクニックの全てが詰まった名盤であります。クラプトンが子供に見えてしまうくらい凄まじいです。

My Baby Says She's Gonna Leave Me
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[20150129]

伝説のギタリスト(紙ジャケット仕様)伝説のギタリスト(紙ジャケット仕様)
(2013/03/27)
ロイ・ブキャナン

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72年のアルバムです。今回はブルースに特化した内容になっています。デビューが30代前半と遅かったブキャナンですが、それだけスタジオミュージシャン等のキャリアが長く、どんなスタイルでも演奏してみせます。ですからファーストはカントリー系でしたし、今回はブルース系になっています。基本はブルースギターを得意としているので、水を得た魚のように弾きまくっています。

1. Filthy Teddy
2. After Hours
3. Five String Blues
4. Thank You Lord
5. Treat Her Right
6. I Won't Tell You No Lies
7. Tribute To Elmore James
8. She Once Lived Here

ボリューム奏法やワウ奏法、ピッキングハーモニックス等、あらゆるギターテクニックを自然に演奏してます。ボリューム奏法はストラトなら簡単ですが、テレキャスターの場合はブリッジとボリュームつまみは離れているので、本来はやりにくいはずですが、難なくこなしています。特筆すべきはチョーキングであり、チョーキング下音程を保ったまま、更に別の音に移行する滑らかさはポールコゾフでも真似出来ないでしょう。

この卓越したプレイによってギタリストから愛されるギタリストとして注目されていきます。アタッチメントには頼らない、ギターとアンプだけで様々なニュアンスを生み出すプレイは、ギタリストとしては基本的に身につけなければなりませんが、普通はエフェクターに頼ってしまうものです。第二期ジェフベックグループでのジェフベックのギターソロに影響を与えたであろう見事な演奏が収められています。

Full Album
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[20150128]

Roy BuchananRoy Buchanan
(1990/10/25)
Roy Buchanan

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ミスターテレキャスター、ロイブキャナンはカントリー系のブルースギタリストです。これは72年のファーストアルバムで、全曲ブルースやカントリーのカバーでギターインストが中心で、ロイが1曲だけ歌を歌っています。この時点ではほとんど無名のギタリストですが、後にジェフベックがスティーヴィーのカバー、悲しみの恋人達を彼に捧げた事で大いに注目される存在となりました。

1. Sweet Dreams
2. I Am A Lonesome Fugitive
3. Cajun
4. John's Blues
5. Haunted House
6. Pete's Blue
7. The Messiah Will Come Again
8. Hey, Good Lookin'

彼はフェンダーのテレキャスターしか演奏しません。これはキースリチャードやブルーススプリングスティーンも愛用しているのでロックのイメージがあるかもしれませんが、メープルネックの固い音は本来カントリー系にあったギターです。まるでハワイアンのようなカントリー曲をブルースを演奏するように弾いています。レイドバックしたクラプトンやジェフベックが彼に敬意を払っております。ブルースロックやサザンロックが流行っていましたので、彼のギタープレイはギターヒーロー時代には向いていましたが、当初はほとんど無名です。

アメリカのローカルなカントリーギタリストとしてスタートしていますが、最初から凄いギタープレイの応酬です。カントリーなので地味かもしれませんが、ブリトーブラザースばりに革新的なギタープレイを演じています。テレキャスターの固い音ではありますが、アンプで結構中音部も膨らませています。これはフロントピックアップを多用しているのもあるかもしれませんが、ピッキングのニュアンスによる所も大きいです。最初から大物感たっぷりです。

Full Album
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[20150127]

Time MachineTime Machine
(2013/06/18)
Nektar

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2013年のアルバムです。現在までの最新作になります。ベースにBilly Sherwoodが加わって、エンジニアとしても貢献しています。サウンドとしては最新の音源を使っていますが、曲調が80年代的なプログレであり、妙にまとまり過ぎている感じがします。何々風と言う趣があって、独自性は薄れてきたように感じます。

1. A Better Way
2. Set Me Free, Amigo
3. Destiny
4. If Only I Could
5. Time Machine
6. Tranquility
7. Mocking the Moon
8. Talk to Me
9. Juggernaut
10. Diamond Eyes

再結成してからは現在まで現役で頑張ってくれていますが、独自の進化をしてきたバンドだけに、普通にまとまってしまうのはもったいない気がします。その代わり、聴き易くなっているので、新しいファンを獲得出来そうですが、現在ネクターと言うバンドをどれだけの人が知っているのでしょうか。シングルヒットが欲しい所です。それだけポップな曲も創れますので、戦略をもっと練って欲しい。

70年代のイエスのような感じもあり、プログレバンドとしての役割は果たしています。しかし、それだけで終わらないのがネクターであり、独自の進化は伊達ではありません。最近の癒し系では無くなっています。ポップなアルバムだと思います。演奏も洗練されていますが、中途半端な感じもしますので、もっと極端にバンドカラーを打ち出しても良いのではないでしょうか。

A Better Way
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[20150126]

白鵬が全勝優勝で前人未到の大記録33回の優勝を遂げました。大鵬の記録を塗り替える歴史的な場所となりました。力みがありましたが、他の力士との力の差は歴然で、不利な状態になってももち直す気力が充実していました。それだけに、今後の目標の無い状態がどうなるか気になります。琴奨菊と豪栄道はなんとか勝ち越して大関残留となりました。しかし、万年大関のままでいるような気配がします。

上位の成績
白鵬 15勝0敗 優勝
日馬富士 11勝4敗
鶴竜 10勝5敗
琴奨菊 9勝6敗
豪栄道 8勝7敗
稀勢の里 11勝4敗
碧山 5勝10敗
逸ノ城 6勝9敗
栃煌山 7勝8敗
高安 6勝9敗
宝富士 7勝8敗
栃ノ心 6勝9敗
勢 1勝14敗
照ノ富士 8勝7敗


稀勢の里は平常心だったので良い成績で終わっています。優勝するには気迫が必要でしょうか。中堅所は健闘しながらも負け越した力士が多いです。照ノ富士は上位と当たりながらも勝ち越した事は大きいでしょう。逸ノ城はまだ入門して1年目ですから、相撲を覚える事から始めなければなりません。遠藤は負け越しましたが、意味のある負け越しであり、明日に繋がる内容だったと思います。当たり負けしない下半身が必要です。

モンゴル力士の中堅所の活躍が目立ちました。気力はみんなありますから、身体と技を磨いていけばもっと上を目指せる事でしょう。目標を失った白鵬に対して、次の主役に躍り出る力士は誰になる事でしょうか。久しぶりに連日満員が続いた本場所は相撲人気の再燃を象徴しております。これからも大いに盛り上がっていく事でしょう。

千秋楽
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[20150125]

Spoonful of TimeSpoonful of Time
(2012/11/27)
Nektar

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2012年のアルバムです。全曲カバー曲ばかりの作品です。こういう作品を創るとそろそろバンドとして限界なのかなと思ってしまいますが、新しいメンバーでの結束を強める為には効果的になると思います。予想通りのピンクフロイドのカバーなどがありますが、意外な選曲もあって、彼らのルーツを改めて知る事で、これまでの独特のポップさがあった事が納得できます。

1. Sirius
2. Spirit of the Radio
3. Fly Like an Eagle
4. Wish You Were Here
5. For the Love of Money
6. Can't Find My Way Home
7. 2000 Light Years from Home
8. Riders On the Storm
9. Blinded By the Light
10. Out of the Blue
11. Old Man
12. Dream Weaver
13. I'm Not in Love
14. Africa

アランパーソンズやラッシュは分かりますが、スティーヴミラーやブルーススプリングスティーンのような選曲、10CCなどベタな選曲もあり、以外に普通のロックファン並みの有名曲ばかり選んでいます。ここまで誰でも知っている曲を選んでいるカバーアルバムは無かったと思います。素直過ぎると言うか、そういう素直さが音にも反映されていますから、このバンドらしいものだと思います。

ジャーマンロックからは一つもエントリーされていないというのも面白いもので、普通に僕たちが聴いている曲を聴いて育っているので、僕たち好みの音を創っていたのだと思います。何故このバンドが売れなかったのか、それはレコード会社のせいもあるかもしれませんが、あまりにも素直過ぎたのかもしれません。しかし、それだけに現在に至るまで良質な作品を創って来れたのだと思います。

Wish You Were Here
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[20150125]

Book of DaysBook of Days
(2008/01/01)
Nektar

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2008年のアルバムです。キーボードのAllan "Taff " Freemanが脱退して新しくSteve Matternがキーボードで加入、Steve Adamsというギタリストも加入して5人組になりました。Steve Matternはオルガンによるプログレ的なプレイもこなしますが、デジタルサウンドも導入して、少しテクノ的な雰囲気も加えながらも自分達のスタイルを追求しています。

1. Over Krakatoa
2. King Of The Deep
3. Lamorna
4. Doctor Kool
5. The Iceman
6. Where Are You Now
7. Book Of Days (Between The Lines)
8. Book Of Days

オリジナルメンバーはギターのRoye AlbrightonとドラムのRon Howdenだけになって、あとは全く新しいメンバーでありますが、バンドの目指すスタイルにブレはありません。しかし、メンバーが変わった事により、前作まであった熟練した洗練した演奏は感じられなくなりました。まだバンドとしてはまとまりきれていないような印象も受けます。というより、正直に言うと昔のメンバーの方が演奏力が上だったと思うのです。

それでも温故知新ではない前向きなプログレ作品になっています。ほとんどの再結成バンドは何をやっていいのか迷いながら活動していますが、このバンドに迷いは感じません。はっきりとやるべき事をやっています。ですから昔の全席の作品と少しも劣った感じがしません。というより、このバンド、まだまだ完全に出し切っていないままなのかもしれません。

Full Album
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[20150125]

EvolutionEvolution
()
Nektar

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2004年のアルバムです。ベースのRandy Demboが加わって4人組になりました。サウンドは前作のようにアコースティックギターを中心にしたニューエイジミュージックのような透明感のあるサウンドになっています。シンセの出番も増えて、アコースティックとシンセの対比による癒し系音楽になっています。

1. Camouflage to White
2. Old Mother Earth
3. Child of Mine
4. Phazed by the Storm
5. Always
6. Dancin' Into the Void
7. The Debate
8. After the Fall

プログレバンドの再結成となると、仰々しい感じになりがちですが、このバンドは違います。自分達が培ってきた音楽をそのまま投入して、現在進行形のプログレスタイルを創りだそうとしています。フュージョン系の演奏もありますし、アメリカンロックのような感じの曲もあります。しかし、積み重ねてきた年輪にふさわしい卓越した洗練されたロックを創りだしています。

再結成と言うより、新しくバンドを始めたような前向きに姿勢を感じます。いなくなったDave Nelsonに頼らずとも、各メンバーがそれぞれ自分達のアイデアを出し切って、バンドに新しい息吹を吹き込もうとしてるのが分かります。売れるとか売れないとか度外視して良質な音楽を届けてくれています。これはほとんどのバンドが見習わなければならない姿勢であり、こういうバンドがこれから増えていかなければ、本当にロックは行き詰まってしまう事でしょう。

Child of Mine
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[20150125]

Prodigal SonProdigal Son
(2006/10/23)
Nektar

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2001年、キーボードのAllan "Taff " Freeman、ドラムのRay Hardwickとベース、ギター、ボーカルのRoye Albrightonの三人で再結成された時のアルバムです。ビッグネームのバンドの再結成が流行っていましたので、彼らもそれに乗っかってもう一度金儲けしようとしたのでしょうが、それほど浸透していなかったバンドでしたので、さほど話題にはなりませんでした。

1. Terminus Oh My
2. Now
3. I Cant Help You
4. The Drinking Mans Wine
5. Shangri-La
6. Salt And Vinegar And Rhythm And Blues
7. The Prodigal Son
8. Be Tonight
9. Day 9

トリオ編成なのでシンプルなポップソングになっています。多少プログレっぽい事もやっていますが、80年代のわりと質の高いフュージョン作品みたいな仕上がりです。コンピュータープログラミングを駆使すれば複雑なプログレ作品も創れたでしょうが、ライブで再演する事を念頭に入れているようなすっきりした演奏になっています。アルバムが売れなくてもライブで世界を巡ればそれなりに金が稼げますので、当然の選択でしょう。

アコースティックな雰囲気が多く、シンセもバッキング程度の控えめな使い方になっています。ですから全盛期のネクターを期待していると物足りないかもしれません。それでも、この時点での彼らの等身大の素直な演奏になっていますので、作品としては問題無いと思います。結構癒し系のニューエイジミュージックに歌がついているようなサウンドです。昔の栄光にしがみつかず、新しい彼らの姿を反映させている所は好感が持てます。

Now
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[20150124]

Man in the MoonMan in the Moon
(2002/10/15)
Nektar

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80年のアルバムです。中心人物のDave Nelsonが脱退してバンドはほぼ解散状態にあったのですが、メンバーを入れ替えてもう一度挑んだ作品です。ギターにRoye Albrighton、ベースにCarmine Rojasが新しく加わっています。サウンドは完全に80年代のアメリカンプログレスタイルであり、安っぽい感じがしますが、それでもプログレらしい展開を貫いています。

1. Too Young To Die
2. Angel
3. Telephone
4. Far Away
5. Torraine
6. Cant Stop You Now
7. We
8. Youre Alone
9. Man In The Moon
10. Impossible Years (Too Young To Die)
11. Straight Jacket

ここで踏ん張ってMTVも利用していけばメジャーヒットする事も可能だったと思います。しかし、このアルバムを最後にバンドは正式に解散してしまいます。Dave Nelsonがいなくなった事はそれだけ痛手だったのです。売れなくてもDave Nelsonがいればバンドはもったと思います。ポップさも巧く料理しますので、恥じる事無く80年代サウンドを取り入れてPVも創ればきっとヒット曲が出たと思いますが、そこまで気力はなかったようです。

随所にニューウェイヴのようなサウンドが入っていて、シンセベースも使っています。フォリナーのようなアメリカンプログレにもなっていますが、プログレバンドらしい曲の展開もあって、軽薄にならずに最後まで自分達らしさを持ち続けていたと思います。いとも簡単に時代の音を吸収していますので、かなり器用なバンドだったと思います。

Too Young To Die
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[20150124]

Magic Is a ChildMagic Is a Child
(2014/01/21)
Nektar

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77年のアルバムです。アメリカに出向いてレコーディングされています。しかし、アメリカでの売り上げも落ち始めていきます。時代はディスコからパンク、ニューウェイヴの時代になっていきますので、プログレの時代は終わったのです。しかし、生き残りをかけてアメリカンプログレのようなスタイルに変わっていきます。彼らはアメリカンプログレバンドは手本としておらず、アメリカン向けになったイエスのスタイルを手本にしているようです。

1. Away from Asgard
2. Magic Is a Child
3. Eerie Lackawanna
4. Midnight Light
5. Love to Share (Keep Your Worries Behind You)
6. Train from Nowhere
7. Listen
8. On the Run (The Trucker)
9. Spread Your Wings

メンバーのAlan "Taff" Freemanもシンセを演奏するようになります。アナログシンセのサウンドメイキングが出来なかったのでしょうね、Larry Fast からプログラミングの仕方を教えてもらってから、やっと自分達でも演奏するようになっています。ポップなシンフォニックロックでありますが、アメリカ的なサウンドよりヨーロッパ的なサウンドになっています。ですからアメリカでの人気も徐々に下降線になっていきます。

音の方はどんどん洗練されていってフュージョン的なアレンジもA.O.R.感が出ています。こうしたセンスはイギリスのバンドには少なかったので、彼らなりに研究して自分達のものにしています。ここは流石に素晴らしい嗅覚だと思います。演奏力も格段に上がっていて、コーラスワークも安定しています。実に素晴らしいバンドへと成長しています。彼らも大物バンドと同じく評価されるべきバンドである事は間違いありません。

Away from Asgard
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[20150124]

RecycledRecycled
(1998/06/30)
Nektar

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75年のアルバムです。ポップな曲を展開してのコンセプトアルバムとしては、その完成度を高めた名作です。ゲストのLarry Fast によるシンセサイザーも加わって、シンフォニックなプログレアルバムになっています。変拍子も交えてのめくるめく展開は正にプログレそのものであり、ポップな部分とプログレ感のバランスが素晴らしい。ちょうどイエスと10CCの中間のようなサウンドになっていると思います。

1. Recycle
2. Cybernetic Consumption
3. Recycle Countdown
4. Automation Horroscope
5. Recycling
6. Flight To Reality
7. Unendless Imaginations
8. Sao Paulo Sunrise
9. Costa Del Sol
10. Marvelous Moses
11. It's All Over

後の80年代のプログレの手本となるようなサウンドが何カ所も見受けられます。フュージョンのようなファンキーな演奏もありますが、それもプログレの範囲内であり、間違いなくプログレの名盤であります。アメリカでも売れていますが、アメリカを意識していると言うより、イギリスのプログレに近いと思います。たとえばジェネシスのブロードウェイ辺りです。

プログレ人気も落ち着いてきていて、プログレが次の段階に入っていた時期であり、それがアメリカをターゲットにするようになっていくのでが、このバンドは既にアメリカをターゲットにしていて、その上でヨーロッパのバンドらしさも出すようになっています。ドイツのバンドですから独自の道を歩いているバンドですから、独特の進化を遂げています。こんなに日本人好みのサウンドなのに、何故日本で売れなかったのか不思議でなりません。

Full Album
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[20150124]

Down to EarthDown to Earth
(2013/06/04)
Nektar

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74年のアルバムです。前作がアメリカで手応えがあったので、アメリカをターゲットにするようになっていき成功します。コンセプチュアルなアルバムですが、ホーンセクションを加えたりして、ポップでニューソウルなアレンジも加わっています。全体的な流れはプログレの趣でありますが、各楽曲がポップに仕上がっています。

1. Astral Man
2. Nelly The Elephant
3. Early Morning Clown
4. That's Life
5. Fidgety Queen
6. Oh Willy
7. Little Boy
8. Show Me The Way
9. Final

アメリカ的なソウルフルでフュージョンライクなアレンジでも、ポップ感覚はブリットポップのような雰囲気を持っているので、ヨーロッパ圏でも親しみ易くなっています。まだ他のプログレバンドはアメリカをターゲットにしていませんので、その後のアメリカンプログレのようなサウンドではなく、彼らなりに考えたアメリカ受けするサウンドを創っているようです。普通のプログレよりも聴き易いスタイルなので、アメリカでは好意的に売れるようになっていきます。

P. P. Arnoldなdのバックコーラス、ホーンセクションと、バンド以外の音も加えていますが、ここにきてもまだシンセサイザーは使用していません。ですから、プログレっぽい感じで演奏しても他のバンドには無い独特の雰囲気を持っています。ドイツに渡ってガラパゴス的な進化をしているプログレと言う事になります。全体的にはサーカスのような雰囲気を創っているアルバムですが、フュージョンのようなアレンジが加わって、オリジナリティー豊かな作品となっています。名盤です。

Astral Man
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[20150123]

Remember the FutureRemember the Future
(2005/12/22)
Nektar

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73年のアルバムです。ジャムセッションのような作品を出してすぐにリリースされた作品です。前作はオマケみたいな作品でしたので、すぐに本来のプログレ路線に戻っています。アルバム通して1曲のみの大作です。コンセプトアルバムになっていて、プログレ黄金期らしいめまぐるしい展開になっています。全体的にポップでソフトなサウンドになっています。ですから前作でのハードな演奏も必要だったのでしょう。

1. Remember the Future,Pt.1
2. Remember the Future,Pt.2

ファンキーなフュージョン系のアレンジもあり、アメリカでも成功して、ヨーロッパ圏よりもアメリカで売れるようになっていきます。日本ではあまり知名度は上がりませんでしたが、これで世界的な足がかりになりました。イエスやジェネシスを意識したようなアレンジが目立ちますが、イギリスのバンドほどアクが強くなく、アメリカ向けのソフトな感じになっていたのが良かったのでしょう。

シンフォニックな壮大な感じがしますが、ポップな曲調なので、それほど仰々しくなくポップにまとまっています。アメリカで成功した事で、他の国でも認められ、彼らの初期の代表作になっています。シンセが入っていないので、他のプログレバンドより物足りない感じもしますが、内容的には結構濃いものになっています。いつしか彼らはジャーマンプログrえの代表となりました。名盤です。

Full Album
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[20150122]

Sounds Like ThisSounds Like This
(2013/10/08)
Nektar

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73年のアルバムです。アナログ盤では2枚組でした。プログレバンドで2枚組と言えば壮大なテーマを持った作品を思い浮かべますが、この作品はスタジオライブのような雰囲気でレコーディングされていて、アメリカを意識しているのか、サザンロック調のソウルフルな曲が目立ちます。曲の途中にビートルズのNorwegian Woodが出てきたり、自由にインプロヴィゼーションも含めたライブの雰囲気を持ったアルバムになっています。

1. Good Day
2. New Day Dawning
3. What Ya Gonna Do?
4. 1-2-3-4
5. Do You Blieve in Magic
6. Cast Your Fate
7. A Day in The Life of A Preacher
8. Wings
9. Odyssee

ライブの雰囲気を持っていますから、前作でやっていたような緻密なプログレ様式ではなく、クリームのようなブルースロックの白熱した演奏で満たされています。本来そういう事をやっていたバンドなので、やりたい事をやっている感じです。サイケブームからサイケになって、プログレになって、久しぶりにスタジオで好きな感じでレコーディングしていた音源なのでしょうが、普通はリリースされる事の無い演奏だと思いますが、そこはドイツのレーベルなので、寛容にリリースさせてくれていたみたいです。

プログレバンドだというイメージを払拭してしまう事になりますが、こういう事も出来ると言うことを照明してみせたいと言うのもバンドの思いとして分かります。しかし、それを作品にしてしまうのですから、ドイツの独特の商業主義に走らない姿勢が伺えます。ファンとしてはプログレ作品を期待するところですが、こうした作品をファン以外の人にアピール出来ていればもっと売れていたのだと思います。しかし、こうした作品を経てアメリカで成功する事になるのですから分からないものです。

Good Day
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[20150121]

Tab in the OceanTab in the Ocean
(2011/02/22)
Nektar

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72年のセカンドアルバムです。ここでほぼプログレの手法を体得してプログレ全盛期に間に合わせました。冒頭のアルバムタイトル曲はA面全部を使った16分近い大作です。オルガンなどの鍵盤楽器を中心にしてギターもファズを使わないナチュラルな音にしています。そして変拍子も使うなど、プログレの在り方を良く研究して制作されています。

1. A Tab in the Ocean
2. Desolation Valley
3. Waves
4. Crying in the Dark
5. King of Twilight

基本はピンクフロイドに近いバンドなのでしょうが、クリムゾンやジェネシスの影響も感じられます。まだサイケの雰囲気は完全には抜けきれておらず、洗練されずに荒削りな所がこのバンドの魅力だと思います。ジャーマンプログレらしいアグレッシヴな所はイギリスのバンドからは消えていきますので、この洗練されきれていない状態のこのアルバムはかなり魅力的な作品になっていると思います。

オランダのフォーカス辺りの荒削りさがあるので、ハードロックファンでも充分堪能出来ると思います。数多くの歴史的名作が登場した72年ですから、このアルバムもその歴史の一部になっている事は間違いありません。プログレ人気も絶頂期ですから、ドイツ発のバンドですが、世界的に名前が知れ渡っていきます。イギリスのバンドを真似しきれていない所が個性になっていて、実にユニークな名盤になっています。

A Tab in the Ocean
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[20150120]

Journey to the Centre of the EyeJourney to the Centre of the Eye
(2013/02/26)
Nektar

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ネクターはイギリス人によるバンドなのですが、ドイツのレーベルからデビューして、ドイツで活動していました。ですからジャーマンプログレにカテゴライズされます。71年のファーストアルバムです。ここではまだサイケな雰囲気を持っていますが、着実にプログレしています。ピンクフロイドに近いと思います。イギリスでデビュー出来なかったからドイツまでいったのだと思いますが、やがて彼らはイギリスに逆輸入されて売れていきます。

1. Prelude
2. Astronaut's Nightmare
3. Countenance
4. The Nine Lifeless Daughters of the Sun
5. Warp Oversight
6. The Dream Nebula I
7. The Dream Nebula II
8. It's All in the Mind
9. Burn Out My Eyes
10. Void of Vision
11. Pupil of the Eye
12. Look Inside Yourself
13. Death of the Mind

メンバーはギター、ボーカルのRoye Albrighton、キーボードはAllan "Taff" Freemanで、ベースのDerek "Mo" Moore、ドラムのRon Howdenの四人で演奏していますが、ライブにおける照明liquid lightsをMick Brockett 、映像を映し出すKeith Waltersで構成されています。音楽と映像によるサイケデリックトリップと言う事ではピンクフロイドの影響が強いようです。

メロトロンなども使っていますが、ギターの割合が多く、60年代っぽい音をだしているのでサイケなイメージが強くなっています。しかし、曲自体はシドバレットがいなくなった直後のピンクフロイドのように幻想的でありながらも壮大なスケール感を持っています。この時点でプログレの形は出来上がりつつありましたので、時代遅れな音ではありますが、ジャーマンプログレというレッテルが貼られただけで実験的な感じも許されてしまいます。

Full Album
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[20150119]

白鵬が全勝で折り返していますが、優勝を意識し過ぎて力み過ぎているすぢがあります。これで落ち着かれたら手の施しようがありませんが、まだまだ付け入る隙はありそうです。琴奨菊は角番脱出が見えてきましたが、豪栄道は苦しい展開、元々強くなって大関に上がっていませんので、これで大関陥落になったら、相撲協会も少しは厳しくなると思います。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
日馬富士 7勝1敗
鶴竜 6勝2敗
琴奨菊 6勝2敗
豪栄道 4勝4敗
稀勢の里 7勝1敗
碧山 3勝5敗
逸ノ城 4勝4敗
栃煌山 3勝5敗
高安 2勝6敗
宝富士 1勝7敗
栃ノ心 3勝5敗
勢 1勝7敗
照ノ富士 4勝4敗


遠藤は負けが多くなっていますが、前に出ての負けなので、これまでの黒星とは意味が違います。これを続ける事によって、勝てなかった相手にも勝つようになっていくのです。しかし、吹き飛ばされそうになるので、まだまだ足腰の鍛えが必要のようです。大学チャンピオンと言っても、相撲の基礎体力はまだついていないようなので、すり足、てっぽう、しこの基本練習を地道に多く続ける必要があると思います。

中堅所も上位の壁に阻まれています。調子が悪くても、どれだけ練習してきたかがはっきり出てくるのが土俵の上であります。体力に恵まれている逸ノ城も、相撲感をつける為にはより精進しなければなりません。さて、賜杯は誰の手に渡るのでしょうか。

初場所 2015

[20150118]

SpacehawksSpacehawks
(2013/11/05)
Hawkwind

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2013年のアルバムです。これが現在までの最新作です。内容としては昔の曲のリメイクと新曲が入り交じってスペイシーロックバンドのこのバンドの歴史を紐解いているようです。前年には大量の曲を送り出していたのに、ここにきて昔の曲をリリースする意味が分かりませんが、そろそろこのバンドのコンセプトに限界を感じているのなら、それは正常な事だと思います。

1. Seasons
2. Assault & Battery
3. Golden Void
4. Where Are They Now
5. Sonic Attack
6. Demented Man
7. We Two Are One
8. Masters of the Universe
9. Sacrosanct
10. Sentinel
11. It’s All Lies
12. Touch
13. The Chumps are Jumping
14. Lonely Moon
15. Sunship

いくらデジタルサウンドを駆使しても、今の時代にこれでスペイシーサウンドと呼ぶのは不自然です。もっと宇宙を感じさせる音楽は沢山登場しています。彼らのスペイシー感覚はサイケの時代のままなのです。そろそろそういう自覚を持ってもらいたいものです。既に彼らのスタイルは確立されていて、それでもスペイシーサウンドだと言い張るなら、それはそれで良いでしょう。

しかし、もうネタも尽きているようです。怒濤の進化の勢いはもはやありません。これだけ長く活動しているのですから、それは致し方ありません。それでもこれだけ質の高いサウンドを作り上げるのですから凄いものです。とりあえず、このベストアルバムのような作品で一区切りつけて、次ぎからは新しい試みに挑戦して欲しいと思う所です。

Seasons
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[20150118]

STELLAR VARIATIONSSTELLAR VARIATIONS
(2013/02/27)
HAWKWIND LIGHT ORCHESTRA

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2012年の作品ですが、別プロジェクトの Hawkwind Light Orchestra名義になっています。しかし、やっている事はHawkwindとたいして変わりません。なぜ別名儀にする必要があったのか分かりませんが、それだけ曲が沢山作れていたのでしょう。Dave Brockのソロプロジェクトにしても良かったのでしょうが、他のメンバーも加わっているので、この名義なのでしょう。

1. Stellar Perspective
2. All Our Dreams
3. Damp Day In August
4. It's All Lies
5. Variation 3
6. Four Legs Good, Two Legs Bad
7. In The Footsteps Of The Great One
8. A Song For A New Age
9. We Serve Mankind
10. Cities Of Rust
11. Instant Predictions

ELOをもじったようなバンド名ですが、ELOも最初はサイケプログレなバンドでしたので、その辺に敬意を払っているのでしょうか。幾分か昔のサイケ感が強く出ています。しかし、これでもHawkwind名義で出せる範囲です。ダブルCDだったOnwardと同じ時期のリリースだったので、わざわざ別名儀にしたのかもしれません。こちらの方がHawkwindらしいサウンドではあります。

少ないメンバーで創り上げているので、シンセ打ち込みが多くなっています。サンプリングも多用しています。Variationsというタイトルになっていますので、彼らにとってのクラシカルな、プログレ的な作品になっているのかもしれません。それでもやっているのはデジタルサイケであります。ブラスやストリングスアレンジもシンセで代用しています。久々のプログレ作品として聴いた方が面白いかもしれません。

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[20150118]

OnwardOnward
(2012/05/14)
Hawkwind

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2012年のアルバムです。ほぼDave Brockのソロプロジェクトと化してからはワンパターンになっています。モーターヘッドのようなパンクヘヴィメタなバンドサウンドとデジタル音源の絡み合い、あとはコンセプト次第で物語が進められていきます。動と静のコントラストバランスが良いので、一気にアルバムを通して聴けますが、予定範囲内の音楽でしかありません。

1. Seasons
2. The Hills Have Ears (Guest Guitarist: Huw Lloyd Langton)
3. Mind Cut
4. System Check
5. Death Trap
6. Southern Cross
7. The Prophecy
8. Electric Tears
9. The Drive By
10. Computer Cowards
11. Howling Moon
12. Right To Decide (Bonus Track)
13. Aerospace Age (Bonus Track)
14. The Flowering Of The Rose (Bonus Track)
15. Trans Air Trucking
16. Deep Vents
17. Green Finned Demon

凝っているのは音処理でありましょう。バンドのラウドなサウンドとデジタル音源がどちらも鮮明な輪郭を持っています。これは見事なもので、熟練のバンドならではの風格を感じます。しかし、勢いを留まらなかった進化も頭打ちになっているようで、いつもの作品でしかありません。物語が違うので、それによって表情が変わっているだけです。いつも通りのホークウィンドなのであります。

曲目が多いですが、ダブルCDになっています。それだけ創作意欲は衰えていない模様ですが、既にやってきた事との焼き直しのような印象は拭えません。いくらマイペースのバンドであっても、そろそろ変化が欲しい所です。メンバーは若返っているので、演奏も若いですが、Dave Brock の感性がまだ若いというのが正解でしょう。

Seasons
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[20150118]

Blood of the EarthBlood of the Earth
(2010/06/21)
Hawkwind

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2010年のアルバムです。Dave Brock以外、ほとんど新しいメンバーに一新されています。それでもいつものホークウィンドウになっているのは、いかにDave Brockがこのバンドを支えていたかが分かります。ボーカルもDave Brockがとっていますが、巧くないのでラップみたいになっています。今回はモーターヘッドみたいなサウンドが中心ですが、デジタルサウンドも効果的に使われています。

1. Seahawks
2. Blood of the Earth
3. Wraith
4. Green Machine
5. Inner Visions
6. Sweet Obsession
7. Comfey Chair
8. Prometheus
9. You'd better Believe it
10. Sentinel
11. Starshine (Bonus Track)

様々な要素をちりばめられた彼らのサウンドは流行も何も関係ありませんが、音としては古くさくなっています。これは90年代のサウンドであり、あまりにも多くの作品を創ってきているので、幅広いパターンを持っていても、同じようなパターンと言うか、こう来たらこうくるというパターンが見えてきます。新しいメンバーを入れているので、バンドとしても新しい展開をして欲しいところですが、Dave Brockのやりたい事は決まっていて、それを表現するだけのバンドに留まっています。

21世紀になって、新しいロックが生まれない状態が続いています。そこに期待のこのバンドが、いつものようなサウンドを出してきても代わり映えしない印象しか残りません。音も繊細に良く作り込んでいますし、構成もしっかりしていますが、それだけに先が読めてきてしまってはこのバンドの良さが失われているようにも感じます。Dave Brockのアイデアに付け加えられるだけのメンバーがいなくなった事が原因でしょう。

Seahawks
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[20150117]

Take Me to Your FutureTake Me to Your Future
(2007/04/03)
Hawkwind

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2006年のアルバムです。前作の続編のようになっていて、前作が宇宙から来た生物がお前の所のリーダーに会わせてくれと訪ねてきた後、その後の未来へと連れて行ってもらうというストーリー。Simon Houseや急メンバーのLemmy、ファイアーでお馴染みのArthur Brownがボーカルで参加しています。

1. Uncle Sams On Mars
2. Small Boy (The Swing)
3. The Reality Of Poverty
4. Ode To A Time Flower
5. Silver Machine (21st Century Remix

内容としては昔の曲のリメイク、ソロ作品からの抜粋、リミックスなどを集めたものですが、前作からの続編と言うコンセプトに即したリミックス作品だと言う認識で良いのではないでしょうか。それでも前作から続けて聴くと全く同じ疾走感と浮揚感に飲み込まれてしまいます。この辺の遊び心はマイペースなこのバンドならではのものです。

21世紀にこれほど面白いと思わせるロックは他に知りません。増殖し過ぎたロックシーンはバブルがはじけるようにしぼんでいき、何も新しいものが生まれない時代になっていきました。何の刺激も無い、誰も牽引しない、いく当ての無い行き当たりばったりの音楽が何とか細々と売られています。何にも感じない、どこにも感動が無い、虚無の音楽。焼き直しのヒット曲ばかり、そんな中で、これほど刺激的でワクワクする音楽は確実に施されていたのです。

Uncle Sams On Mars
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