

71年のセカンドアルバムです。プロデュースはGeorge Chkiantz、ファーストでスペイシーなサウンドが好評だったので、スペイシーロックというコンセプトを意識して創られています。エコーマシーンなどの残響処理、モード奏法による浮遊感、ここまではバーズが既にスペイシーロックの定義を創り上げていました。それに加えてシンセサイザーによる宇宙を連想させるサウンドエフェクトが加わっています。
1. You Shouldn't Do That
2. You Know You're Only Dreaming
3. Master Of The Universe
4. We Took The Wrong Step Years Ago
5. Adjust Me
6. Children Of The Sun
7. Seven By Seven
8. Silver Machine
9. Born To Go
そろそろ
プログレという概念も出始めていた時期ではありますが、彼らはまだアートロック的な作品を創っています。それもスペイシーサウンドというコンセプトが明確になった為です。曲もそうしたサウンドエフェクトありきで作曲されているように感じます。演奏はクリームやテンイヤーズアフターのようなジャズ的なインプロヴィゼーションの応酬、モード奏法による演奏はアドリブを展開するのにうってつけです。
ピンクフロイドやソフトマシーンの初期の頃のサウンドに近いですが、明確にスペイシーロック宣言したようなアルバムなので、幻想的というより分かり易い表現になっていると思います。イギリスらしいジャズロックの初期の頃のようなサウンド、71年と言う事もあり、恐らく16トラックでレコーディングされていると思われますから、音も60年代のアートロックと比べるとクリアです。
Full Album