

79年のアルバムです。バンドを再結成して再びHawkwindを名乗っています。ツィンドラムを止めてニューウェイヴ、パンクスタイルに戻っています。前々作からの続きだと思えば良いと思います。この頃になるとパンクもニューウェイヴも出揃って、
テクノポップも形になり始めていました。イギリスのパンクはグラムロックを聴いて育った若者がやっていましたので、グラムロックの影響をもろに受けています。それをこのバンドはグラムロック寄りに演奏しています。
1. Death Trap
2. Jack Of Shadows
3. Uncle Sam s On Mars
4. Infinity
5. Life Form
6. Robot
7. High Rise
8. PXR5
9. Jack Of Shadows (Live Studio Version)
10. We Like To Be Frightened
11. High Rise (Live Studio Version)
12. Robot (First Version)
13. Jack Of Shadows (Alternate Vocal Version)
14. High Rise (Alternate Vocal Mix)
15. PXR5 (Alternate Vocal Mix)
16. Quark, Strangeness & Charm (Live 1978)
テクノポップは安価のアナログシンセが普及して広く広まっていきます。ニューウェイヴバンドもシンセを使ったりするようになりますが、このバンドは早くからシンセ有りのニューウェイヴスタイルを演奏していて、それが当たり前の時代に入りました。まだスタイルが完全に確立される前の
テクノの時代ですが、このバンドは既にその完成したスタイルを演奏しています。そこがこのバンドの凄い所です。
そしてスペイシーサウンドやノイジーなエフェクト処理をしているのは、後のシューゲイザーのようであり、かなり先をいっているサウンドになっています。
プログレ、サイケ時代には異端児的な存在でしたが、ニューウェイヴの時代になると狂ったようにロック色を強め、時代をリードする存在になっています。それでもサイケな手法にこだわっている所が次の次の時代を見越していて、末恐ろしいのですが、この時点ではそこまで先を見ていると思っているものは無く、かなりぶっ飛んだ作品になっています。ロックの全てが詰まったような名盤です。
Full Album