

95年のアルバムです。ボーカリストとしてRon Treeが加入、メンバーは演奏に専念する事になります。共同プロデュースはPaul Cobbold、別名儀でデジタル色の強いサウンドを創っていましたが、このバンドでは彼ららしいコンセプトスペイシーオペラを創りだしています。90年代的な音を出せる事を証明した上での彼ら独自の世界観を存分に展開しています。
1. Abducted
2. Alien (1 AM)
3. Reject Your Human Touch
4. Blue Skin
5. Beam Me Up
6. Vega
7. Xenomorph
8. Journey
9. Sputnik Stan
10. Kapal
11. Festivals
12. Death Trap
13. Wastelands
14. Are You Losing Your Mind?
15. Space Sex
ハードロック色が強く出ていますが、Ron Tree の歌い方は、まるでヘタクソなオージーオズボーンのようです。ここまでくればベテラン中のベテランですから、向かう所怖いもの無しです。踊らせる為のものではないドラムパターンも個性的です。それでいてデジタルサウンドも巧く利用しています。どんな時代になっても、時代の音を取り込みながらも独自のスタイルを貫く姿勢は唯一無二であります。
やりたい放題やっても偏った方向には行かず、ポップシーンとのバランスを絶妙に保ちながら独自のサウンドを追求しています。ここは他のバンドでは到底真似出来ないところです。だから長く続けてこられたのだと思います。基本的には
プログレ指向なのでしょうが、あまりにも混血しまくって、独自の路線を生み出しています。本来ロックはこう進化すべきだと見せつけてくれています。しかし、誰もその事に気づかずロックの進化を止めてしまっているのです。
Full Album