

97年のアルバムです。ベースのAlan Daveyが脱退したため、ボーカルのRon Treeはベースも担当するようになっています。今回はデジタル色が強くなっていて、
テクノ感満載です。しかし、アシッド
テクノとは手法が違うので、
サイケデリックテクノ、もしくはスペイシー
テクノとでも言うのでしょうか、
テクノはスペイシー感が当たり前なので、何とも言いようがありません。
1. Distant Horizons
2. Phetamine Street
3. Waimea Canyon Drive
4. Alchemy
5. Clouded Vision
6. Reptoid Vision
7. Population Overload
8. Wheels
9. Kauai
10. Taxi for Max
11. Love in Space
12. Archiac
13. Kauai (Alternate Take)
14. Morpheus
ボーカルはDJライクな、ヒップホップ系の歌い方になっています。打ち込みもありますが、バンド演奏なので、ロック感も残っています。デジタルサイケロックと言う事で落ち着かせておきましょう。サンプラーも普通に使っていますが、楽器の一つとして生演奏しているみたいです。ここが他のバンドとは違う所であり、誰も真似出来ない所であります。打ち込みと生演奏のシンクロはめんどくさいので、普通は打ち込み多めで、生演奏はオーバーダビングみたいになりがちですが、このバンドは生演奏が主体です。
演奏出来なくても曲が創れるのが打ち込みの利点ですが、演奏が巧みなバンドが打ち込みを利用する利点は単なる雰囲気創りです。機械的な雰囲気が欲しい時に利用するだけで、後は生演奏の方が手っ取り早いので、打ち込みに頼る必要がないのです。だからこそこのバンドの独自のスタイルが構築されています。演奏が苦手なDJの類いとは別次元なのです。新しさとか、古くささとかまったく意に介さない独自のデジタルミュージックです。
Full Album