

73年のアルバムです。アナログ盤では2枚組でした。
プログレバンドで2枚組と言えば壮大なテーマを持った作品を思い浮かべますが、この作品はスタジオライブのような雰囲気でレコーディングされていて、アメリカを意識しているのか、サザンロック調のソウルフルな曲が目立ちます。曲の途中にビートルズのNorwegian Woodが出てきたり、自由にインプロヴィゼーションも含めたライブの雰囲気を持ったアルバムになっています。
1. Good Day
2. New Day Dawning
3. What Ya Gonna Do?
4. 1-2-3-4
5. Do You Blieve in Magic
6. Cast Your Fate
7. A Day in The Life of A Preacher
8. Wings
9. Odyssee
ライブの雰囲気を持っていますから、前作でやっていたような緻密な
プログレ様式ではなく、クリームのようなブルースロックの白熱した演奏で満たされています。本来そういう事をやっていたバンドなので、やりたい事をやっている感じです。サイケブームからサイケになって、
プログレになって、久しぶりにスタジオで好きな感じでレコーディングしていた音源なのでしょうが、普通はリリースされる事の無い演奏だと思いますが、そこはドイツのレーベルなので、寛容にリリースさせてくれていたみたいです。
プログレバンドだというイメージを払拭してしまう事になりますが、こういう事も出来ると言うことを照明してみせたいと言うのもバンドの思いとして分かります。しかし、それを作品にしてしまうのですから、ドイツの独特の商業主義に走らない姿勢が伺えます。ファンとしては
プログレ作品を期待するところですが、こうした作品をファン以外の人にアピール出来ていればもっと売れていたのだと思います。しかし、こうした作品を経てアメリカで成功する事になるのですから分からないものです。
Good Day