

74年のアルバムです。前作がアメリカで手応えがあったので、アメリカをターゲットにするようになっていき成功します。コンセプチュアルなアルバムですが、ホーンセクションを加えたりして、ポップでニューソウルなアレンジも加わっています。全体的な流れは
プログレの趣でありますが、各楽曲がポップに仕上がっています。
1. Astral Man
2. Nelly The Elephant
3. Early Morning Clown
4. That's Life
5. Fidgety Queen
6. Oh Willy
7. Little Boy
8. Show Me The Way
9. Final
アメリカ的なソウルフルでフュージョンライクなアレンジでも、ポップ感覚はブリットポップのような雰囲気を持っているので、ヨーロッパ圏でも親しみ易くなっています。まだ他の
プログレバンドはアメリカをターゲットにしていませんので、その後のアメリカン
プログレのようなサウンドではなく、彼らなりに考えたアメリカ受けするサウンドを創っているようです。普通の
プログレよりも聴き易いスタイルなので、アメリカでは好意的に売れるようになっていきます。
P. P. Arnoldなdのバックコーラス、ホーンセクションと、バンド以外の音も加えていますが、ここにきてもまだシンセサイザーは使用していません。ですから、
プログレっぽい感じで演奏しても他のバンドには無い独特の雰囲気を持っています。ドイツに渡ってガラパゴス的な進化をしている
プログレと言う事になります。全体的にはサーカスのような雰囲気を創っているアルバムですが、フュージョンのようなアレンジが加わって、オリジナリティー豊かな作品となっています。名盤です。
Astral Man