

78年のアルバムです。このアルバムからPat Travers Bandを名乗ります。メンバーはドラムのTommy Aldridge、ベースのPeter 'Mars' Cowling、ギターとキーボードにPat Thrall の四人組になります。ギタリストを入れた事でツィンリードギターというシンリジーみたいなアンサンブルも出来るようになっています。何よりライブで重厚なサウンドを創りだせます。
1. Heat In The Street
2. Killers Instinct
3. I Tried To Believe
4. Hammerhead
5. Go All Night
6. Evie
7. Prelude
8. One For Me And One For You
アメリカでは人気が上がっていきますが、バンドとなった事で、ギタリストとして注目されていた日本では徐々に注目度が落ちていきます。パンクやニューウェイヴの衝撃の方が強くて、ハードロックバンドは徐々に失速していった時期でしたので、どんなに丁寧に作品を創っても荒削りなパンクの方に注目が集まっていきます。バンド体制になった事でアレンジの幅も上がっていますが、全てが裏目に出ています。
ただしアメリカでパンクは生まれましたが、熱はイギリスに映り、まだまだアメリカではハードロックの需要もありました。ディスコやフュージョンもまだ流行っていましたので、アメリカでのニューウェイヴはまだ新興勢力でしかありませんでした。しかし、新し物好きの日本ではそれだけに注目が集まるようになり、彼の名前もいつしか忘れ去られていく事になります。
Heat in the Street