82年のアルバムです。とうとう80年代サウンドを取り入れてしまいました。歌の旋律も80年代ならではのもので、MTVも利用していますが、この辺から日本では全く認知されなくなっていきます。既に過去の人になっていたのです。キーボードの使い方から、ドラムの音まで80年代風になり、コーラスの使い方も80年代ならではのものであり、曲の構成だけはハードロックらしい部分を感じますが、彼の良さがかき消されたようになっています。
1. I La La La Love You
2. I'd Rather See You Dead
3. Stand Up
4. Who'll Take the Fall
5. The Fifth
6. Misty Morning
7. Can't Stop the Heartaches
8. Amgwanna Kick Booty
9. Rockin'
曲もポップになり、売れようとする努力は感じますが、ファンが求めているものとは違いますし、前作までの頑固なまでの70年代ハードロックへのこだわりが無くなってハードロックとは呼べないものになっています。ギターも弾きまくっていますが、まったく説得力を欠いています。彼もとうとう80年代の迷路に迷い込んでしまいました。アメリカで売れようとする姿勢がこのような結果になってしまったようです。
ところどころゴツゴツした感じは昔の名残がありますが、曲自体があからさまに80年代していますので、どんなに音を重ねても無意味な音にしか感じません。派手なアレンジになっていますが、必要に感じません。80年代は誰しもこの軽薄な過ちを犯していましたが、彼だけは70年代スタイルを貫いてくれると思っていただけに残念です。
I La La La Love You
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