95年のアルバムです。ブルースロックスタイルを極めようとしています。ブルースロックバンドは70年代初期に多く現れましたが、それらのバンドがやっていなかったようなバリエーションを加えて、90年代でも通用するような曲を書いています。ブルース様式は決まっていますので、大体落ち着く所が予測出来ますが、そこに至るまでの過程を工夫しています。ですから聴いていて古くさく感じません。
1. Just Enough Money
2. Time Out
3. Walk In My Shoes
4. Steppin' Out
5. Look Me Up
6. Party Tonight
7. Just Like A Dream
8. Hard Times
9. No Escape
10. Freight Train
ブルーノートという決まったスケールでどれだけ表情を表現出来るかがポイントになります。小節も決まっていて、大体がスリーコードでまかなっていきます。そこに第四のコードを付け加える事でバリエーションを増やしていく事をやっています。ですから70年代までのブルースとは違うのです。コードもせいぜいm7thくらいまでを使っていましたが、それ以外のテンションを加える事でジャズっぽくしたりもしています。
エフェクターも昔のブルースでは使っていなかったものを使うようになって、昔は無かった表情を加えています。そして何よりもロック的なパワフルな演奏により、70年代までのブルースよりもかっこ良くなっているのが90年代のブルースロックだと思います。よりエモーションになっているのです。ですから気持ちいいですし、かっこ良いです。70年代のブルース作品を集めるのも良いですが、この時期のブルース作品はどれも素晴らしいものが多いです。
Just Enough Money
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