

74年のライブアルバムです。クリームもそうでしたが、作曲能力より演奏能力が優れているバンドはスタジオアルバムよりもライブの方が断然いい訳で、ジャズでもライブアルバムが多いのもそういう理由です。しかし、これがラストアルバムとなってしまいました。スーパーグループは長続きしないのが常です。それぞれの主張が良いように作用すれば良いのですが、衝突してしまっては解散するしかありません。
1. Play With Fire
2. The Doctor
3. Politician
4. Powerhouse Sod
クリームの登場、特にこのバンドにもいるJack Bruceによって、ジャズでやっているようなアドリブ、インプロヴィゼーションと言う概念がロックにもたらされました。ですからスタジオ作品よりもライブの方が本領発揮となるのです。しかし、時代は変わって、ハードロック、プログレではアドリブでなくても、あらかじめ作曲された演奏でもスリリングな演奏を表現出来るようになり、延々と長く演奏するアドリブ合戦は流行らなくなっていました。しかし、このバンドはやってしまうんですね。だってJack Bruceがいるから。
時代は変わっても見に来たお客さんはこのメンバーにはアドリブ合戦を期待してしまうものです。しかし、それはファン限定であって、一般的にはこの作品のような長々と演奏する作品は敬遠されるようになっていきます。時代錯誤ではありましたが、このスタイルを持っていた最後のバンドになるのではないでしょうか。後にジャムバンドとか流行りますが、ここまでの演奏力を持ったバンドはいませんので、格が違います。
Play With Fire