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[20150331]

Indian SummerIndian Summer
(2000/01/31)
Mick Ronson

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2001年にリリースされた未発表音源です。録音は80年代前半で、80年代サウンドを取り入れている曲もあります。まだ歌が出来る前で、演奏だけの曲もあったりします。ギターと歌だけとか、ほとんどデモ段階の音源のようですが、これが完成していれば、当時ソロアルバムとしてリリースされていた可能性があります。しかし、契約などの諸事情で陽の目を見ないまま眠っていたようです。

1. Indian Summer (Opening Title)
2. Tinker Street
3. Satellite 1
4. (Interlude) Get On With It
5. Ballad Of Jack Daniels
6. Blue Velvet Skirt
7. Midnight Love
8. Satellite 1
9. Blue Velvet Skirt (Reprise)
10. Plane To England
11. China
12. I'd Give Anything To See You (Closing Title)

70年代とは違う事をやろうとしていた工夫が伺えます。しかし、時代は味方してくれなかったみたいです。仕方なくプロデュース業をやったり、人のバックで演奏したりしていました。時代はニューウェイヴ、ポストパンクの時代ですから、それに適応するのに努力はしていたみたいですが、そうすればするだけ彼の魅力が半減しますから悪循環になってしまいます。

未発表ながら、これだけの曲を残していたのですから、その才能は計り知れません。知名度もありますし、売り方次第だったと思いますが、どうしてもオールドウェイヴの癖は抜けていません。今聴くと抜けていないのがいい感じなのですが、当時は商業ロック真っ盛りですから、リリースしてくれるレコード会社も無かったのでしょう。これからも未発表音源が出てくる可能性は少ないですが、彼が残した業績はとてつもなく大きいです。

Indian Summer (Opening Title)
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[20150329]

The Rise and Fall of Bernie Gripplestone and the Rats from Hull [12 inch Analog]The Rise and Fall of Bernie Gripplestone and the Rats from Hull [12 inch Analog]
()
不明

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Mick Ronsonがボウイと出会う前に在籍していたThe Ratsというバンドの音源をまとめた98年の作品です。ヤードバーズに影響を受けたブルースを元にしたビートグループでありました。時代を反映してサイケデリックな曲もあります。ボウイのアルバムタイトルをもじったようなタイトルですが、元々は彼らの曲からヒントを得ていたのかと思わせる所があります。

2. I've Got My Eyes On You Baby
3. I've Gotta See My Baby
4. New Orleans
5. The Rise And Fall Of Bernie Gripplestone
6. Stop Get A Hold Of Myself
7. Guitar Boogie
8. Morning Dew
9. Early In Spring
10. Telephone Blues
11. It Ain't Easy
12. I Feel Free
13. Bonus Tracks: The Hunter
14. Bonus Tracks: Colour Me
15. Bonus Tracks: Life's A River

60年代後半に活動していたバンドですが、当時はローカルな人気のバンドであり、数多く登場してきたビートグループの一つでしかありません。ミックが在籍していたバンドとして知られるようになりますが、作品はほとんど手に入らない状態でした。しかし、彼が亡くなった事によって、ついにその音源が出回るようになりました。ファズを聴かせたノイジーなギターはジェフベックの影響でしょうか。Guitar Boogieはジェフズブギーでありますし、ジェフベックの影響が大きいようです。

ジェフベックはヤードバーズ時代ブルース、サイケ、ヘヴィメタの元祖のようなギタリストでした。その時代の頃に影響を受けているギタリストは数多くいます。日本の鮎川誠もそうです。ほとんどのロックギターの基礎を生み出したのはジェフであり、ジミーペイジはそれを真似しただけです。ミックの演奏もそうであり、かなりトリッキーなギターを弾いています。当時から才覚がありますが、売れるにはボウイとの出会いが必要だったようです。

Spoonful
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[20150329]

Just Like ThisJust Like This
(1999/09/14)
Mick Ronson

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Mick Ronsonは93年に癌の為に亡くなっています。このアルバムは彼の死後、99年にリリースされた未発表音源になっています。録音は76年あたりのようです。まだデモの段階なのかもしれませんが、ソリッドな演奏であり、ギタリストとしての彼の演奏を堪能出来る音源になっています。オリジナルアルバムでは楽曲の方に力を入れていて、ギタープレイはほどほどでしたから、ギターが全面に出ている曲はボツになっていたのかもしれません。

1. Just Like This
2. I'd Give Anything To See You
3. Takin' A Train
4. Hard Life
5. (I'm Just A) Junkie for Your Love
6. Crazy Love
7. Hey Grandma
8. Is That Any Way
9. I've Got No Secrets
10. Hard Headed Woman
11. Roll Like the River
12. Angel No. 9

まるでパンクを予感させるような演奏から、スライドギター、フィードバックなど、バックバンドにいると出来ないような事を思いっきりやっています。こうした未発表音源のおかげで、ギタリストとしての彼の素晴らしい演奏を聴く事が出来ます。晩年はプロデュースやバックに徹していましたが、才能がある人だけに、もっと自分の作品で成功してもらいたかったと思います。

カバー曲も多いのですが、ブルース系の演奏も達者であり、この頃が一番アイデアが溢れていたように思います。当時にこの音源を世に出していればもっと評価も違っていた事でしょう。ボーカルも悪くありませんが、ファンは彼のギターを満喫したいのです。そういう欲求をかなえてくれる作品がやっと、彼が亡くなってから世に出ました。グラムロックではなく、彼のルーツを垣間みるような演奏ばかりです。

Just Like This
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[20150329]

YUI OrtaYUI Orta
(2003/11/04)
Ian Hunter

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Ian Hunterやボブディランなどのプロデュースをしていたミックロンソンですが、この89年のアルバムはIan Hunterと連名になっており、コラボレート作品になっています。この二人が組めばグラムロックになる事が予想出来ますが、時代が80年代でもあり、サウンドは思いっきり80年代サウンドになっています。パワーステーションがT-REXのカバーをやってグラムロックを80年代風に作り替えていましたが、その辺を参考にしているアレンジになっています。

1. American Music
2. The Loner
3. Women's Intuition
4. Tell It Like It Is
5. Livin' In A Heart
6. Big Time
7. Cool
8. Beg A Little Love
9. Following In Your Footsteps
10. Sons 'N' Lovers
11. Pain
12. How Much More Can I Take
13. Sweet Dreamer
14. 4th Hour Of My Sleep (Bonus Track)
15. Power Of Darkness (Bonus Track)

Ian Hunterの歌は若々しいですが、サウンドが80年代になっているので、ファンとしてはしらけてしまいます。せっかくコラボレートになっているので、もっとミックの個性も出ても良いと思うのですが、あくまでもIan Hunterの作品と言う意味合いが強いです。ストーンズのキースとミックのような掛け合いをやっていますが、いまいち盛り上がりません。

音楽的にはミックのソロ作品の方が遥かに素晴らしく、その路線の方が二人のコラボレートには向いていると思いますが、売れている方にのっかっているような悲しい状態になっています。デジタルシンセやゲートリバーブドラムなど、時代の音といっても、既に古くさくなっている時ですから、時代に置いてけぼりにされてしまっている二人みたいな信じられない状態になっています。バラードだけはイアン節になっています。

American Music
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[20150329]

Spiders from MarsSpiders from Mars
(2000/09/12)
Spiders From Mars

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ボウイのバックバンドだったSpiders from Marsの76年の唯一のアルバムです。ジェイムスブラウンのJB’Sみたいなもので、ボウイは次のステージに上がっていましたので、自分達でなんとか生き残ろうとしていたようです。バンドで作品作りをしているので、ミックロンソンのソロアルバムとも違った独自のサウンドになっています。ですからボウイをイメージして聴くと期待はずれになるかもしれません。

1. Red Eyes
2. Shine A Light
3. White Man Black Man
4. Fallen Star
5. Prisoner
6. (I Don't Wanna Do No) Limbo
7. Stranger To My Door
8. Good Day America
9. Rainbow
10. Can It Be Far

パワーポップのようなポップなハードロックになっています。当時流行っていたファンクの要素も取り入れたり、バンド独自に成功しようと頑張っているのが分かりますが、どうしてもボウイのバックバンドと言うイメージが強いので、独自の方向性を目指しても成功するはずも無く、アルバムはこの1枚だけに留まっています。独自のサウンドを創るのであればバンド名は変えた方がよかったと思います。

しかし、ミックロンソンのイメージはこちらのバンドの方がぴったりだと思います。ソロアルバムはあまりにもデヴィッドボウイしていたので、ミックロンソンはこの路線の方がしっくりきていたと思います。ポップ感覚もスウィートのようなポップなバブルガムグラムロック風であり、ボウイのような切ない感じが好きな人はミックロンソンのソロの方がぴったりです。期待倒れかもしれませんが、こうした作品が残されているという70年代ならではの隠れたお宝だと思います。

Red Eyes
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[20150328]

Play Don\'t WorryPlay Don\'t Worry
(2003/08/12)
Mick Ronson

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75年のセカンドアルバムです。Ian Hunter がゲストで参加しています。グラムロック、特にボウイの場合はイギリスらしいポップ感覚を持っていましたが、彼も又同じようなセンスを持っています。たとえばキンクスのようなポップ感覚なのですが、これをグラムロックとして演奏する事で切ない感じがでてくるのです。この辺は日本人好みでもあると思います。

1. Billy Porter
2. Angel No 9
3. This Is For You
4. White Light White Heat
5. Play Dont Worry
6. Hazy Days
7. Girl Cant Help It
8. Empty Bed (10 Me Ne Andrei)
9. Woman
10. Seven Days (Original B Side) (Previously Unreleased)
11. Stone Love (Soul Love) (Bonus Track)
12. Id Rather Be Me (Bonus Track)
13. Life On Mars (Previously Unreleased)
14. Pain In The City (Previously Unreleased)
15. Dogs (French Girl) (Previously Unreleased)
16. Seven Days (Alternative Take)
17. 28 Days Jam (Previously Unreleased)
18. Woman (Alternative Take) (Previously Unreleased)

ファーストではあまりギタリストとしての主張というのが無く、作曲、アレンジの妙を強調していましたが、ここにきてやっとギタリストとしての存在感も出しています。それでも曲が良いです。ブリティッシュロックファン好みの曲を書いてくれます。イギリスのパンクロックの元になっているのはグラムロックであり、特にギターの影響はミックからの影響が大半だと思います。パンクの元祖でもある訳です。そうしたギタープレイも楽しめます。

グラムロックにもいろんな種類がありますが、ボウイ系の特長はやはり泣き節であります。平気でマイナーコードを多用します。パンク的でもどこか物悲しさがあるのです。その原因はボウイの作曲は基本ジョンレノンの影響にあり、その他にもプロコルハルムのようなプログレ的な所からの影響もあるのです。それがきらびやかな衣装を身に着けてドラマティックに歌い上げるのですから、芝居仕立てのようなステージが繰り広げられる魅力がありました。その手法をそのまま自分のものにしています。音楽的にも完成度が高く、素晴らしい内容になっています。これも名盤です。そしてとても切ない。

Billy Porter
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[20150328]

Slaughter on 10th AvenueSlaughter on 10th Avenue
(2009/11/23)
Mick Ronson

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David Bowieのグラムロック時代のバックバンド、Spider From Marsのギタリスト、Mick Ronsonの74年のファーストソロアルバムです。ボウイと共にアイデアを発信してきた人だけにソロアルバムでもやりたい放題です。オープニングがプレスリーのカバーのLove Me Tenderをグラムロッック調のバラードにしています。バラードで始める所なんか天の邪鬼加減が凄いです。

1. Love Me Tender
2. Growing Up and I'm Fine
3. Only After Dark
4. Music Is Lethal
5. I'm the One
6. Pleasure Man / Hey Ma Get Papa
7. Slaughter on Tenth Avenue
8. Solo on 10th Avenue (Live)
9. Leave My Heart Alone (Live B-Side)
10. Love Me Tender (Live)
11. Slaughter on Tenth Avenue (Live)

一番驚くのは歌もいけると言う事です。それほどうまい訳ではありませんが、味わいのある歌声であります。ボウイの影響も感じますし、グラムロックファンを唸らせられるだけのフェイク感満載であります。バックメンバーはベースに朋友Trevor Bolder、ドラムがAynsley Dunbar、キーボードがMike Garson とDavid Hentschel 、プロデュースはミック自身が行っています。ストリングスアレンジなどはまるでトニーヴィスコンティ風であり、ほぼボウイの作品に近い内容になっています。

曲もボウイが歌う事を想定して創ったように、ボウイのような歌い方になっています。ギターだけではなく、総合的にボウイの作風をパロディー化したようなアレンジになっています。Aynsley Dunbarがドタバタしたドラムを叩くなど、今聴くと面白い発見がそこら中にあります。ロックンロール調だけではないグラムロックの妖しい感じがたっぷりはじけていて、とても優秀なグラムロック作品になっています。隠れた名盤ですね。

Love Me Tender
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[20150328]

Master of the MoonMaster of the Moon
(2004/09/07)
Dio

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2004年のアルバムで、ラストアルバムになります。ベースがJeff Pilsonに代わっています。メンバーとしては一番気心が知れているのでしょうが、このメンバーでは新しい試みは期待出来ません。多少作風を変えようとはしていますが、発想がオールドウェイヴのまんまですから、初期の頃のようでありながら、初期の頃より発想が貧困になっています。これでバンドが終わってしまうのも分かります。

1. One More For The Road
2. Master Of The Moon
3. End Of The World
4. Shivers
5. The Man Who Would Be King
6. The Eyes
7. Living The Life
8. I Am
9. Death By Love
10. In Dreams

ロニー自身に衰えがありますので、やれる事も限られてきます。大胆な事が出来なくなっているのです。保守的なヘヴィメタファンにはこれで良いのかもしれませんが、同じような事しか出来ないのであれば、メンバーを一新する他無いと思います。もしくはバンド解体です。案の定これにてバンドは終わってしまいます。ロニーも2010年に胃癌で亡くなってしまいますので正真正銘のラストアルバムであります。

もう一人くらい個性的なメンバーがいれば面白かったと思いますが、ほとんどがロニーの自己満足の為のバンドだったと思います。最初の頃はそれで面白かったと思いますが、長く続けるのはきつかったと思います。メンバーを変えていた頃が何かやらかしてくれそうな期待を持てましたが、それも長く続きませんでした。結局は原点に戻ってどこにも行けなくなっています。

Full Album
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[20150328]

Killing the DragonKilling the Dragon
(2002/05/21)
Dio

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2002年のアルバムです。ギターがCraig Goldy からDoug Aldrich に代わっています。ドラマティックな前作から普通の初期の頃のようなハードロックに戻ってしまっています。ギタリストが代わるだけで、こんなにも平凡になってしまうのか、と言うくらい曲を創る上でギタリストの役割は大事なようです。初期の頃が好きな人には嬉しい事だと思いますが、やっとはみ出し始めていたのにもったいない感じです。

1. Killing The Dragon
2. Along Comes A Spider
3. Scream
4. Better In The Dark
5. Rock & Roll
6. Push
7. Guilty
8. Throw Away The Children
9. Before The Fall
10. Cold Feet

平凡などこにでもあるようなハードロック。ロニーの歌唱力も、声の質も衰えていますので、他のバンドと大差なくなってしまっています。Doug Aldrichのギタープレイも普通のハードロックタイプのギタリストだし、予測がつくオーソドックスな展開。こうしてみるとDioと言うバンドにおいては前作が最高傑作だったのではないかと思います。この後は終焉に向かっていきますので、これも仕方ない事なのかもしれません。

21世紀になっても70年代ハードロックと変わらない事をやっているのは聴く人の判断に任せるとして、ロニーにとってはこのスタイルが一番落ち着くのかもしれません。歌が衰えているのであれば冒険も出来ないでしょうし、賢明な選択なのかもしれません。しかし、全てが予測がついてしまう展開というのは退屈で仕方ありません。退屈を安定と考える最近の風潮なのでしょうか。

Full Album
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[20150327]

MagicaMagica
(2013/06/25)
Dio

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2000年のアルバムです。又してもメンバー総入れ替えです。ギターがCraig Goldy、ベースにJimmy Bainが復帰、ドラムがSimon Wrightの4人組になりました。初期の頃とは又違ったハードロック路線になっています。コンセプトアルバムになっていますので、かなり情緒的でドラマティックな展開になっています。サンプラーによるストリングス、コーラスなどがプログレ感を演出して、レインボー路線のようでありながらレインボーには無かったものに仕上がっています。

1. Discovery
2. Magica Theme
3. Lord of the Last Day
4. Fever Dreams
5. Turn To Stone
6. Feed My Head
7. Eriel
8. Challis
9. As Long As It's Not About Love
10. Losing My Insanity
11. Otherworld
12. Magica - Reprise
13. Lord of the Last Day - Reprise

明らかにロニーの声は衰えており、昔のような伸びは無くなっています。それでもこれだけスケール感の大きな作品に挑み続けるのは素晴らしい事だと思います。虹を掴もうとしていた男の夢を受け継いで、更に進化した姿を演出しています。彼女とトラディショナルな音楽をやっているリッチーにはとても発想出来ないような音楽になっています。声がもっと出ていればより完成度は上がっていた事でしょうが、年齢による衰えはいたしかたありません。

昔の作風に戻っていますが、決して過去を振り返るような仕草は感じませんので、とても好感が持てる内容になっていると思います。メンバーが代わるだけでスタイルが一変していますが、ロニーのやりたい事は何となく伝わってきます。そこが分からないとファン失格であります。声は衰えても普通レベル以上ですから、素晴らしいシンガーであります。作品としては初期の頃よりも断然良くなっています。

Full Album
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[20150327]

Angry MachinesAngry Machines
(2008/08/04)
Dio

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96年のアルバムです。前作と同じメンバーに新しくキーボードのScott Warren が加入して5人組になりました。前作同様ヘヴィメタ路線であります。前作ではっきりと聴かれたグランジ系の手法は止めて、さりげなく分からないようにその手法を随所にきかせながら、新しいヘヴィメタの様式を構築しようと試みています。

1. Institutional Man
2. Don't Tell The Kids
3. Black
4. Hunter Of The Heart
5. Stay Out Of My Mind
6. Big Sister
7. Double Monday
8. Golden Rules
9. Dying In America
10. This Is Your Life

かなり演奏に長けていなければこうした表現も出来ないと思います。それだけに自信に満ちた演奏が繰り広げられています。先にアレンジありきで、それに歌を即興的にのせて曲を創っているので、昔のようなレインボースタイルとは違いますので、多くのファンの期待を裏切っているのでしょうが、同じような事ばかり繰り返す事に満足しているようなファンは無視してどんどん進化していくべきだと思います。

声量は昔に比べて衰えているように感じますが、そんな事は全く気にならないくらいに巧いので問題ありません。同じような事をやっている若手とは全く違う次元で創作している事が凄いと思います。まったく別次元です。デジタル処理も効果的だと思いますが、前作ほどはっきりとデジタル処理しているのが気にならないので、こなれてきているのだと思います。ヘヴィメタ、ハードロックも進化していけばまだまだ悪くはありません。

Full Album
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[20150327]

Strange HighwaysStrange Highways
(1994/02/01)
Dio

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93年のアルバムです。メンバーの流動が激しくなり、又全面入れ替えになっています。ギターにTracy G 、ベースとキーボードにJeff Pilson 、ドラムがVinny Appice の4人組になっています。メンバーが入れ替わればサウンドにも変化が現れます。これまであまりにも変化がありませんでしたから、やっと新しい事に挑戦するようになっています。

1. Jesus, Mary, and The Holy Ghost
2. Firehead
3. Strange Highways
4. Hollywood Black
5. Evilution
6. Pain
7. One Foot In The Grave
8. Give Her The Gun
9. Blood From A Stone
10. Here's To You
11. Bring Down The Rain

スラッシュメタル、グランジといったこれまでロニーが無視してきたスタイルも取り入れるようになっています。それでもサバス寄りのヘヴィメタであり、バッジーのような感じがするリフもあります。つまりは正統なヘヴィメタ路線を進化させている事になります。この辺が理解出来なければ真のロニーファンとは言えないでしょう。レインボー路線よりもサバス路線を踏襲しながらヒップホップ以降の感性も取り入れているのです。

これまでがあまりにも通り一辺倒だたtので、この変化は歓迎すべきだと思います。情緒性もかろうじて残しながら、新しい事に挑戦しています。実にドラマティックではありませんか。レインボーとか、パープルのように過去の栄光にしがみついているよりもマシです。ヘヴィメタはこうでなければならないと言うような様式二こだわっているファンは無視して、どんどんハチャメチャにやってもらいたいものです。

Full Album
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[20150327]

Lock Up the WolvesLock Up the Wolves
(2008/11/11)
Dio

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90年のアルバムです。メンバーを一新しての再スタートになっています。ギターがRowan Robertson、ベースがTeddy Cook、キーボードがJens Johansson、ドラムがSimon Wright:の5人組になりました。多少サウンドの違いはありますが、ロニーが歌えばほとんど変わりありません。多少破壊力は無くなりましたが、Rowan Robertsonのギターは悪くありません。

1. Wild One
2. Born On The Sun
3. Hey Angel
4. Between Two Hearts
5. Night Music
6. Lock Up The Wolves
7. Evil On Queen Street
8. Walk On Water
9. Twisted
10. Why Are You Watching Me
11. My Eyes

前作あたりから気になっているのが、レコーディング環境がデジタル環境に整えられ始めていて、音が綺麗になっている事です。どんなに歪んだ音でも綺麗にスポイルしてしまう、荒削りな刺々しさがまろやかになってしまい、ディストーションも制御され、ノイズが少なく、聴き易い音楽にはなっていますが、どこか作り物のような、おもちゃのような音楽に聴こえてしまうのです。

演奏もこれまでのバンドに負けていませんし、曲も悪くありません。Dioらしいスタイルであり、若いメンバーも頑張っています。しかし、それを制御するように施されたミキシングの洗練された感じが、もはやロックとは呼びがたいものであり、サウンプリングミュージックのフェイク感に近いものになっているように思います。これも時代の流れなのでしょうが、退屈なHV/HRがよりつまらないものに感じられるのはいたしかたありません。ハードロックはもっと凶暴でなければ。

Wild One
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[20150326]

Dream EvilDream Evil
(2008/07/15)
Dio

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87年のアルバムです。ギターがVivian CampbellからCraig Goldy に代わりましたので、サウンド面に少し変化が現れています。ギターの音色の違いが大きく、Vivian Campbellのギターはキンキンしたようなメタリックなサウンドだったのに対してCraig Goldyのギターはミドルトーンを強調したサウンドになっています。その為耳障りは良くなっていますが、当時のファンには物足りなかったようです。

1. Night People
2. Dream Evil
3. Sunset Superman
4. All the Fools Sailed Away
5. Naked in the Rain
6. Over Love
7. I Could Have Been a Dreamer
8. Faces in the Window
9. When a Woman Cries

キーボードの出番も多くなっており、ポップな感じが増しています。ポップと言ってもレインボーの範疇内であり、より初期のレインボーに近くなっています。Craig Goldy のギターはさほど驚くようなプレイではありませんが、アーミング一つとっても安定したプレイになっている印象があります。ただ、安定感はロックにとってはまとまり過ぎて面白くない印象を与えがちです。

レコーディングの技術に少なからずデジタル処理が施されているように感じるくらい、音が綺麗に制御されている印象があります。それは音楽としては聴き易く、良い事になるはずなのですが、アグレッシヴなロックにおいては逆効果になってしまいます。心を置き去りにしてしまうくらいミスタッチがあった方が印象深いものになります。どこかはみ出すくらいの事がないと面白くないのです。そういう意味では非ロック化しているような印象もあります。

Night People
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[20150325]

Sacred HeartSacred Heart
(2011/03/11)
DIO

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85年のサードアルバムです。世界的にも成功を納め、絶頂期に制作された作品だけに自信に満ちあふれた演奏になっています。1曲目は観客の声援が入っていますがライブではありません。かぶせているだけです。演奏もシンプルにしており、ヘヴィメタというよりハードロック寄りになっています。それでも重厚感はあります。当時のレインボーに満足出来ないファンがこちらに流れてきたと言う感じになっています。

1. King of Rock and Roll
2. Sacred Heart
3. Another Lie
4. Rock 'n' Roll Children
5. Hungry for Heaven
6. Like the Beat of a Heart
7. Just Another Day
8. Fallen Angels
9. Shoot Shoot

パープル系のハードロックはシンプルで、スリーコードのブルーススタイルをデフォルメしてブルース色を払拭するように16ビートにしていく事で分かり易くも攻撃的な音楽に仕上げています。シンプルなコード進行の中で、ギターリフを工夫する事で飽きさせない流れを創りだします。その王道ハードロックを踏襲した構成になっています。つまりはリッチーの手の中で泳がされているようなものです。

ですからレインボーファンでも馴染み易く、ほぼレインボーの続きのようなスタイルになっています。それで良いのかどうかはファンが決める事であり、この時はファンを満足させるに至っています。私的にはもうトゥーマッチな感じでありました。当時はほとんどこの手のサウンドには興味が無くなっていました。もっと刺激的な音楽が沢山生まれていましたから、同じような事をやり続けるだけの音楽は聴く必要が無いと思っていました。それは今でも同じですから、最近の音楽シーンは全く興味の失せるものになっています。

Full Album
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[20150324]

THE LAST IN LINETHE LAST IN LINE
(1990/10/25)
Dio

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84年のセカンドアルバムです。キーボードにClaude Schnell が加入して5人組になりました。MTVも活用してアメリカをターゲットにした事により、かなり売り上げがあがりました。ヘヴィメタも本場イギリスからアメリカで盛り上がる事になり、L.A.メタルなどが登場してきます。パンク以降ニューウェイヴがイギリスの主流になりましたので、イギリスよりもアメリカの方が盛り上がる事になります。

1. We Rock
2. The Last In Line
3. Breathless
4. I Speed At Night
5. One Night In The City
6. Evil Eyes
7. Mystery
8. Eat Your Hear Out
9. Egypt (The Chains Are On)

ハードロック不毛の地とされていたアメリカ市場の方が活気が出てきたのです。既に80年代になるとヘヴィメタ、ハードロックと言うジャンルは保守派の音楽に成り下がっており、保守的なアメリカの方が人口が多くなっていくのです。その保守派も昔からのファンも魅了出来るような内容になっています。80年代的なポップな分かり易さもあり、それでいてロニーの歌は別格ですから、完成度の高い音楽に仕上がっています。

ポップで分かり易いハードロックと言う事ではレインボー時代からそうでしたから、特に特別な事をやっている訳ではありません。そのレインボーもアメリカ受けを狙って、かなりポップな方向性になっていきますから、ファンにとってはこちらの方が満足出来る内容になっていると思います。ただし新しい事は何もやっていません。オーソドックスなHV/HRです。

We Rock
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[20150323]

上位の成績
結局白鵬が優勝しました。二度目の6連覇と言うのは大鵬以来の記録だそうです。照ノ富士は白鵬にも勝って、最後まで優勝争いをしました。準優勝の成績ですから、来場所の成績次第では大関取りになります。それだけ実力もついてきています。モンゴル力士ですが、部屋が安美錦と同じなので、粘り腰も自然と身に付いているのが強みです。

白鵬 14勝1敗 優勝
日馬富士 10勝5敗
琴奨菊 8勝7敗
豪栄道 8勝7敗
稀勢の里 9勝6敗
照ノ富士 13勝2敗
隠岐の海 0勝4敗11休
妙義龍 8勝7敗
玉鷲 4勝11敗
栃煌山 10勝5敗
逸ノ城 9勝6敗
宝富士 8勝7敗
佐田の海 7勝8敗


逸ノ城は相撲内容は良くありませんが9番勝っているので、相当強いのでしょう。来場所は三役復帰出来そうです。大砂嵐も下位グループですが11勝あげているので、来場所は上位に上がってくると思います。今場所の白鵬は決して強くなかった。付け入る隙は存分にあったと思いますが、長年の経験と、実力の差がまだ埋まっていないので、優勝をゆるしてしまいました。これからは油断ならない状況になっていくと思いますし、期待いたします。若手の活躍で、更に盛り上がっていって欲しいと思います。

白鵬 vs 日馬富士
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[20150322]

Holy DiverHoly Diver
(1990/10/25)
Dio

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Ronnie James Dio はレインボーだった以後Black Sabbathに加入します。そして自分がリーダーシップをとれるDioを結成。83年のファーストアルバムになります。HV/HRファンを歓喜させるようなサウンドであり、ヘビメタブームの中で、その基礎を築いてきたようなシンガーでありますから、このバンドは一気にシーンの主役に躍り出ていきます。レインボーではリッチーにいじめられ、Black SabbathはTony Iommiのワンマンバンドでありますから、やっと自分の城が持てるようになりました。

1. Stand Up And Shout
2. Holy Diver
3. Gypsy
4. Caught In The Middle
5. Don't Talk To Strangers
6. Straight Through The Heart
7. Invisible
8. Rainbow In The Dark
9. Shame On The Night

メンバーはギターが元Sweet SavageのVivian Campbell、ベースはレインボーで黄金時代を共に築いたJimmy Bain、ドラムはCarmine Appiceの弟のVinny Appiceの四人組です。プロデュースはRonnie James Dio自身であり、自分がやりたい事をやれる環境がやっと整いました。しかし、スタイルはこれまでにレインボーやサバスで培ってきたものを継承しています。何をやれば売れるのかが分かっているようです。

それはファンが望んでいるものであり、アメリカナイズされてしまったレインボーに失望しているファンを満足させるものになっています。曲はバンドで創っていて、ある意味スーパーバンドなのですが、チームワークはいいようです。ヘヴィメタっぽさは濃厚ですが、全体的にみるとレインボーのようなハードロック色が強いです。オールドウェイヴのハードロック経験者ですから、曲のメリハリもしっかり表現出来ていて、若手のバンドには無い魅力があります。

Stand Up And Shout
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[20150322]

Elf AlbumsElf Albums
(1998/06/30)
Dio

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75年のアルバムでラストアルバムであります。パープルファンには一番馴染み深いジャケットでありましょう。パープルファンにとってはリッチーを彼らに奪われたような気持ちでいました。しかし、レインボーになってからの作品を聴くとパープルを脱退した事が正解だった事が分かります。今回もRoger Gloverがプロデュースで、サザンロックになっています。

1. Black Swampy Water
2. Prentice Wood
3. When She Smiles
4. Good Time Music
5. Liberty Road
6. Shotgun Boogie
7. Wonderworld
8. Streetwalker

パーカッションにMark Nauseefが加わって6人組になっています。兎に角リズムを強化しようという意志が感じられます。バンドとしても方向性がまとまり出してこれからと言う時にリッチーにバンドを奪われてしまいます。このままでも台頭してきたでしょうが、あくまでもアメリカだけの人気で終わっていたかもしれません。世界的に売れるにはやっぱりリッチーのような変わり者が必要だったようです。

Ronnie James Dioのプロとしての経歴は長く、ほぼビートルズと同じような経歴を既に持っていました。なので、世界で認められるまでにはかなり時間がかかっています。パープルファミリーがちょっかいを出した事が成功への鍵となりました。パープル脱退計画を目論むリッチーはギターのSteve Edwards以外のメンバーを集めてQuatermass のカバーであるBlack Sheep of the Familyをレコーディングします。それで自信を持ったリッチーはパープルを正式に脱退してレインボーを旗揚げします。彼が思い通りに出来るバンドが誕生したのです。それからこのバンドの作品も後追いで聴かれていくようになっていきます。

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[20150322]

Carolina County BallCarolina County Ball
(1994/06/15)
Elf

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74年のアルバムです。これはRoger Gloverが単独でプロデュースしており、彼のプロデューサーとしての経歴の始まりの頃になります。ストリングスやホーンセクションを取り入れるなど、カントリーロック色が強く出ています。サザンロックのようでありながらもRonnie James Dioのボーカルが入るとハードロックに聴こえてきます。かなり並外れた歌唱力であります。

1. Carolina County Ball
2. L.A. 59
3. Ain’t It All Amusing
4. Happy
5. Annie New Orleans
6. Rocking Chair Rock ‘N’ Roll Blues
7. Rainbow
8. Do The Same Thsing
9. Blanche

ベースにCraig Gruberが加入して5人組になっています。これによりRonnieが歌に専念する環境が整いました。Rainbowなんて曲があったり、いろんなヒントが隠されていますが、完全にアメリカンロックであり、サウンド的にはまったくレインボーを感じさせません。ゴスペル女性コーラスも効果的にに使われていますが、ゴスペルシンガーに全く負けていないRonnieの声の伸びは驚異的です。

サザンロック作品として聴くと、かなり斬新でカッコいい作品になっています。これはアレンジも手がけているRoger Gloverの功績でありましょう。当時はサザンロックも盛況であり、その中でも革新的なバンドになっていた事でしょう。特にリズムの構成が素晴らしく、ニューオリンズスタイルからアフリカンなリズム、つまりエクソダスな志向のリズムを創りだしており、Roger Gloverのセンスのよさが活かされたサザンロックの名盤であります。

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[20150322]

ELFELF
(2015/03/11)
ELF

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Ronnie James Dioの作品を紹介していきます。まずは出世バンドElfの72年のファーストアルバムです。アメリカのバンドですが、Ian PaiceとRoger Gloverに気に入られて二人がプロデュースしたアルバムです。メンバーはボーカルベースがRonnie James Dio。当時は本名のRonald Padavona を名乗っています。ギターがDavid Feinstein、キーボードがMickey Lee Soule 、ドラムがGary Driscoll の四人組です。パープルの前座などを経験して徐々に人気を高めていきます。

1. HOOCHIE KOOCHIE LADY
2. FIRST AVENUE
3. NEVER MORE
4. I'M COMING BACK FOR YOU
5. SIT DOWN HONEY [EVERYTHING WILL BE ALRIGHT]
6. DIXIE LEE JUNCTION
7. LOVE ME LIKE A WOMAN
8. GAMBLER, GAMBLER

当時はほとんど無名でしたが、後にリッチーに乗っ取られてレインボーになりますので、レインボーの前身バンドとして注目されていきます。リッチーが惚れ込んだのはRonnie James Dioであり、第三期パープルに満足していなかったリッチーにとっては、自分の思い通りに出来るバンドだと目を付けられます。この作品ではハードロックと言うよりサザンロックバンドのようなアメリカらしい演奏を行っています。

アメリカンハードロックでありますが、ソリッドな演奏はパープルが失いかけていたものであり、スローな曲でもスピードのある曲でも安定しているRonnieは当初から非凡であり、曲も抑揚があって期待大のバンドでありました。リッチーに乗っ取られなかったら、それなりに名前を残していたと思いますが、絶大な人気を得るまでには至っていなかったかもしれません。それだけ大きな運命が彼らを待ち受けていたのです、

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[20150321]

If Life Was EasyIf Life Was Easy
(2011/09/06)
Roger Glover

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2011年の作品で、現在までの最新作になっています。これもGuilty Partyをバックに制作されていて、音楽的にも前作の流れを汲んでいます。サザンロックですね。デルタファンクとでも言いますか、泥臭い黒人音楽をフュージョンのように洗練されたアレンジで表現しています。かなり良い音楽でありますが、こういうのを大人の音楽と言ってしまうのも抵抗があります。それだけ若者の音楽が幼稚になってしまっているのか。昔は20代の若者がこんな音楽をやっていました。

1. Don't Look Now (Everything Has Changed)
2. The Dream I Had
3. Moonlight
4. The Car Won't Start
5. Box of Tricks
6. If Life Was Easy
7. Stand Together
8. Welcome to the Moon
9. Set Your Imagination Free
10. When Life Gets to the Bone
11. When the Day Is Done
12. Get Away (Can't Let You)
13. Staring Into Space
14. The Ghost of Your Smile
15. Cruel World
16. Feel Like a King

レゲエやスカのリズムを使うのも好きですね。それでもオンタイムのビートにしてしまう辺りがこの人のセンスなのであります。Guilty Party の演奏も渋くもカッコいいです。アメリカンのネイティヴモダンみたいな、ある意味オルタナでもあります。流行の無い時代でありますから、こうした音楽が売れてもいい訳です。後は売り方なのでしょうね。ノラジョーンズみたいな質感の音楽でもあり、売れる要素はしっかり持ち合わせていると思います。

Gillian Glover.はルックスも妖艶で魅力的な女性です。彼女をもっとアピールしていけば売れるのではないでしょうか。音楽のセンスは良くても商売のセンスは無いのでしょうね。決して玄人好みだけの音楽ではありません。しっかりポップでもあります。少し渋いだけです。良い音楽はもっと広く伝えられるべきです。そうする事で若いミュージシャンにも質の高い音楽を創ろうとする兆しが見えてくると信じたいです。使い捨ての音楽はいい加減終わりにしたいものです。こうした素晴らしい名盤が同時代に存在するのですから。

Don't Look Now (Everything Has Changed)
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[20150321]

SnapshotSnapshot
(2002/11/05)
Roger Glover & Guilty Party

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2002年のアルバムです。The Guilty Party と言うバンドを従えてのファンク作品になっています。Randall Bramblett:が主に歌っていますが、Roger Gloverが歌っている曲もあります。彼のソロ作品は全て内容が違うものになっていますが、ハズレがありません。どの作品も最高の水準で完成しています。本当に何をやらせても一流です。器用貧乏になってしまっていますが、シーンはもっとこの類い稀なる才能を高く評価すべきだと思います。

1. My Turn
2. Burn Me Up Slowly
3. Beyond Emily
4. Queen Of England
5. No Place To Go
6. The Bargain Basement
7. What You Don't Say
8. Nothing Else
9. Could Have Been Me
10. The More I Find
11. When It Comes To You
12. Some Hope
13. If I Could Fly
14. It's Only Life

テキサスファンクといいますか、いろんな要素も混じっていますが、ライトフュージョンのかなりセンスのいい作品のように心地良いグルーヴを生み出しています。レインボーに参加したり、パープルの再結成にも参加して、ギランとのコラボレートもありましたが、ソロでは全く違う音楽に挑戦しています。このギャップが私にはたまりません。勿論、やり尽くされたハードロックよりも、こうした新しい試みの方が魅力的です。

アメリカのコンテンポラリーな音楽を現代的に解釈したような内容になっており、娘のGillian Gloverも歌っていますが、娘の名前にGillian とつけるなんて、どんだけイアンギランが好きなんだと思ってしまいます。そしてこの娘の歌のうまい事。もっとこの辺の人材に注目すべきではないのか。何故音楽の神様はこうした人々にスポットあてないのか。ロックは死んだと宣告されましたが、音楽の神様も同時に死に絶えたのかもしれません。素晴らしい名盤です。

My Turn
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[20150321]

MaskMask
(2014/02/11)
Roger Glover

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84年のアルバムです。テクノ、ニューウェイヴの手法を取り入れた80年代サウンドでありながらもポップなプログレ作品に仕上げています。Getting Strangerなんて80年代ポップスとしてシングルヒットしてもおかしくない出来映えであり、これまでの作品の中では一番売れていますが、Roger Gloverのイメージとは違うサウンドなので、売れ方は地味です。

1. Divided World
2. Getting Stranger
3. The Mask
4. Fake It
5. Dancin’ Again
6. (You're So) Remote
7. Hip Level
8. Don't Look Down

何でも器用にこなす才能、センスは抜群であり、80年代の手法を取り入れながらも、きちんと心に残るような気配りで曲が編み込まれています。エスニックな要素もポップに洗練させています。音楽的センスはイーノに近いものがあると思います。隠れカンタベリーなのかもしれません。ベーシストとしてチョッパーもやっていますね。当時の流行りのサウンドをしっかり使いながらも、やるべき事をしっかりやっているので、単に流行に踊らされているような作品とは違います。

80年代ポップスをパロディーにしたようなしたたかさを感じます。MTV用のPVも創っているので、本人としては売れたかったのだと思いますが、パープルファミリーはみんなハードロックをやっているので、一人だけ、こんなポップな作品を創ってもファンは見向きもしません。新しいファンは獲得出来るだけの内容になっていますが、メジャーヒットさせるような戦略もなかったようです。しかし、80年代においては数少ないセンスの良い作品であります。

Divided World
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[20150321]

ElementsElements
(1978/01/01)
Roger Glover

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78年のアルバムです。共同プロデュースにMartin Birchが加わっていますので、ハードロックを期待するファンも多かったと思いますが、これがスケールのデカイプログレ作品になっています。女性コーラスによる歌はまるでピンクフロイドのようであり、ドラムがSimon Phillipsですからフュージョンみたいでもあります。オーケストレーションも入って、プログレ御三家顔負けの出来映えであります。

1. The First Ring Made Of Clay
2. The Next A Ring Of Fire
3. The Third Ring's Watery Flow
4. The Fourth Rings With The Wind
5. Finale

月火水風という四大エレメントを題材に地球というか、宇宙を表現しています。Roger Gloverは今回もマルチな演奏を行っており、タブラやシタールも演奏しています。第二期パープルもフィルハーモニーとの競演から始まっていますから、彼は元々プログレ志向の人だったのかもしれません。クラシックだけではなく、ジャズ、フュージョン、ポップスと多岐にわたる引き出しの広さ故の壮大な作品になっています。

アレンジも的確であり、間合いも絶妙ですから、作曲者、表現者として超一流の人であり、ベーシスト、プロデューサーという陰に隠れがちな存在でありますが、パープルのメンバーの中でも一番才能がある人だと思います。ハードロックのプログレもフュージョンも大好きな私にとっては最高の作品であります。この頃には既に有名になっていたSimon Phillipsのドラミングも魅力の一つであり、彼がどんなに凄い演奏をしても曲が負けていないと言う所が凄いです。ロック史に燦然と輝く隠れた名盤です。

First Ring Made Of Clay
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[20150320]

The Butterfly BallThe Butterfly Ball
(2008/07/22)
Roger Glover

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パープルのベーシストRoger Gloverはパープル脱退後プロデューサーとして有名になっていきますが、ソロアルバムもいくつか出していて、74年の Alan Aldridgeの絵本を元にして創り上げたアルバムです。ポップ名部分もありながらプログレッシヴな作品になっています。パープルのメンバーの中では一番内容の濃いソロ作品を創り上げています。ハードロックに固執していない所が素晴らしい。

1. Dawn
2. Get Ready
3. Saffron Dormouse And Lizzy Bee
4. Harlequin Hare
5. Old Blind Mole
6. Magician Mole
7. No Solution
8. Behind The Smile
9. Fly Away
10. Aranea
11. Sitting In A Dream
12. Waiting
13. Sir Maximus Mouse
14. Dreams Of Sir Bedivere
15. Together Again
16. Watch Out For The Bat
17. Little Chalk Blue
18. The Feast
19. Love Is All
20. Homeward
21. Love Is All(Video)

Roger Gloverはキーボード、ギター、ベース、パーカッションとマルチな演奏をこなしていますが、ゲストミュージシャンが豪華です。Tony Ashton、David Coverdale 、Ronnie James Dio、Mo Foster 、Michael Giles 、John Gustafson 、Glenn Hughes、Eddie Jobson、Mike Moranなどなど、そうそうたるメンバーであります。そしてその作曲能力の凄さに驚嘆いたします。パープルの頃にはその才能は発揮されませんでしたが、ソロ作比によって非凡な才能が明るみになりました。

プロデューサーとしても数々の名盤を生み出していますが、自分の作品も素晴らしいのです。と言ってもプログレファンにとっては素晴らしい名盤を残していますが、ハードロックファンにとっては望んでいるものでは有馬線から、それほど売れていないのです。もったいない話ですが、コンセプトアルバムとしてもかなりよく出来た内容であり、アレンジも含めて名曲ばかりです。演奏も勿論素晴らしく、人生の中で滅多に出会えないような名盤であります。素晴らしい。

Roger Glover and Guests The Butterfly Ball and the Grasshopper's Feast Side 1
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[20150319]

Who CaresWho Cares
(2012/08/07)
Ian Gillan & Tony Iommi

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Tony Iommiとコラボレートした2012年の作品です。地震で崩壊したアルメニアの音楽学校の復興資金を作る為に制作されたシングルOut Of My Mindを中心に他のミュージシャンとのセッションも含めて曲が集められており、Tony Iommiの重厚なヘヴィメタギターリフとIan Gillanの歌の相性はハマっており、一時サバスにも参加していただけに、ヘヴィメタでもIan Gillanの声は映えるのが分かります。

ディスク:1
1. WhoCares "Out Of My Mind" Featuring Jon Lord, Jason Newsted and Nicko McBrain
2. Black Sababth "Zero The Hero"
3. Ian Gillan feat. Iommi, Ian Paice and Roger Glover "Trashed"
4. M. Rakintzis feat. Ian Gillan "Get Away"
5. Tony Iommi feat G.Hughes "Slip Away"
6. Gillan "Don´t Hold Me Back"
7. Ian Gillan "She Thinks It´s A Crime"
8. Repo Depo feat. Ian Gillan "Easy Come, Easy Go"
9. Deep Purple feat.Ronnie James Dio "Smoke On The Water"
ディスク:2
1. WhoCares "Holy Water"
2. Black Sabbath "Anno Mundi"
3. Tony Iommi feat. G. Hughes "Let it Down Easy"
4. Ian Gillan "Hole in My Vest"
5. Gillan & Glover feat. Dr.John "Can´t Believe You Wanna Leave me"
6. Ian Gillan & The Javelins "Can I Get A Witness"
7. Garth Rockett & The Moonshiners aka IG "No Laughing in Heaven"
8. Ian Gillan "When A Blind Man Cries"
9. Deep Purple "Dick Pimple"

チャリティー用の作品ではありますが、かなり本格的にヘヴィメタしており、Ian Gillanには他にちゃんとしたブレインが必要だったと思われます。それだけソロアルバムよりも完成度が高いです。彼らだけのセッションだけではなく、パープルなどの演奏も含まれており、CD2枚組ありますが、2枚目はボーナス扱いになっているようです。

これ以降ギランのソロ作品は無く、パープルの再結成につきあっているようです。ジョンロードが亡くなってパープルも行き場がなくなっていますが、残されたメンバーでライブはこなしているようです。又新しいソロ作品で、新しい魅力を示して欲しいものです。まだまだ声は出ています。年相応の音楽で良いと思います。そこにハードロックの明日が見えてくると思います。過去に縛られる音楽は死んでいるも同然です。

Out Of My Mind
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[20150318]

One Eye to Morocco /Live in AnaheimOne Eye to Morocco /Live in Anaheim
(2020/01/01)
Ian Gillan

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2007年のアルバムです。ソロアルバムとしては現在までの最新作となっています。ハードロックにはこだわっておらず、様々なポップスに挑戦しています。特にエスニックの要素とロック、ポップスを融合させたサイケデリックな曲を創っています。段々声も出なくなっていますが、普通の領域であればまだ安定していますから、こうしたサウンドを選択するのは好ましいと思います。

1. One Eye to Morocco
2. No Lotion for That
3. Don't Stop
4. Change My Ways
5. Girl Goes to Show
6. Better Days
7. Deal With It
8. Ultimate Groove
9. The Sky Is Falling Down
10. Texas State of Mind
11. It Would Be Nice
12. Always the Traveller

オーガニックで、コンテンポラリーなスタイルをロックとして演奏して大人の音楽を創りだしています。唯やかましいだけがロックではありません。これまでは、あまりにも声量があり過ぎてハードロックを選ばずにはいられませんでしたが、普通の声量になってしまっては、ハードロックは逆に足かせになってしまいます。ごまかす訳ではありませんが、歌は巧いのでいろんなジャンルに挑戦した方が、より可能性を拡げられます。

普通の歌であれば、まだまだ衰えを感じさせません。ハードロック時代が人間離れし過ぎていたのであって、あれを当たり前だと思っていてはダメなのです。その時に自分にあった音楽を選択をすると言うのも賢い才能であります。全体的にリラックスした雰囲気の演奏ばかりで、大人の余裕を感じさせますが、だからといって手を抜いている訳ではありません。力の抜き加減もセンスであり、音楽はテクニックよりもセンスが一番大事だと言うのは古今東西の常識であります。素晴らしい名盤です。

One Eye to Morocco
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[20150317]

Gillan\'s InnGillan\'s Inn
(2006/12/21)
Ian Band Gillan

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2006年のアルバムです。久々のソロアルバムになりますが、様々な豪華ゲストを迎えて、これまでの自分の曲を再演すると言う形をとっています。つまり企画的な要素が強く、昔の曲ですので、声の衰えがはっきり分かります。演奏は素晴らしく曲に新しい命が吹き込まれたように感じますが、声が出なくなったギランはまるでカヴァーディルレベルになっています。

1. Unchain Your Brain – Feat. Joe Satriani (guitar), Michael Lee (drums)
2. Bluesy Blue Sea – Feat. Jamick Gers (guitar), Michael Lee (drums)
3. A Day Late N A Dollar Short –Feat. Uli Jon Roth (guitar), Ronnie James Dio (vocals)
4. Hang Me Out To Dry – Feat. Joe Satriani (guitar), Michael Lee (drums)
5. Men Of War – Feat. Steve Morse (guitar), John Rzeznik (guitar)
6. When A Blind Man Cries – Feat. Jeff Healy (guitar), Jon Lord (organ)
7. Sugar Plum – Feat. Roger Glover (bass), Ian Paice (drums)
8. Trashed (Tony Iommi (guitar), Roger Glover (bass), Ian Paice (drums)
9. No Worries
10. Demon's Eye
11. Smoke On The Water
12. No Laughing In Heaven
13. Speed King
14. Loving On Borrowed Time

参加しているミュージシャンはJoe Satriani、Don Airey、Uli Jon Roth、Steve Morse、Jon Lord、Ian Paice 、Roger Glover、Tony Iommi、そしてRonnie James Dio との競演が実現されています。新曲が無いので新鮮味がありませんが、ハードロックを支えてきたそうそうたるメンバーが揃っていますので、お祭り騒ぎになっています。話題性もあり、まずまずの売り上げになっていますので、とりあえずは成功でしょう。

しかし、ファンとしては新作が聴きたいのであって、昔の曲を聴かされてもどうしようもありません。ベストアルバムのような感じで聴けば良いのでしょうが、ハードロック系の曲ばかりで、これがイアンギランの全てではありませんから、特定のファンを意識した内容になっています。演奏は流石に素晴らしいので、それだけの作品であります。

Unchain Your Brain
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[20150316]

白鵬は前半隙だらけでしたが、星を落とす事無く全勝で折り返し、逸ノ城や遠藤ばかりが目立っていましたが、同期の照ノ富士が関脇で7勝を挙げています。逸ノ城とはいつも互角の戦いをする力士が、相撲を覚えてきて結果を出しています。逸ノ城は日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、豪栄道と横綱、三大関に勝ってはいますが、体格で勝っているだけで、まだ相撲内容はよくなっていません。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
日馬富士 6勝2敗
琴奨菊 6勝2敗
稀勢の里 5勝3敗
豪栄道 5勝3敗
隠岐の海 0勝4敗5休
照ノ富士 7勝1敗
玉鷲 3勝5敗
妙義龍 4勝4敗
逸ノ城 4勝4敗
栃煌山 4勝4敗
佐田の海 1勝7敗
宝富士 3勝5敗


遠藤は立ち会いを厳しくして4勝まで挙げていましたが、負傷して休場となってしまいました。前に出る圧力はつきましたが、それを支える足腰がまだしっかり出来ていないように感じます。相手に吹き飛ばされないくらいの重い足腰を身につければかなり上に上がれると思います。照ノ富士は初関脇での初日7連勝は史上初となる快挙だそうです。

白鵬は明らかに集中力が切れている感じがしていましたが、場所が進むに連れて、長年の経験から安定した相撲に戻っています。今場所も白鵬となってしまうのでしょうか。大関がふがいないだけに対抗馬がいないようにも感じます。日馬富士が踏ん張れば分かりませんが、どうなる事でしょう。

中日の取り組み

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