

2000年のアルバムです。前作はミディアムテンポのバラードが多かったのですが、ここではハードなサウンドになっています。しかし、バドカンやフリー時代のスタイルとは違っています。きちんと前を向いて曲を創っているのが分かります。ただし、声量は全盛期とは比べ物になりません。天才が普通の人になったくらいで、歌は巧いですが、声質が大分違います。ドラムにはチャーとのセッションで日本で有名になった元UppのJim Copleyが参加しています。
1. Deep Blue
2. Walking Tall
3. Find A Way
4. China Blue
5. Love Rains
6. Over You
7. Drifters
8. Freedom
9. Jasmine Flower
10. Conquistadora
曲はオーソドックスですが、良い曲を書いています。やはりオリジナル作品の完成度は高いです。それでもカバー作品での歌唱の方がしっくり来るのは、オリジナルではかなり自分になっていない曲でも無理して歌っているからでしょう。日本での人気とは違って、海外では今でも絶大な人気を誇るボーカリストであり、ハードロックシンガーの始祖のような人ですので、それなりに売り上げは確保されています。
曲も演奏も素晴らしく、歌も巧いですが、全盛期の神がかったような絶対的な存在感は感じられません。声は衰えるものですから、仕方ありません。それでもこれだけ歌えるのですからやはり一流なのでしょう。何か足りないとすれば、彼以外にもアイデアを取り入れる事が出来るブレインが足りない事でしょう。それだけ我が強い人ですから、バンドと言うのも難しい話ですが、意外なバンドからオファーがかかる事になります。
Deep Blue