Ronnie James Dio はレインボーだった以後Black Sabbathに加入します。そして自分がリーダーシップをとれるDioを結成。83年のファーストアルバムになります。HV/HRファンを歓喜させるようなサウンドであり、ヘビメタブームの中で、その基礎を築いてきたようなシンガーでありますから、このバンドは一気にシーンの主役に躍り出ていきます。レインボーではリッチーにいじめられ、Black SabbathはTony Iommiのワンマンバンドでありますから、やっと自分の城が持てるようになりました。
1. Stand Up And Shout 2. Holy Diver 3. Gypsy 4. Caught In The Middle 5. Don't Talk To Strangers 6. Straight Through The Heart 7. Invisible 8. Rainbow In The Dark 9. Shame On The Night
メンバーはギターが元Sweet SavageのVivian Campbell、ベースはレインボーで黄金時代を共に築いたJimmy Bain、ドラムはCarmine Appiceの弟のVinny Appiceの四人組です。プロデュースはRonnie James Dio自身であり、自分がやりたい事をやれる環境がやっと整いました。しかし、スタイルはこれまでにレインボーやサバスで培ってきたものを継承しています。何をやれば売れるのかが分かっているようです。
Ronnie James Dioのプロとしての経歴は長く、ほぼビートルズと同じような経歴を既に持っていました。なので、世界で認められるまでにはかなり時間がかかっています。パープルファミリーがちょっかいを出した事が成功への鍵となりました。パープル脱退計画を目論むリッチーはギターのSteve Edwards以外のメンバーを集めてQuatermass のカバーであるBlack Sheep of the Familyをレコーディングします。それで自信を持ったリッチーはパープルを正式に脱退してレインボーを旗揚げします。彼が思い通りに出来るバンドが誕生したのです。それからこのバンドの作品も後追いで聴かれていくようになっていきます。
74年のアルバムです。これはRoger Gloverが単独でプロデュースしており、彼のプロデューサーとしての経歴の始まりの頃になります。ストリングスやホーンセクションを取り入れるなど、カントリーロック色が強く出ています。サザンロックのようでありながらもRonnie James Dioのボーカルが入るとハードロックに聴こえてきます。かなり並外れた歌唱力であります。
1. Carolina County Ball 2. L.A. 59 3. Ain’t It All Amusing 4. Happy 5. Annie New Orleans 6. Rocking Chair Rock ‘N’ Roll Blues 7. Rainbow 8. Do The Same Thsing 9. Blanche
Ronnie James Dioの作品を紹介していきます。まずは出世バンドElfの72年のファーストアルバムです。アメリカのバンドですが、Ian PaiceとRoger Gloverに気に入られて二人がプロデュースしたアルバムです。メンバーはボーカルベースがRonnie James Dio。当時は本名のRonald Padavona を名乗っています。ギターがDavid Feinstein、キーボードがMickey Lee Soule 、ドラムがGary Driscoll の四人組です。パープルの前座などを経験して徐々に人気を高めていきます。
1. HOOCHIE KOOCHIE LADY 2. FIRST AVENUE 3. NEVER MORE 4. I'M COMING BACK FOR YOU 5. SIT DOWN HONEY [EVERYTHING WILL BE ALRIGHT] 6. DIXIE LEE JUNCTION 7. LOVE ME LIKE A WOMAN 8. GAMBLER, GAMBLER
当時はほとんど無名でしたが、後にリッチーに乗っ取られてレインボーになりますので、レインボーの前身バンドとして注目されていきます。リッチーが惚れ込んだのはRonnie James Dioであり、第三期パープルに満足していなかったリッチーにとっては、自分の思い通りに出来るバンドだと目を付けられます。この作品ではハードロックと言うよりサザンロックバンドのようなアメリカらしい演奏を行っています。