87年のアルバムです。ギターがVivian CampbellからCraig Goldy に代わりましたので、サウンド面に少し変化が現れています。ギターの音色の違いが大きく、Vivian Campbellのギターはキンキンしたようなメタリックなサウンドだったのに対してCraig Goldyのギターはミドルトーンを強調したサウンドになっています。その為耳障りは良くなっていますが、当時のファンには物足りなかったようです。
1. Night People
2. Dream Evil
3. Sunset Superman
4. All the Fools Sailed Away
5. Naked in the Rain
6. Over Love
7. I Could Have Been a Dreamer
8. Faces in the Window
9. When a Woman Cries
キーボードの出番も多くなっており、ポップな感じが増しています。ポップと言ってもレインボーの範疇内であり、より初期のレインボーに近くなっています。Craig Goldy のギターはさほど驚くようなプレイではありませんが、アーミング一つとっても安定したプレイになっている印象があります。ただ、安定感はロックにとってはまとまり過ぎて面白くない印象を与えがちです。
レコーディングの技術に少なからずデジタル処理が施されているように感じるくらい、音が綺麗に制御されている印象があります。それは
音楽 としては聴き易く、良い事になるはずなのですが、アグレッシヴなロックにおいては逆効果になってしまいます。心を置き去りにしてしまうくらいミスタッチがあった方が印象深いものになります。どこかはみ出すくらいの事がないと面白くないのです。そういう意味では非ロック化しているような印象もあります。
Night People
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