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[20150731]

Abandoned Luncheonette
(1998/07/14)
Hall & Oates

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73年のセカンドアルバムです。これもArif Mardinのプロデュースで、サウンド的には前作を継承しています。やはり当初は売れていなかったのですが、シングル曲のShe's Goneが後に祭リリースされてヒットした事によって、このアルバムの評価も上がっていきます。まだジャクソンブラウンやイーグルスのような雰囲気があり、アメリカ的な哀愁がいい感じなのですが、こうした音楽が売れるにはまだ時が熟していませんでした。

1. When the Morning Comes
2. Had I Known You Better Then
3. Las Vegas Turnaround (The Stewardess Song)
4. She's Gone
5. I'm Just a Kid (Don't Make Me Feel Like a Man)
6. Abandoned Lucheonette
7. Lady Rain
8. Laughing Boy
9. Everytime I Look at You

イーグルス達が売れるのはこの後ですから早過ぎたのです。そして彼らは彼らが本来好きだったソウル色を強めて売れていく事になります。まだこのA.O.R.感覚を理解出来るほど聴衆の方が熟していなかったのです。しかし、良く聴き込めば、ここに収められた音楽の奥深さにやられていた事でしょう。バックにはBernard PurdieやRick Marottaなどのニューヨーク系のスタジミュージシャンが参加していて、後のライトフュージョン、ニューソウル系などの雰囲気が良く出ています。それだけでも凄い作品です。

この後に方向性をまとめて売れる方向に行くのですが、売れる前の方が面白い作品が残っているもので、売れてからの彼らの音楽が嫌いな人も多い事でしょう。そういう人には、この時代の作品の方がお薦めだと思います。アメリカに宿った様々な音楽がミックスされて、アメリカ独特の哀愁を持った素晴らしい音楽になっています。ソフトロック系列に属するのかもしれませんが、かなり完成度の高い音楽であります。隠れた名盤ですね。

Full Album
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[20150731]

Whole Oats
(1998/07/14)
Hall & Oates

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Daryl Hall & John Oatesの72年のデビューアルバムです。彼らはブルーアイドソウルとして世に出て行きます。多分にフィリーソウルの影響を受けています。プロデュースはソウル界の重鎮Arif Mardinです。それだけ期待されてからのデビューだったのでしょうが、最初は全く注目されていませんでした。時はハードロックやプログレのような硬派なロックが流行っていましたので、白人がやるソウルミュージックに興味を持つ人は少なかったのです。

1. I'm Sorry
2. All Our Love
3. Georgie
4. Fall In Philadelphia
5. Waterwheel
6. Lazyman
7. Goodnight And
8. Goodmorning
9. They Needed Each Other
10. Southeast City Window
11. Thank You For…
12. Lilly (Are You Happy)

彼らはステージでは歌っているだけですが、二人ともマルチに演奏も担当しています。音楽的にはソウルだけではなく、新世代のカントリーロック、ウェストコースト系の黒人音楽をミックスしたようなサザンロック的なスタイルになっています。つまり、ジェイムステイラーやキャロルキングのようなシンガーソングライター的なスタイルですが、ブルーアイドソウルとして売り出しているので、焦点が曖昧な感じになっていたので当初は売れなかったのでしょう。

所謂ワムのような感じで、最初はJohn Oatesの方が才能があるという触れ込みでしたが、実態はDaryl Hallが凄い才能を発揮して作品を創り上げていきます。このアルバムからはまだヒット曲は出ていませんが、彼らの才能が生半可ではない事がよく分かります。シンガーソングライターとして聴けば凄い曲ばかりです。まだピュアな感じがほとばしっている美しい名盤です。

Full Album
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[20150731]

Undercover 2009
(1998/07/14)
Three Degrees

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2009年のアルバムです。これが最新作で、もうこれ以上は新作は出ないと思います。これはカバーアルバムになっていて、ソウル以外のポップスからも選曲されています。彼女達はまだまだ活動したいようですが、曲を創ってくれる人がいなければカバーアルバムになるのもしかたありません。

1. I Hear a Symphony
2. Overjoyed
3. My Destiny
4. 50 Ways to Leave Your Lover
5. Jive Talkin'
6. Voulez-vous
7. Happy Birthday
8. Dancing on the Ceiling

カバーアルバムといっても、その完成度の凄さは見事であります。歌唱力は衰える事無く、熟練の凄みも出てきています。それだけで充分なのです。人の曲でも昔の曲でも問題無いのです。それ以上にドラマティックなアレンジも見事で、単なるカバー作品ではありません。注目されていれば間違いなく売れています。ただ、全く注目されていませんので、売れていないんです。

Stevie Wonder、Lionel Richie、シュープリームスのカバーは分かりますが、Paul Simonのカバーもあります。ビージーズなど、彼女達をカバーしていたグループの曲を逆にカバーしています。そして全く申し訳ない感じじゃなく、貫禄で歌い上げているのが凄みがあります。どの曲も自身に満ちた歌声になっています。メンバーの入れ替えはありましたが、これほど優れたボーカルグループはそれほど多くはありません。

Overjoyed
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[20150730]

Christmas with the Three Degrees
(1998/07/14)
Three Degrees

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98年のアルバムです。クリスマスアルバムになっていて、往年のクリスマスソングの他にポップスからも選曲されています。ソウル系のクリスマス作品はかなりありますが、彼女達の良さが活かされた内容になっています。しかし、この時点でユーロビートなど古いスタイルなどを取り入れたりしていて、話題にもなりませんでした。

1. Last Christmas
2. Winter Wonderland
3. Silent Night
4. I'll Be Home For Christmas
5. When A Child Is Born
6. It Isn't Christmas
7. Sleighride
8. Lonely Christmas
9. Have Yourself A Merry Little Christmas
10. The Most Beautiful Night Of The Year
11. Silver Bells
12. Mary's Boy Child
13. Gonna Give You My Heart
14. Oh Christmas Tree
15. Rockin' Around The Christmas Tree
16. Please Come Home For Christmas

ほぼこの頃からは解散状態で、企画的に集まっては活動する程度になっていきます。このアルバムも企画ものですが、流石に彼女達の歌唱力があれば駄作は出来ません。アレンジはイマイチですが、彼女達が歌えばそれだけで存在感があります。誰でも知っている曲なのにとても新鮮で説得力があります。こういう企画ものだけでもやっていけると思いますが、マネージメントがしっかりしていないのでしょうか。

とても90年代とは思えないチープなサウンドですが、問題無いくらいに歌が活きています。楽しいソウルクリスマスというより、本来の曲の雰囲気を活かすような曲が多く、クリスマスアルバムとしての完成度は高いと思います。彼女達が日本で受けていたのもワビサビがきちんと表現出来るシンガーだったからだと言うのがよく分かります。

Last Christmas
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[20150729]

Out of the Past into the Future
(1998/07/14)
Three Degrees

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93年のアルバムです。Ariolaレーベルからのリリースになっています。往年のヒット曲をリメイクしていて、後半に新曲が入っています。歌唱力は多少落ちていますが、90年代ならではのアレンジによって新鮮な感じでのベストアルバムみたいになっています。当時の若者にとっても新鮮な曲だったと思いますが、なにせ全く売れていません。

1. TSOP / My Simple Heart (Medley)
2. Dirty Ol' Man
3. When Will I See You Again
4. Woman In Love
5. Take Good Care Of Yourself
6. I'm Thru With Him
7. If You Don't Want My Love
8. Hurry, Hurry
9. Emotional Thing
10. Give Me A Chance
11. Question Of Love
12. Ain't No Woman

往年のヒット曲はまぎれも無く名曲としての貫禄があります。それがたっぷりと収まっていますので、圧巻ではありますが、ユーロビートなどアレンジを変えてもいい曲は色褪せませんね。ただ、それだけ過去の栄光にしがみつかないとやって行けないのも事実であります。

新曲だけでも充分作品として成り立つと思いますが、そこはレーベルの判断だったのでしょう。ベテラン勢でも90年代に復活しているグループが多いですから、そうした再結成ブームにものっかろうとしていたのでしょうが、ロックバンドではありませんから、地味なものでした。ベストアルバムとしてもいいし、新作としてもそれなりに楽しめます。

My Simple Heart
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[20150728]

And Holding
(1998/07/14)
Three Degrees

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89年のアルバムです。ほぼ忘れ去られている存在ですので、インディーズレーベルからリリースしています。サウンドは80年代サウンドであり、曲も良く出来ていますが、このスタイルを80年代の終わりにやると言うのは、他の黒人ミュージシャンと同じで、時代感覚が麻痺しているとしか言えません。彼女達の魅力は半減していますが、悪くない出来なのに売れないのはそういうことでしょう。

1. Tie U Up
2. Win, Place Or Show
3. Make It Easy On Yourself
4. Lock It Up
5. Vital Signs
6. A Tender Lie
7. After The Night Is Over
8. Are You That Kind Of Guy

80年代ならではのシンプルにまとめたポップソングですから、彼女達はかなり抑えて歌っています。ですから彼女達のコーラスワークの妙が失われていて、別に彼女達じゃなくてもいいような内容なのです。普通なら売れるような出来映えなのに売れないのはそういう事でしょう。80年代ポップスが好きな人には充分満足させられるだけの内容だとは思います。

それにもう彼女達の名前を覚えている人も少なくなっている時期でもあり、細々を活動していくのがやっとだったと思います。80年代は売れれば大きかったですが、売れない人は陽の目も見れないような存在だったと思います。そうなるとつまらない作品を作品を創りがちですが、そこまでにはなっていません。それなりにいい出来映えだと思います。

Tie U Up
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[20150727]

優勝争いは千秋楽までもつれ込みましたが、結局白鵬が1敗を守って優勝しました。鶴竜との横綱対決は真っ向勝負の末、時間をかけての処理でしたから力が落ちているのは間違いありません。それでも35回の優勝記録を塗り替えました。照ノ富士は上位に負けてはいますが、相撲内容は悪くありませんので、横綱を倒せば上が見えてきます。ほぼ横綱の貫禄ですが。

上位の成績
白鵬 14勝1敗 優勝
鶴竜 12勝3敗
日馬富士 1勝1敗13休
豪栄道 9勝6敗
照ノ富士 11勝4敗
稀勢の里 10勝5敗
琴奨菊 8勝7敗
栃煌山 10勝5敗
逸ノ城 4勝11敗
妙義龍 8勝7敗
宝富士 4勝11敗
栃ノ心 8勝7敗
佐田の海 6勝9敗


琴奨菊は何とか千秋楽に勝ち越しをして大関残留する事が出来ました。それでもこの先が思いやられます。栃煌山は両横綱を破る殊勲を果たしましたが、その勢いは続かず、10勝でなんとか二桁勝ちました。遠藤は自分のスタイルを固めながら二桁勝ちましたから、これから上位での活躍が期待出来ると思います。逸ノ城はまったく覇気がありません。大砂嵐は怪我を抱えながらも勝ち越しています。

ベテラン若の里が十両で大きく負け越しましたので、引退になるかもしれません。新しい力とベテランの入れ替えが行われ、新しい時代が訪れようとしています。連日満員御礼でしたので、今後も大相撲人気が盛んになっていく事でしょう。

千秋楽 幕入り
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[20150726]

Album of Love
(1998/07/14)
Three Degrees

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85年のアルバムです。もう売れなくなっていたので、レコード会社との契約が結べなくなっていました。このアルバムは復活をかけて自主制作されています。往年のヒット曲のメドレーや、歌を中心としたスタイルに戻っています。既に過去のグループ扱いになっていますが、ライブなどでは客を集められますから、彼女達は地道に活動を続けていく事になります。

1. A Sonnet To Love
2. I Only Have Eyes For You
3. MacArthur Park
4. Fame Medley
Fame Intro
Dirty Ol' Man
My Simple Heart
Year Of Decision
Take Good Care Of Yourself
When Will I See You Again
Fame Reprise
5. Only Those In Love
6. Dear God
7. Hard To Say I'm Sorry

三人とも素晴らしい歌唱力を持っています。これこそが彼女達の魅力であり強みであります。そうした原点に帰るような内容になっています。自主制作ですが、バックの演奏、アレンジなど、しっかりと作り込んでいます。昔のファンが懐かしんでくれればいいのですが、それだけでは売れません。時代は彼女達に味方出来るような状況でありましたから、そうしたマネージメントが出来ていれば復活出来たはずですが、何故誰も手を差し伸べなかったのかは私どもでは分かりません。

一時代を築きあげてきたグループですから、売り方次第では商品価値があると思いますが、人脈が途絶えていたのでしょうか。これだけの実力者達を放っておく手は無いと思います。彼女達も昔にこだわらずに新しい事に挑戦してくのであればレコード会社も動いていたかもしれませんが、そこは私たちが憶測してもしょうがない部分でありましょう。彼女達の歌声がシンプルに楽しめるアルバムになっています。

A Sonnet To Love
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[20150726]

3D
(1998/07/14)
Three Degrees

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79年のアルバムです。これもGiorgio MoroderプロデュースでGiorgio Moroder色が全面に出ています。情熱的なソウルミュージックの良さも十分に活かしながらもヨーロッパ的なアレンジが後の80年代サウンドを思わせるものになっています。前作ほど売れていませんが、これもヨーロッパの方が売れています。テクノの要素が強くなっているからでしょう。

1. Jump the Gun
2. Red Light
3. Set Me Free
4. Starlight
5. My Simple Heart
6. Without You
7. Bodycheck
8. Hot Summer Night (Single B-Side)
9. Jump the Gun (Single Version)
10. My Simple Heart (Single Version)
11. Without You (Single Version)
12. Starlight (Single Version)
13. Jump the Gun (12" Long Version)
14. My Simple Heart (12" Long Version)
15. Bodycheck (12" Long Version)
16. Set Me Free (12" Long Version)

かなり作り込まれたオーバープロデュースの印象もありますが、彼女達の魅力も充分に出ていますからいい感じだと思います。ディスコもアメリカからヨーロッパの方が盛んになり、ダンスミュージック人気は現在まで至る事になります。ハイハットなどは生演奏ですが、まるでドラムマシーンのようになるように音処理されています。あえて機械的な印象を与える事がテクノの定義でもあり、シーケンサー的な印象を生演奏でせっせとやっている時代でした。

まだ細かく打ち込めるシーケンサーは出来上がっていませんでしたので、生演奏を機械的な感じにしていたのです。バンド演奏はソウルからロック的な演奏も含めてミックスしていますので、これがそのまま80年代サウンドに発展していくのです。純粋なソウルミュージックには聴こえないのでアメリカ、特に黒人には受けなかったのでしょう。世界的な成功を収めていた彼女達ならではの感覚なのです。

Jump the Gun
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[20150726]

New Dimensions
(1998/07/14)
Three Degrees

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78年のアルバムです。今度はAriola Recordsに移籍しました。Giorgio Moroderのプロデュースでディスコ向きの作品になっています。シンセベースなどを使っていますので、テクノディスコ的なサウンドとDonna Summer作品での成功が活かされています。彼女達はそのコーラスワークも加わって、彼女達らしい軽快な作品になっています。これで売り上げは盛り返しますが、全盛期には及びませんでした。

1. GIVING UP, GIVING IN
2. FALLING IN LOVE AGAIN
3. LOOKING FOR LOVE
4. THE RUNNER
5. WOMAN IN LOVE
6. MAGIC IN THE AIR
7. GIVING UP, GIVING IN SINGLE VERSION
8. WOMAN IN LOVE SINGLE VERSION
9. THE RUNNER SINGLE VERSION
10. FALLING IN LOVE AGAIN SINGLE VERSION
11. OUT OF LOVE AGAIN SINGLE B-SIDE
12. THE GOLDEN LADY SOUNDTRACK LP VERSION
13. THE RUNNER 12" DISCO REMIX

曲はほとんどGiorgio Moroderが手がけていて、これまでの彼女達になかった躍動的な部分が良く出ています。ヨーロッパ的なテクノ感覚とソウルミュージックがいい具合に融合して、そしてなにょりポップであると言う事がいい結果になっていますが、どうしてもDonna Summerの二番煎じみたいな印象があって、アメリカよりもヨーロッパの方が売れています。

時代は再びブリティッシュインヴェンションに移行していきますから、この方向性も間違いでは無かったと思います。ただしイギリスではパンク全盛期で、パンクじゃないと売れないとまで言われていましのたで、爆発的な売り上げには至っていません。これはこれで素晴らしい作品だと思いますが、人気回復まではいっていません。話題にはなりましたが、全盛期の頃の印象が強いので、オーバープロデュースされているという印象も与えしまっているのがマイナスだったのだと思います。

GIVING UP, GIVING IN
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[20150726]

Standing Up for Love
(1998/07/14)
Three Degrees

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77年のアルバムです。今度はEpicへ移籍しました。シリアスになり過ぎた前作を反省してディスコ時代にも対応出来る作品に仕上げています。特にGeorge Clintonが書いたアルバムタイトル曲のStanding Up For Loveはダンサブルなナンバーになっていますが、P-FUNKのようなルーズなグルーヴではなく、演奏はスタジオミュージシャンですからまともでポップなダンスミュージックになっています。George Clintonがこんなまともな曲を書けるなんて意外です。

1. Standing Up For Love
2. What I Did For Love [From the Musical "A Chorus Line"]
3. Just Leave Me Alone
4. Macaroni Man
5. Gee Baby (I'm Sorry)
6. People With Feeling
7. In Love We Grow
8. We're All Alone
9. Standing Up For Love (Reprise)
10. Toast of Love [Single Version]
11. Do It (Use Your Mind) [Single Vrsion]
12. Standing Up For Love [Single Version]

大半の曲はバラード調の歌を聴かせるタイプのものですが、前作のような作り込み過ぎた感じではなく分かり易い曲になっています。これだけ丁寧に創られているのに、鳴かず飛ばずの売り上げでした。既にこの時点で彼女達は過去の存在になっていたのです。まだまだ現役ではありますが、それだけ激動の時代に入っていたのです。フィリーソウルブームも終わり、ディスコの時代になっています。アメリカでは既にパンクが登場してロックの根底からひっくり返そうというような動きになっていました。

ファンキーな曲もありますが、ディスコの軽薄な感じを出せるほど徹底していませんので、これも古いスタイルなのであります。しかし、彼女達が向かっていた先はA.O.R.感覚のソウルミュージックであり、ブラコンとまではいいませんが、その道を進んでも正解だったと思います。しかし、全盛期が大衆的な親しみ易い存在でしたから、音楽の完成度を高めれば高めるだけファンが離れていくような事態になっていきました。それでは慣れていくファンは本当のファンとは言えませんが、それがポップス界の残酷な所です。

Standing Up for Love
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[20150725]

A Toast of Love
(1998/07/14)
Three Degrees

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76年のアルバムです。CBS/Sonyに移籍していますが、これがまったく売れなくなってしまいました。フィリーソウル時代からの手法を取り入れながらも、アメリカンポップスとしてかなり力を入れて制作されていますが、時代はディスコ全盛期でもあり、本来なら彼女達の時代になるはずでしたが、別の方向に進んでしまった事が売れなくなった要因かもしれません。

1. SUNRISE
2. A Toast Of Love
3. Japanese Cycle 1999
4. I Wanna Say ''LA''
5. From Souvenirs To Souvenirs
6. The Promise
7. Do It (Use Your Mind)
8. Ipi-N-Tombia
9. Gee Baby (I'm Sorry)
10. Stop In Nevada
11. Truth

メンバーチェンジも行われていますが、歌唱力は更に強固になっています。ディスコのヒントとなっていたフィリーソウル時代とは違って、A.O.R.感覚のニューソウルっぽい大人の音楽になっています。これはこれで売れてもおかしくないのですが、レコード会社の力不足としかいいようがありません。内容的にはかなり完成度の高い素晴らしいものになっていますから、制作サイドに問題はありません。売り方なのでしょう。

踊れる音楽が売れるような時代にじっくり歌を聴かせるような内容がそぐわなかったのか、確か当時来日した時の印象も歌をじっくり聴かせる曲だと言う印象はありましたが、どこかシリアス過ぎて曲が頭に残らないという印象がありました。作り込み過ぎたのか、今の耳で聴くと非常に良く出来た素晴らしい内容だと思いますが、その分ポップさを失ったのかもしれません。ソウルミュージックでもスティーヴィーワンダーのように芸術的な作品がある事を知らなければなりません。素晴らしい名盤です。

A Toast Of Love
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[20150725]

International
(1998/07/14)
Three Degrees

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75年のアルバムです。世界的にテレビへの露出も多く、人気はうなぎ上りになっていき、世界中を飛び回っていました。その為か、アメリカでは普通に売れるくらいでありました。ポップなのはいいのですが、アレンジは本当に日本の歌謡曲のようであり、ソウルミュージックとしては軽すぎる感じもあります。しかし、このポップ感覚が後のディスコに繋がっていきますので、彼女達の影響力は計り知れないのです。

1. ANOTHER HEARTACHE
2. TAKE GOOD CARE OF YOURSELF
3. GET YOUR LOVE BACK
4. LONELIER ARE FOOLS
5. DISTANT LOVER
6. TOGETHER
7. LONG LOST LOVER
8. HERE I AM
9. TSOP THE SOUND OF PHILADELPHIA
10. LOVING CUP
11. LA CHANSON POPULARE
12. SOMOS NOVIOUS IT S IMPOSSIBLE
13. NIGAI NAMIDA
14. WHEN WILL I SEE YOU AGAIN JAPANESE VERSION
15. MIDNIGHT TRAIN SEKAI NO KOIBITO SURII DIGURIIZU
16. TSOP THE SOUND OF PHILADELPHIA TOM MOULTON DISCO REMIX

ソウルトレインのテーマ曲であるTSOP、Get Your Love Back、Take Good Care of Yourself、Long Lost Loverのシングルヒットを出しています。しかしPhiladelphia International Recordsではこれが最後のアルバムになります。フィリーソウルにこだわらなくなったんですね。しかし、このレーベルで創り上げたスタイルが彼女達の持ち味になっています。白人受けするような曲調なのですが、白人と言わず、世界的に受ける音楽になっています。

三人とも歌唱力が抜群なので、コーラスワークもどんどん技術的に高度になり、アレンジの仕方も巧妙になっています。流麗なオーケストレーションによるソウルミュージックという、フィリーソウルの中でも最高傑作とも言えるような素晴らしい名盤です。かなりアメリカンポップスの手法も強くなっているようにも感じますが、この後のアメリカンポップス界ではこうしたスタイルが当たり前になってきますので、それだけ彼女達の影響力は大きかったと思います。

ANOTHER HEARTACHE
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[20150725]

The Three Degrees
(1998/07/14)
Three Degrees

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73年のアルバムです。フィリーソウルの勃興に伴いPhiladelphia International Recordsに移籍、Kenneth Gamble & Leon Huffのプロデュースでいきなりブレイクしました。流麗なストリングスにダンサブルなスタイルはそのままディスコミュージックを予感させるものであります。ビージーズも彼女達を参考にしていたものだと思われます。作曲陣もかなりはりきっていい曲を書いています。ここからいきなり世界的な人気を獲得していきます。

1. DIRTY OL' MAN
2. CAN'T YOU SEE WHAT YOU'RE DOING TO ME
3. A WOMAN NEEDS A GOOD MAN
4. WHEN WILL I SEE YOU AGAIN
5. I DIDN'T KNOW
6. I LIKE BEING A WOMAN
7. IF AND WHEN
8. YEAR OF DECISION
9. T.S.O.P (THE SOUND OF PHILADELPHIA) - MFSB featuring THE THREE DEGREES (Single Version)
10. LOVE IS THE MESSAGE - MFSB featuring THE THREE DEGREES (Single Version)
11. DIRTY OL' MAN (TOM MOULTON DISCO REMIX)

Dirty Ol' Man、Year of Decision、When Will I See You Again、I Didn't Knowのシングルヒットを生み出しています。特に彼女達の代表曲であるWhen Will I See You Againはポップチャートでも大ヒットして人種を問わずに人気ものになっていきます。当時の日本では毎年音楽祭が行われ、彼女達も度々来日していましたので、カーペンターズ並みの人気を獲得していました。黒人女性ボーカルトリオと言えばシュープリームスでは無くスリーディグリーズと言われるくらいの人気になりました。

ソウルトレインのテーマソングを歌うなど、お茶の間でもお馴染みになり、ポップ感覚も白人にも受けてフィリーソウルの中でも一番の稼ぎかしらに躍り出ました。あまりにも売れ過ぎて彼女達のやっている音楽がフィリーソウルだという意識さえ知らない人も多かったと思います。普通に歌謡曲的なソウルミュージックだと言う認識が日本にはありました。コーラスワークも見事ですね、日本のキャンディーズも大いに影響を受けていたと思います。

DIRTY OL' MAN
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[20150725]

Maybe
(1998/07/14)
Three Degrees

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フィラデルフィア出身の女性トリオコーラスグループ、スリーディグリーズの70年のデビューアルバムです。この頃はまだフィリーソウルは誕生していませんから、みんなが知っている彼女達のスタイルとは違っています。しかし、そのまだ完成されていない感じが私には面白く、ロックフィーリングなどもあって、売れてからよりも面白いです。Rouletteレーベルからのリリースで、売れる前になりますが、ブラックチャートでは意外に好評でした。

1. Collage
2. You're The One
3. Sugar On Sunday
4. Maybe
5. You're The Fool
6. Macarthur Park
7. Rosegarden
8. Stardust
9. Lonely Town
10. The Magic Door
11. Melting Pot (Single Version)
12. The Grass Will Sing For You (Single Version)
13. Maybe (Single Version)
14. Collage (Single Version)
15. Sugar On Sunday (Single Version
16. I Do Take You (Single Version)
17. You're The Fool (Single Version)
18. You're The One (Single Version)
19. Stardust (Single Version)
20. Magic Mirror
21. Trade Winds
22. Love The One You're With
23. I Do Take You
24. Who Is She (And What Is She To You)
25. There's So Much Love All Around Me
26. Ebb Tide
27. Caught Between Two Fires
28. Maybe
29. If You Must Leave My Life
30. There's So Much Love Around Me (Single Version)
31. Yours (Single Version)
32. Ebb Tide (Single Version)
33. Lowdown (Single Version)
34. Trade Winds (Single Version)
35. I Turn To You (Single Version)
36. I Wanna Be Your Baby (Single Version)
37. Find My Way (Single Version)
38. I Won't Let You Go (Single Version)
39. Through Misty Eyes (Single Version)
40. Requiem
41. Isn't It A Pity
42. Shades Of Green

日本でも当時は一番お馴染みな黒人グループでした。常にトリオ編成ですが、メンバーは流動的でした。メンバーが変わっても気づかないというのは、黒人の顔に慣れていなかった日本人ならではのエピソードです。当時のメンバーはSheila Ferguson、Valerie Holiday、Fayette Pinkneyの三人でした。歌だけではなく、スピークやラップっぽい事もやっています。まだ若い可能性豊かなグループだったのです。

歌唱力は抜群で、コーラスワークも見事です。当時の白人向けの音楽が多かったフィラデルフィアの中では、正統派なソウルミュージックになっています。それが後のフィリーソウルに繋がっていると思います。女性グループですが、かなりパワフルな所もあり、キュートでポップな所もあり、まだしっかりまとまっていない感じもロック的で面白いです。この路線の方が私はファンになっていたと思います。

Collage
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[20150724]

Down to Business
(1998/07/14)
Spinners

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89年のアルバムです。今度はVoltレーベルへ移籍しました。そしてこれがラストアルバムとなります。サンプリングも使った80年代後期のサウンド、そしてそれに伴う曲作りをしています。丁寧に創っているので売れるだけの要素をもっていながら、マイナーレーベル故に売れるまで至りませんでした。彼らも昔に固執せず新しいスタイルを模索していただけに、これで終わりと言うのももったいない話です。

1. I'm Happy Baby
2. We Got Business
3. Heal Me
4. So Hard To Let You Go
5. I Wanna Love You Forever
6. My Lady Is My Best Friend
7. We Dance To Love Songs
8. Can I Depend On You
9. Memories Of Allison
10. Time Can Do Magic

80年代も終わりになっていますが、素直に80年代風のスタイルを使っています。ですから無理に時代に合わせているのではなく、自分達の表現力をそのまま流行りのサウンドを利用する形で表現しているので、こなれた感じがします。これが80年代始めに出来ていればこの時代も生き抜いていけたでしょうが、そうならなかったのもこのグループの運なのでしょう。

ある程度成功を収めてきたグループでしたから、それなりのブレインはついていたでしょうが、新しい時代でも戦略をたてられる軍師には恵まれていなかったのだと思います。それでもこれだけの素晴らしい作品を残しているのですからただものではありません。ソウルミュージックの変遷もヒップホップの台頭により味気ないものに様変わりしていきます。

I'm Happy Baby
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[20150723]

Lovin' Feelings
(1998/07/14)
Spinners

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85年のアルバムです。Mirageレーベルへ移籍しました。マイナーレーベルですからまったく売れなくなりましたが、グループの存続を賭けて原点回帰しています。モータウン時代のような曲をあえて創っています。アレンジは80年代風の綺麗なサウンドですから古くさくは感じません。と言うより80年代はブルーアイドソウルリバイバルに伴いモータウンが見直されていましたので、時代には合ったスタイルになっています。

1. Put Us Together Again
2. I Found An Angel
3. You're My Number One
4. She Does
5. That's What Girls Are Made For
6. More Today Than Yesterday
7. The Witness
8. Two Can Be One (Theme From "Cagney & Lacey")
9. Show Me Your Magic

カルチャークラブ、スタイルカウンシルなど、ポストパンクのポップな曲はモータウン風が多く、リズムを強調した80年代サウンドには合っていたのです。そうなってくると彼らの本領発揮となる所ですが、彼らは健全過ぎていたのだと思います。良い曲を書いていますが、エロさが足りないのです。背徳感というか、バブルにはスキャンダラスな雰囲気の演出も必要だったと思います。

いろんなタブーが解禁されたのも80年代くらいからです。同性愛をカミングアウトするミュージシャンが相次ぎ、放送禁止になるような曲もおしゃれに表現するようになりました。これもパンクの余波によるものだと思います。健全過ぎる彼らはシングルヒットがあれば何とかやっていけたでしょうが、どんなに良い曲を書いても注目されなくなっていました。

Put Us Together Again
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[20150722]

Cross Fire
(1998/07/14)
Spinners

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84年のアルバムです。アトランティックでの最後のアルバムになりました。完全に80年代サウンドになっていて、打ち込み主体になっています。ですからグルーヴ感が全く違います。曲も売れるような曲を創っていますが、これが全く売れなくなってしまいました。ブラコンっぽい感じもありますし、内容は悪くないと思うのですが、当時のデジタルシンセのチープな音が印象的です。

1. Two Of A Kind
2. Right Or Wrong
3. We Have Come Into) Our Time For Love
4. Cross Fire
5. Keep On Keepin' On
6. Not Just Another Lover
7. Love Is In Season
8. All Your Love
9. Secrets

これまではシーケンスパターンも生演奏していましたが、完全に打ち込みになると味気ないものです。それでもこれが当時の音であり、悪い所はありません。ただ、黒人の大雑把な性格が如実に表れるのがこの頃で、平気でシンセのプリセット音をそのまま使ってしまっています。デジタルシンセはアナログに比べてノイズが少ないので音が綺麗な為、そのまま使っても平気なプロミュージシャンが多かったのです。まるで素人同然の事を平気でやっていました。これはプリンスもそうだったのです。

70年代までは個性的な音にこだわっていましたが、デジタルシンセの登場で感覚が麻痺してしまったのです。その為似たような音が氾濫する事になります。そういう味気なさがこのアルバムにもあります。音楽としては悪くないのですが、彼らの個性が半減しているように感じます。彼らも80年代に迷路に迷い込んでしまいました。当時はそれでも許されていたのですが、売れなければどうしようもありません。そして彼らはアトランティックを去る事になるのです。

Two Of A Kind
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[20150721]

Grand Slam
(1998/07/14)
Spinners

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82年のアルバムです。シーケンサーも使って、やっと80年代らしいサウンドになっています。この頃はブルーアイドソウルリバイバルも始まっていますので、彼らのスタイルはそのままアレンジさえ変えれば通用するものであり、それに応えられるだけの曲を書いています。間違いなく売れる内容になっているのですが、これが売れないんですね。既に過去のグループ扱いになっているので、まだ活動していた事を知らない人がほとんどだった為です。

1. City Full Of Memories
2. Magic In The Moonlight
3. If I Knew
4. I'm Calling You Now
5. So Far Away
6. Just Let Love In
7. Funny How Time Slips Away
8. Lover Boy
9. No Other Love

モータウン系のポップな曲を80年代風の分解されたアレンジにしていますので、当時これだけの作品を創ったのは、かなり頑張っている方だと思います。しっかり時代に対応出来るスタッフを揃えたのでしょう。曲も無理矢理創ったようなものではなく、彼ららしさも活かしつつ、ヒット性のある内容になっています。これなら昔からのファンも納得するはずですが、売り方がまずかったのでしょうか。

売れなくなると予算も削られますから、PVなども創ってもらえていなかったのでしょう。これがMTVでヘヴィロテされていれば間違いなく売れていました。それだけの曲を創っています。ここはレコード会社も賭けに出るべきでした。ネームバリューを持っているグループだけにたかをくくっていたのでしょう。新しい感性がどんどん出てきていましたから、ベテランが頑張るには相当の頑張りが必要だったともいます。しかし作品としては素晴らしい名盤だと思います。

City Full Of Memories
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[20150720]

Can't Shake This Feelin'
(1998/07/14)
Spinners

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82年のアルバムです。ダンスミュージックというより、80年代サウンドに適応しようとした意欲作です。しかし、既に過去のグループ扱いされていますので、売り上げは下がるばかりでした。80年代サウンドの特長はクィンシージョーンズに始まったゲートを利用したバスドラとベースの頭を揃えると言う、ジャストなリズムであり、それがシーケンスなdの打ち込みと相性が良かったので出来上がったサウンドですが、このグループではそこまでのレコーディング技術が伝わっていないので、まだ70年代っぽいのです。

1. Can't Shake This Feelin'
2. Knack For Me
3. You Go Your Way (I'll Go Mine)
4. Love Connection (Raise The Window Down)
5. Never Thought I'd Fall In Love
6. Didn't I Blow Your Mind
7. Send A Little Love
8. Love Is Such A Crazy Feeling
9. Got To Be Love

生演奏によるグルーヴを大事にすると言う、今の耳で聴くと80年代サウンドよりこちらの方がいい感じなのですが、当時は古くさく感じていたと思います。どんなにリズム感が良い黒人ミュージシャンでもスタジオミュージシャンでも、生で演奏する限りジャストというのはあり得ないのです。それが気持ち悪いくらいに機械によってジャストなリズムに矯正してしまうと言うのが80年代は流行っていました。それこそが80年代サウンドの特長でした。そう出ないこの作品はどうしても時代遅れな感じがするのです。

その後、グルーヴを大事にしたい人は、打ち込みでもわざと音をずらすなどして細かい打ち込みをやっていました。細かい作業は日本人は得意でしたが、おおざっぱな黒人ではそこまで気を使わないのです。それなら生で演奏した方が手っ取り早いという考えがアメリカ人にはあったのです。演奏力ではかなわない日本人には無い考え方です。なので打ち込みを多用するとアメリカの作品では気持ち悪いくらいジャスト過ぎるリズムになっていました。この作品は生演奏なので、しっかりとグルーヴが生まれていていい感じなのです。ルーズなファンクの類いです。

Can't Shake This Feelin'
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[20150720]

Labor of Love
(1998/07/14)
Spinners

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81年のアルバムです。ダンスミュージックに特化した作品に仕上げています。しかし、全く注目される事無く過去のグループ扱いになっていきます。新しい時代には新しい感性を持ったミュージシャンが求められますから、どんなに時代の音を取り入れても感性が古いから新鮮味が感じられないのです。内容的には楽しい感じで悪くないのですが、80年代サウンドになりきれていないのが良くなかったのでしょうか。

1. Yesterday Once More/Nothing Remains The Same
2. Almost All The Way To Love
3. The Winter Of Our Love
4. Be My Love
5. Give Your Lady What She Wants
6. Long Live Soul Music

Yesterday Once Moreをソウルダンスナンバーにアレンジしてカバーしています。アイデアは悪くなく、アレンジも今聴くと面白いのですが、当時は少し時代のスタイルとは違う違和感があったと思います。80年代ぶっていてもどこかまだ70年代しているのです。この違和感が今聴くと面白いのですが、当時は伝わらなかったのでしょう。曲も悪くないし、これで売れなくなると言うのはファン離れが多かったのかもしれません。

グループとしては意欲的に作品を創っていると思いますが、ファンにとっては迷走に思えたのかもしれません。確かに当時の売れていた音楽に比べると古くさく感じますし、それでも新しい事をやろうともがいている感じがして違和感がありあmす。だからこそこれだけ面白い作品になっているのですが、これを評価出来るのは今だからこそなのです。こんなへんてこりんなソウルミュージックって楽しいと思います。

Yesterday Once More/Nothing Remains The Same
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[20150720]

Love Trippin'
(1998/07/14)
Spinners

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80年のアルバムです。ダンスフロア向けの作品で、シンセベースなどアレンジも工夫していますが、昔ながらのラブソングも入っていたりして、まだまだ人気は衰えていません。リズム&ブルーススタイルも取り入れたりと、前作のように完全なダンスミュージックばかりになっていません。ファンはこれで安心ではありますが、方向性が一定では無いので、前作ほどは売れませんでした。

1. Love Trippin'
2. Heavy On The Sunshine
3. Medley: Cupid/I've Loved You For A Long Time
4. I Just Want To Be With You
5. Streetwise
6. I Just Want To Fall In Love
7. Now That You're Mine Again
8. Split Decision
9. I'm Takin' You Back
10. Love Trippin': Pipedream

80年代としては古い感じに聴こえるかもしれません。これも狙いなのでしょうが、昔に立ち返るのは少し早過ぎたのではないでしょうか、この時期は徹底的に時代の音を追求した方が良かったと思います。それで売れたら昔に立ち返ると言う風に流れを考えていればまだまだ売れていたと思います。この辺の戦略ミスによって次回作から一気に売り上げが落ち込んでいきます。

80年代はA.O.R.寄りのブラコンが流行っていきますので、ここでディスコ向けの曲を創っても時代遅れですから、この辺りはやはりマイペース過ぎています。レコード会社も売れる為に知恵を絞っていたのでしょうが、バブルで頭がいかれていたとしか思えません。そういう作品が当時のアメリカには多かったと思います。それでもここまではある程度売れていました。

Love Trippin'
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[20150720]

日馬富士は負傷の為休場、残った二人の横綱は揃って全勝勝ち越し。照ノ富士は1敗しましたが、今も尚強くなっていっているのが分かるくらい成長し続けています。角番琴奨菊は連敗していましたが、何とか五分に戻しています。関脇の栃煌山が好調なので、良い結果が出ると思いますが、来場所も続かないと上には行けません。中堅所が頑張っているので、連日良い相撲内容が楽しめています。

中日までの上位の成績
白鵬 8勝0敗
日馬富士 1勝1敗7休
鶴竜 8勝0敗
稀勢の里 6勝2敗
琴奨菊 4勝4敗
豪栄道 4勝4敗
照ノ富士 7勝1敗
逸ノ城 3勝5敗
栃煌山 7勝1敗
宝富士 1勝7敗
妙義龍 3勝5敗
佐田の海 3勝5敗
栃ノ心 2勝6敗


遠藤は自分の形が出来つつありますが、後は振られても動じない力強さがついてくれば期待通りの力士に成長出来ると思います。お相撲さんが苦手な猛暑の中での取り組みですから、好調、不調がはっきりしていますが、白鵬が万全ではないので、優勝の行方は見えていません。鶴竜が力強い相撲を持っているので、最後まで目が離せません。

遠藤 vs 大砂嵐
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[20150719]

Dancin' and Lovin'
(1998/07/14)
Spinners

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これも79年のアルバムです。徹底的にディスコミュージックとして作り込んでいるので、方向性が定まったのか、多少売り上げは盛り返しています。曲もダンスフロアでかけられる事を見越して長めで、収録曲は6曲に収まっています。前作はまだ複雑な要素を取り入れていましたが、完全にシンプルなディスコミュージックになっているので、それが結果よかったのだと思います。

1. Disco Ride
2. Body Language
3. Let's Boogie, Let's Dance
4. Medley: Working My Way Back to You/Forgive Me, Girl
5. With My Eyes
6. One, One, Two, Two, Boogie Woogie Avenue

四つ打ちのドラムにパカッションが16ビートを刻むというディスコのフォーマットに徹しているので、リズムがシンプルで踊り易くなっています。ファンクの要素が入ってくるとリズムが少し複雑になるので、踊りが巧い人でないと踊れないと言う事になりますので、リズムをシンプルにした事でディスコは広まっていったのです。要するに踊り踊るなら馬鹿にならないと行けないと言う事です。問題定義するパンクとは違って脳天気である事が必要だったのです。

アメリカはバブルでしたから脳天気な音楽が流行りました。あまり頭を使わなくていい音楽、消費の音楽の始まりです。それでもアレンジは結構作り込まれているので、良く聴けば面白い仕掛けがあったりと、脳天気にならずとも楽しめます。チョッパーベースもブラジョンの影響で一般化しています。完全にフィリーソウルからの卒業を宣言した作品になっています。

Disco Ride
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[20150719]

From Here to Eternally
(1998/07/14)
Spinners

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79年のアルバムです。時代はパンクからテクノになろうとしていました。ここにきてやっとディスコっぽい曲をやるようになっています。かなり時代から取り残されたように、彼らはあまりにもマイペース過ぎたのでしょう。売り上げが格段に落ちていきます。まだディスコ全盛の時代でしたが、ファンは彼らにそうした音楽を求めていなかったのだと思います。

1. It's a Natural Affair
2. Don't Let The Man Get You
3. (A) Plain And Simple Love Song
4. Are You Ready For Love
5. I Love The Music
6. One Man Wonderful Band
7. If You Wanna Do A Dance (All Night)
8. Once You Fall In Love

軽快なリズムで悪くはないのですが、取り組みが少し遅かったと思います。ソウル系はブラコンの時代に入ろうとしていましたので、いまさらディスコでも無いのです。ディスコでかかる曲は白人が占めるようになり、テクノディスコなるジャンルも出入るほど多様化していました。それがあからさまにディスコ向けの曲を急にやりだしてもファンはしらけるだけです。

それでも歌を聴かせると言うコンセプトは崩されておらず、あくまでも歌が中心ですから、こうした変化も悪いとは思いません。というより、最後までフィリーソウルスタイルを貫いていた彼らが方向変換した事でフィリーソウルの終焉を物語っていると思います。これも時代の流れなのでしょうが、自分達のスタイルを貫いていた方が売れていたと思うのは後の祭りでしょうか。

Are You Ready For Love
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[20150719]

Spinners 8
(1998/07/14)
Spinners

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77年のアルバムです。多少時代に合わせたサウンドになっています。アナログシンセを入れてファンキーな曲をやったり、ラップっぽい曲もあります。ラップは70年代からあったんです。まだ韻のふみかたがかっこよく無いですが、ラップって結構古いんです。それをいまだにやっていると言うのもおかしな事で、進歩が無い時代になっているんです。憲法がどうのと反対するだけでまったく建設的な話をしない偽善者と同じでまったく進歩していないのです。

1. I'm Gonna Getcha
2. I'm Tired Of Giving
3. Painted Magic
4. You Got The Love That I Need
5. Heaven On Earth (So Fine)
6. Back In The Arms Of Love
7. (Love Is) One Step Away
8. Easy Come, Easy Go
9. Baby I Need Your Love (You're The Only One)

ダンスミュージックとしては踊りに適した曲とは言えないまでも、テンポよく、リズミカルになっています。ポップですし、モータウン時代とフィリーソウル時代がいい具合にミックスされた感じです。昔のやり方が混じりあっているだけですが、それだけで古くさくは感じません。売り上げは落ちてきていますが、それでもまだかなり支持されていました。こういう程よいソウルミュージックって結構貴重なのだと思います。

ボーカルグループですから、いかに歌のハーモニーを活かした曲を創るかが焦点ですから、独特な世界観がありますが、このグループはハモり方が地味でもあり、低音、高音パートが明確じゃないという所もユニークで、そうなるとどうしても地味な印象なのですが、程よいポップなアレンジが気軽に楽しめる音楽にしている所が魅力なのだと思います。

I'm Gonna Getcha
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[20150719]

Yesterday, Today & Tomorrow
(1998/07/14)
Spinners

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77年のアルバムです。ディスコへは直接的には関わらず、リズムを強調した曲はリズム&ブルース的な曲で対応するなど、フィリーソウルスタイルを崩す事無く制作されています。このアルバムも売れていますが、徐々に落ちていますので、時代との隔たりが少し見えてきているようにも感じますし、Philippé Soul Wynneがこのアルバムを最後に脱退したのが大きかったと思います。

1. Me And My Music
2. Found Love (When I Found You)
3. I'm Riding Your Shadow (Down To Love)
4. You're The Love Of My Life
5. I Must Be Living For A Broken Heart
6. Honey, I'm In Love With You
7. Just To Be With You
8. You're Throwing A Good Love Away

フィリーソウルとしては王道とも言えるサウンド、もっとファンキーでもいいのですが、このグループはダンスミュージックとは違った、歌中心のグループでした。それが少しリズミカルな曲も演奏するようになり、時代に対応しようとしていますが、ディスコサウンドではなく、リズム&ブルースを元にしたフィラデルフィアサウンドにこだわっており、そこは結構頑固とも言えます。

ファンキーな曲もありますが、ディスコに淘汰されたサウンドでは無く、古いスタイルとも言えるファンクであり、それがフィリーソウルらしいアレンジで広がっていきます。他のフィリーグルプはみんなディスコに適応しようとしていましたので、かなり頑固なグループなのでしょう。それでもブラックチャートでの人気は衰えていませんので、必ずしもディスコである必要はなかったのだと思われます。

Me And My Music
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[20150718]

Happiness Is Being with the Spinners
(1998/07/14)
Spinners

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76年のアルバムです。ここまでが彼らの黄金期です。これ以降も売れていますが、下降線をたどっていく事になります。ディスコの時代になって、彼らもリズムを重視するようになっています。どういう訳か、リズムを強調するとモータウンっぽい事をやっているのはわざとでしょうか。フィリーソウルもモータウンに影響を受けた部分もありますので、その辺のお遊びがあるようです。

1. Now That We're Together
2. You're All I Need In Life
3. If You Can't Be In Love
4. The Rubberband Man
5. Toni My Love
6. Four Hands In The Fire
7. The Clown
8. Wake Up Susan

Wake Up SusanとThe Rubberband Manのシングルヒットを出してアルバムもヒットしています。歌を聴かせるタイプの曲ですが、パーカションを入れたり、ファンキーなギターが入ったりと、明らかにこれまでとは変わっています。言葉使いもリズミカルになっていて、他のフィリーソウルと同じようになっています。彼らの特長が無くなったとも言えますが、そこは問題無いですね、逆に良くなったと思います。これまで無かった派手さが出てきていますので、より広いファンを獲得出来ていたと思います。

あくまでもフィラデルフィアソウルらしいスタイルですので、ディスコの軽薄な感じにはなっていませんので、より歌の幅が出てきていると思います。いい感じで時代とミックスされているのです。オーケストレーションも意欲的なアレンジになっていますし、フィリーソウル晩年の作品ではありますが、とても良い作品になっています。彼らの最高傑作ではないでしょうか、レアグルーヴとしても使えると思います。名盤です。

Now That We're Together
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[20150718]

Pick of the Litter
(1998/07/14)
Spinners

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75年のアルバムです。シングルはGames People PlayとLove or Leaveしか出していませんが、アルバムはかなりのヒットになっています。彼らにとってもフィリーソウルにとっても全盛期真っ直中でした。しかし、ディスコブームになって少し状況が変わってきます。ディスコはソウルミュージックをもっとデフォルメしたサウンドになっていますが、ブラックミュージックをもっと一般的なものにした功績があります。

1. Honest I Do
2. I Don't Want To Lose You
3. Love Or Leave
4. Sweet Love Of Mine
5. All That Glitters Ain't Gold
6. You Made A Promise To Me
7. Games People Play
8. Just As Long As We Have Love

当時はラジオから流れるヒット曲が世相を表していて、それ以外の音楽は進んで探していかないと耳には入ってきません。特に日本ではまだリズム感を持ったブラックミュージックは苦手とする人が多かったのです。ヒット曲を聴く分にはいいのですが、踊ろうと思う勇気のある人は少なかったと思います。しかし、ディスコがそれを一変させます。単純な四つ打ちのリズムは踊りが苦手な人でもダンスフロアへと向かわせたのです。

勿論その中でも踊りが巧い人とそうでない人に分かれますが、酒の力も借りて軟派目的でディスコに人が群がり始めます。そこからダンスミュージックが売れると言う法則の時代に入って現在に至ります。それは踊れない音楽が売れない時代と言う事でもあり、ハードロックが衰退していく原因の一つでもありました。この作品でもこれまでには無かったファンキーで踊れる曲が増えています。いにしえのときから大衆音楽はダンスミュージックであり、原点回帰したとも言えます。

Honest I Do
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[20150718]

New and Improved
(1998/07/14)
Spinners

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74年のアルバムです。このグループはファルセットを使ったり、高音で歌うシンガーがいない為、結構低めのキーで作曲されていますが、それによって落ち着いた雰囲気が創り出せています。スタイルスティックスのような音域の広い曲がありませんが、それだけ誰でも歌えるような、口ずさめるような曲を創っています。それがポップでヒット性のあるものになっていると思います。

1. Sitting On Top Of The World
2. Smile, We Have Each Other
3. Then Came You
4. There's No One Like You
5. Living A Little, Laughing A Little
6. Sadie
7. Lazy Susan
8. I've Got To Make It On My Own

Then Came You、Living a Little, Laughing a Little、Sadieのシングルヒットを出してアルバムも売れています。Then Came YouはDionne Warwickeとコラボレートしています。アメリカでは1位の売り上げを出してます。とても親しみ易いソウルミュージックになっていますので、アメリカではヒットしていますが、音域が低いと派手さがありませんので、日本では大きなヒットにはなっていません。日本で売れるソウルミュージックは来日して売り出しているものに限られていたと思います。スティーヴィーは別格でしたけど。

ギターが花形の時代ですから、ソウルミュージックはキーボードプレイヤーには人気がありましたが、ギター小僧にとっては派手なハードロックの方が人気がありました。ただし、スタジオミュージシャン系のギタリストはフュージョン系が好きな人が多かったので、ソウルミュージックも演奏出来るようになっていたと思います。一般的には日本ではまだソウルミュージックは浸透していませんでした。現在では事情が違っていますので、この辺の作品は要注目だと思います。

Sitting On Top Of The World
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