

99年のアルバムです。再びジャズスタンダードのカバーアルバムになっています。内容は前作とほとんど同じです。ジャズオーケストラをバックに気持ちよく歌っています。ベストアルバムを出したり、カバーアルバムを出したり、この時期はコンポーザーと言うよりもシンガーに徹しています。
1. Come Rain Or Come Shine
2. Old Devil Moon
3. Day In Day Out
4. I'll Be Around
5. Indian Summer
6. (I've Got You) Under My Skin
7. Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
8. The Best Is Yet To Come
9. Beyond The Sea
10. April Moon 3:2
11. I've Got the World On a String
12. Ill Wind
13. Come To Me
白人によるジャズスタンダードはそのままアメリカンポップスへと繋がっていくものですから、シンガーとしてはこうした曲へ挑戦する気持ちは分かります。ロッドスチュアートも歳を取ってからはジャズスタンダードばかり歌っています。ブルースをルーツとするミュージシャンは多いかもしれませんが、シンガーにとってはジャズスタンダードもルーツの一つとなるのでしょう。日本では分からないかもしれませんが、彼らにとっては憧れの
音楽なのだと思います。
ボビーの歌声がこれらの曲にぴったり合っていると言うのもあって、アメリカでは好評になっていますから、この路線に変換してもしょうがない事でしょう。A.O.R.時代とはかなり雰囲気が違いますが、これも彼の魅力なのです。この頃はデヴァインコメディーなども登場していますから、若い人にとってもポップスに飽きている人にとっても新鮮な響きだと思います。
Come Rain or Come Shine