

Simple Mindsの79年のデビューアルバムです。プロデュースはJohn Leckie、スコットランド出身のバンドで、後にポストパンク時代を牽引していくのですが、ここでは時代に沿ったニューウェイヴサウンドになっています。スタイルとしては最初期のXTCに近いと思います。彼等にもロキシーミュージックからの影響が伺えます。
1. Someone
2. Life in a Day
3. Sad Affair
4. All for You
5. Pleasantly Disturbed
6. No Cure
7. Chelsea Girl
8. Wasteland
9. Destiny
10. Murder Story
メンバーはボーカルのJim Kerr を中心にギターのCharles Burchill、ベースのDerek Forbes、ドラムのBrian McGee、ドラムのMichael MacNeil の5人組です。Life in a DayとChelsea Girlをシングルカットしていますが、当初はあまたあるニューウェイヴバンドの中の一つであって、注目度はそれほど高くありませんでした。キーボードの入ったアレンジはパンクの影響を受けながらもシンプルに凝っていて、
音楽的に野心的なバンドだったと思います。
パンク、ニューウェイヴの中には、本当にテクニックが無くてシンプルに力任せに演奏するだけのバンドと、実力はありながらも他のバンドに合わせてシンプルにまとめていたバンドがありました。このバンドは後者だと思います。ケルトっぽい旋律を入れたり、実験的な部分もありながらも、しっかりとニューウェイヴとして短くシンプルにまとめていると思います。後のサウンドとは違っていますが、こういう時代の音も面白いものです。
Someone