

79年のセカンドアルバムです。プロデュースはJohn Leckieですから、ほぼファーストと同じ雰囲気なのですが、テクノ色を強めています。パンク、ニューウェイヴ、テクノと、ほぼ1年ごとに新しいムーブメントが生まれていた激動の時代でした。このバンドもマガジンのようにロキシー系のバンドでしたから、テクノの多少プログレ感がある方を選択するようになっています。
1. Reel to Reel
2. Naked Eye
3. Citizen (Dance Of Youth)
4. Carnival (Shelter In A Suitcase)
5. Factory
6. Cacophony
7. Veldt
8. Premonition
9. Changeling
10. Film Theme
11. Calling Your Name
12. Scar
アナログシンセがリード楽器になり、ドラムもドラムマシーンののように雰囲気、ベースもシンプルで無機質なパターン、テクノポップもニューウェイヴの流れの中で誕生しましたが、もっとシンプルに、人間味を薄めて、機械的な、アンドロイドが歌っているようなイメージはゲイリーニューマンが創り出しました。ルーツはロキシーミュージックやデヴィッドボウイにあります。ボウイやイーノの影響で、当時のイギリスはジャーマンロックの影響を強く受けていました。
パンクも、ニューウェイヴもテクノもドイツの影響であり、それまでのアメリカからの影響を払拭したようなヨーロッパらしい雰囲気になっていきます。ですから、アメリカにおけるパンクやニューウェイヴとは雰囲気が違っています。このけだるい退廃的な空気感はアメリカのバンドで創れません。まだバンドとしてはブレイク前ですが、この実験的な時代の方が面白いと思います。
Reel to Reel