89年のアルバムです。今度はTrevor Horn と Stephen Lipsonのプロデュースになっています。Trevor Horn はプログレマニアなところがありますので、プログレッシブな壮大な音楽になっています。 Don't You (Forget About Me) のシングルヒットにより世界的なバンドへと成長していき、人気絶頂のときの作品になっています。メンバーの脱退によりJim KerrとギターのCharlie Burchill、キーボードの三人だけになっていますが、Manu Katchéなどのゲストミュージシャンが素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
1. Street Fighting Years 2. Soul Crying Out 3. Wall Of Love 4. This Is Your Land 5. Take A Step Back 6. Kick It In 7. Let It All Come Down 8. Mandela Day 9. Belfast Child 10. Biko 11. When Spirits Rise
This Is Your LandではLou Reedが歌ってくれたり、話題性もありますが、何よりも圧倒されるのがサンプラーも使った壮大なオーケストレーションです。スコットランドのバンドだけにデビュー当時にやっていたケルトな雰囲気を現代的に表現しています。メッセージ性も強く、Mandela DayやピーターガブリエルのBikoをカバーしたりしています。メンバーが減った事でアレンジがバンドスタイルに固執していない事で壮大なアレンジになっています。
Jim Kerrの歌い方もより情感がこもってきており、売れた事により、慢心せずに挑戦的な音楽になっている事でファンは一安心でしょう。しかもデビュー当時にやりたかった事を再構築しようとしています。ケルトとアフリカンなワールドミュージックの間合い、プログレのような壮大なアレンジ、それに80年代サウンドが絡み合って複雑ながらもまとまりを持ったサウンドに仕上がっています。素晴らしい名盤です。
85年のアルバムです。プロデューサーは Jimmy Iovineと Bob Clearmountain。彼等を大ブレイクさせた作品になりました。U2っぽいアレンジは残しながらも80年代ポップらしいデジタルシンセによる和音を活用したアレンジになっています。デヴィッドボウイがレッツダンスでブレイクしたように、シンプルで売れるような作品を創るようになりました。Carlos Alomarがギターではなく、コーラスで参加しているのも面白い所です。
1. Once Upon A Time 2. All The Things She Said 3. Ghost Dancing 4. Alive And Kicking 5. Oh Jungleland 6. I Wish You Were Here 7. Sanctify Yourself 8. Come A Long Way
Jim Kerr の歌い方も固まってきて、低音からファルセットを使ったりと、日本におけるビジュアル系の原型ともいえるような歌い方になっています。PVを活用してAlive and Kicking、Sanctify Yourself、All the Things She Said、Ghost Dancingとシングルヒットを出しています。日本ではそれほど人気は上がりませんでしたが、MTVでヒットを出せば日本でも流れますので彼等の曲はこの頃から浸透し始めます。
1. Up On The Catwalk 2. Book Of Brilliant Things 3. Speed Your Love To Me 4. Waterfront 5. East At Easter 6. Street Hassle 7. White Hot Day 8. 'C' Moon Cry Like A Baby 9. The Kick Inside Of Me 10. Shake Off The Ghosts