80年のセカンドアルバムです。デビュー前からアイデアがたまっていたようで、ファーストから立て続けにリリースされています。コンパクトなアナログシンセを購入したようで、シンセサウンドも効果音として使われるようになりました。ギターも多少歪ませたり、ファーストとは違う多様性を出すようになりました。アコースティックギターも登場します。まだ収入も少ないでしょうから、ある楽器は何でも使う、何でも利用すると言う貪欲さがあります。
1. Love Zombies
2. Adeste Fideles
3. 405 Lines
4. B-I-D Spells Bid
5. R.S.V.P.
6. Apocalypso
7. Karma Suture
8. The Man With The Black Moustache
9. The Weird, Wild And Wonderful World Of Tony Potts
10. "In Love, Cancer?"
コード構成など、プログレッシヴな側面も感じさせますが、歌は後のネオアコのようなポップさがあり、テクニックが無い分、余計な事はせずに必要な音だけ発音すると言うコンパクトさがニューウェイヴならではです。インディーズなのでメジャーのように制約の中で作品をつくる事無く、自由にやりたい事をやり、自由に発言する事が出来る利点があります。売れればの話ですが、メジャーよりも取り分はいいはずです。そうしたインディーズにスポットが当てられるようになり80年代はインディーズ全盛期となっていきます。
そうした自由な環境にありながらも自制心を持ったポップさを持っている所がこのバンドの凄さです。後にそんなバンドは沢山出てきますが、当時は自由と奔放の区別が出来ていない時代だったと思います。その中で、これだけまとまった
音楽 を構築するのは凄い事です。本来ならもっとハチャメチャになってもおかまい無しだと思いますが、自分達ならではの規律を持っているのです。こうなると商品としても成り立ち、後の後続への指標となりました。
Love Zombies
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