87年のアルバムです。前作から試みてきたオーケストレーションとロックの調和をもっと押し進めた内容になっています。前作よりもロック寄りなので分かり易くなっていると思います。ダークではありますがダウナー系ではありません。この
音楽 には溢れんばかりの生命力が脈打っています。オーケストレーションはいわばサンプリングだと思えばロックを感じられると思います。
1. Anywhere Out Of The World
2. Windfall
3. In The Wake Of Adversity
4. Xavier
5. Dawn Of The Iconoclast
6. Cantara
7. Summoning Of The Muse
8. Persephone (The Gathering Of Flowers)
二人のボーカリスト、Brendan Perryが前半に登場してきて後半はLisa Gerrardによる歌が登場していきます。バンドは次第にこの二人の為のプロジェクトにような性格になっていきます。今でこそゴシックと言われるジャンルが確立されていますが、当時はこのような
音楽 は珍しく、これをロック的に演奏するバンドはいましたが、ここまでバンド形態にこだわらない傾向は珍しかったのです。それは今でも同じです。
最近ではサンプリングも進化してきて、リアルなオーケストレーションを再現し易くなりました。しかし、生で演奏出来るメンバーがいるなら生で演奏した方が迫力があります。前作に比べればシンセによるアレンジの部分も多くなっています。冷たい響きの中にも命の躍動感が感じられる所が救いです。あまりにも冷淡なダークさだけなら命を奪われかねません。
Anywhere Out Of The World
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