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[20151031]

Cover to Cover
(1998/07/14)
Jeff Healey Band

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95年のアルバムで、カバーアルバムになっています。この作品をきっかけに売り上げが徐々に落ちていきます。カバーアルバムを出すには少し早過ぎたのではないでしょうか、それでも見事なアレンジで、見事な演奏になっています。彼らのルーツを予測するのは容易い事で、予測通りの選曲と言うのもあって、選曲を見ただけなら何の面白みも感じられません。それでも曲への愛情が演奏に現れていて面白い内容になっています。

1. Shapes Of Things
2. Stop Breakin' Down
3. Highway 49
4. As The Years Go Passing By
5. I'm Ready
6. Evil
7. Stuck In The Middle With You
8. Angel
9. The Moon Is Full
10. Yer Blues
11. Communication Breakdown
12. Me And My Crazy Self

ヤードバーズにジミヘン、クリームは当然ながら、ジョンレノン、CCR、アニマルズ、ツェッペリンにハウリングウルフなどの曲が並んでいます。マウンテンの曲がエントリーされていないのが意外でしたが、予測通りの選曲、予測通りの演奏、なのにこれだけエモーショナルで痛快な作品は無いと思います。ただ、こうした作品をこの早い時期にリリースするのは戦略ミスだったと思います。

古いタイプのスタイルでもオリジナル曲があったからこそ時代に関係なく売れていたと思いますが、カバー曲ばかりやったら、それこそ古い音楽そのものになってしまいます。ブルースじゃ無い曲をブルースにアレンジして演奏するなら面白かったと思いますが、そのものの曲ばかりです。そうなると注目度は一気に下がり、やがて忘れ去られていってしまいます。それでもファンにはたまらない内容だと思います。

Shapes Of Things
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[20151031]

Feel This
(1998/07/14)
Jeff Healey Band

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92年のアルバムです。ブルースロックを通り越してアメリカンハードロック、サザンロックになっています。カナダはニュートラルなお国柄なので、アメリカよりもアメリカらしいバンドがいたりします。売れてきた事によって、硬派なブルースバンドの砦が崩れて丸みが出てきています。これが産業ロックの恐い所で、レコード会社からもそういう注文が出てくるでしょうし、自分達もそういう期待に応えようとしてしまいます。

1. Cruel Little Number
2. Leave The Light On
3. Baby's Lookin' Hot
4. Lost In Your Eyes
5. House That Love Built
6. Evil And Here To Stay
7. My Kinda Lover
8. It Could All Get Blown Away
9. You're Coming Home
10. If You Can't Feel Anything Else
11. Heart Of An Angel
12. Dreams Of Love

シングルはCruel Little Number、Heart of an Angel、Lost in Your Eyes、Leave a Light On、You're Coming Homeの5曲もカットされていて、それなりにヒットさせています。日本ではそれほどヒットしませんでしたが、カナダやイギリスでは人気がありました。ギターもヘヴィメタ系のプレイの方が人気がありましたし、古いタイプのギタリストですが、こういう音楽に飢えていた人も多かったと思います。

ゲイリームーアがブルースロックにシフトした事により、ブルースも見直されるようになりますが、それはあくまでも一部のファンのみであり、主流ではありません。それでも、これだけ気持ちよくブルースギターを演奏してくれるギタリストは久しぶりなので痛快であります。バンド自体の演奏もどんどん向上してきて、アグレッシヴな演奏もあったり、ゲイリームーアに負けていません。

Cruel Little Number
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[20151031]

Hell to Pay
(1998/07/14)
Jeff Healey Band

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90年のセカンドアルバムです。売れた事によって80年代っぽいアレンジになったり、アメリカンハードロックっぽくなったりしていますが、基本はブルースロックです。売れた事により豪華ミュージシャンが参加しています。George Harrison、Jeff Lynne、Mark Knopfler など、話題性も抜群で、世界的にもヒットしました。

1. Full Circle
2. I Think I Love You Too Much
3. I Can't Get My Hands On You
4. How Long Can A Man Be Strong
5. Let It All Go
6. Hell To Pay
7. While My Guitar Gently Weeps
8. Something To Hold On To
9. How Much
10. Highway Of Dreams
11. Life Beyond The Sky

膝にギターを抱えて演奏していますが、ワウワウなど、足を使ったエフェクターを使っています。演奏しにくいでしょうが、見事に使っています。ウーマントーンもあったり、神様だった頃のクラプトンを彷彿とさせます。クリームやエクスペリエンスなどの影響があるようですが、80年代に売れるような音楽ではありません。幸いな事にデビューしたのが80年代後半だったので何とか90年代にかかっていました。

90年代にはアメリカのバブルがはじけて不況になっていきます。そうなると豪華きらびやかな音楽よりもインディーズで頑張ってきたオルタナ系のバンドに注目がいくようになっていきます。このバンドはオルタナではありませんが、きらびやかな音楽に比べて質素ですから、売れなくもない音楽なのです。話題性も助けてファンが増えていきます。

Full Circle
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[20151031]

See the Light
(1998/07/14)
Jeff Healey Band

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カナダ出身の盲目のギタリストJeff Healey率いるJeff Healey Bandの88年のデビューアルバムです。メンバーはベースのJoe RockmanとドラムのTom Stephenのトリオ編成によるブルースバンドです。やっている事は60年代後半のブルースロックそのものであり、神様だった頃のクラプトンやジミヘンを彷彿とさせますが、80年代においては古いスタイルです。それが一躍脚光を浴びたのは、彼が盲目のギタリストである事が大きかったと思います。

1. Confidence Man
2. My Little Girl
3. River Of No Return
4. Don't Let Your Chance Go By
5. Angel Eyes
6. Nice Problem To Have
7. Someday, Someway
8. I Need To Be Loved
9. Blue Jean Blues
10. That's What They Say
11. Hideaway
12. See The Light

盲目故にギターの演奏方法が変わっています。スチールギターを演奏するようにギターを膝に抱えて演奏します。その見た目だけでも普通のギタリストではない感じが伝わってきます。しかし、やっている事は普通のブルースロックであります。オリジナル曲意外にもカバー曲も数曲入っていますが、かなりエモーショナルで、演奏が巧いブルースロックという印象ですが、80年代に売れる要素はありません、しかし、シングルカットされたAngel EyesのPVがMTVで流されると反響が大きく、一躍注目される存在になりました。

盲目の人にとってピアノは指先の感覚で弾けます。それと同じようにギターを演奏する事も可能です。フレットがついているので分かると思いますが、ピアノよりも複雑な配列になっているので、間違えないように演奏するのはかなりの修練が必要となるでしょう。しかもチョーキングもクラプトン顔負けです。演奏している姿を見ているだけでも驚異ですが、聴く分には普通です。普通と言うより演奏は素晴らしいです。この普通のブルースロックが売れると言うのも、80年代末期故に、デジタル臭さに飽きていた人が多くいた事を物語っています。

Confidence Man
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[20151030]

Cluck Ol Hen
(1998/07/14)
Ricky Skaggs & Bruce Hornsby

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2013年の作品でRicky Skaggsとのコラボレートによるライブアルバムになっています。近年はオリジナルスタジオアルバムを全く制作しておらず、ライブやコンピレーションものばかりリリースしています。本当に過去の人になってしまっています。今回はRicky Skaggs色が強く、Hornsbyらしさはちょっとしたソロにのみ現れています。

1. Intro: How Mountain Girls Can Love
2. How Mountain Girls Can Love
3. Intro: Toy Heart
4. Toy Heart
5. Intro: Bluegrass Breakdown
6. Bluegrass Breakdown
7. Intro: Darling Corey
8. Darling Corey
9. The Way It Is
10. Intro: The Dreaded Spoon
11. The Dreaded Spoon
12. Gulf Of Mexico Fishing Boat Blues
13. Intro: Sally Jo
14. Sally Jo
15. Little Maggie
16. Intro: White Wheeled Limousine
17. White Wheeled Limousine
18. Intro: Cluck Ol Hen
19. Cluck Ol Hen

ジャズの醍醐味はライブです。スタジオ作品でもライブレコーディングのいいテイクから選ばれていますが、観客を前にした演奏での白熱ぶりはスタジオ作品では生み出せません。カントリー、ブルーグラスもそうなんだと思わせてくれるのがこのアルバムです。アメリカにおけるソウルミュージックでありますから、観客の熱狂ぶりも凄いですし、Ricky Skaggsのバンドの面々の演奏も卓越しています。

Bruce Hornsbyはあくまでも客演のような立ち位置のようです。それでも彼の曲が演奏されますが、それもRicky Skaggs主体になっています。Hornsbyはピアノプレイヤーに徹していて、楽しそうに演奏していますが、ファンとしてはオリジナル作品が恋しいはずですが、最近は全くリリースされていません。アイデアが枯渇しているとは思えませんが、創作意欲が褪せているのでしょうか、時代を無視した素晴らしい作品を望みたいものです。

How Mountain Girls Can Love
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[20151029]

Levitate
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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2009年のアルバムです。久しぶりのNoisemakersをバックにしたソロアルバムです。スタジオアルバムでNoisemakersの名前を使ったのは初めてです。Bruce Hornsbyは鍵盤楽器だけではなく、dulcimerという弦楽器も演奏しています。これにより民族音楽的な雰囲気が生まれますが、それに加えてデジタル処理したアレンジによりルーツミュージックだけに終わらないコンテンポラリーな音楽になっています。

1. The Black Rats of London
2. Prairie Dog Town
3. Cyclone
4. Continents Drift
5. Paperboy
6. Invisible
7. Levitate
8. Here We Are Again
9. Space is the Place
10. Michael Raphael
11. Simple Prayer
12. In the Low Country

Eric ClaptonがSpace is the Placeでギターを弾いていますが、甥のR.S. HornsbyもContinents Driftでギターを披露しています。将来を有望されたギタリストでありましたが、この年、交通事故で亡くなり帰らぬ人となりました。全体的には民族音楽というよりもブルース色が漂っている作品かと思います。サザンロックだと一言で済ませる事も出来ますが、それだけではない多彩な要素がうまく混じり合って深い味わいになっています。

ピアノを弾いているHornsbyが一番しっくりきますが、dulcimerを弾きながら歌うHornsbyは新鮮で、新境地を開いたと思います。構成される和音にも変化が現れますので、今までになかった雰囲気が生まれています。Big Swing Faceでは実験的過ぎると批判された事もあるデジタル処理ですが、見事に作品の一部分として馴染ませているので、バランスが良くなっています。

The Black Rats of London
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[20151028]

Camp Meeting
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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2007年のアルバムです。今度はジャズに挑戦したコラボレートです。ピアノトリオ形式で、ドラムがJack DeJohnette、ベースがChristian McBrideです。曲は往年のモダンジャズナンバーをカバーしています。ピアノ曲だったものもありますが、そうでないものでのピアノアレンジがキモでしょう。カントリーとジャズ、この二つがBruce Hornsbyの根幹のようです。

1. Questions And Answers
2. Charlie, Woody And You
3. Solar
4. Death And the Flower
5. Camp Meeting
6. Giant Steps
7. Celia
8. We'll Be Together Again
9. Stacked Mary Possum
10. Straight, No Chaser
11. Un Poco Loco/Chant Song

思いっきりジャズな作品を出していませんでしたので、このメンバーとなら思いっきりビバップしても誰も文句は言えないでしょう。Keith JarrettやThelonious Monkの演奏に比べればまだまだ迫力不足ですが、アドリブも交えながら演奏しているので、これまでの経験が活かされています。ビバップの曲の中でも洗練された曲を選んでいます。これに彼ならではの解釈を交えているようですが、ジャズピアニストとしては普通でしょうか。

ベテランジャズミュージシャンとの競演ですが、それだけでも充分満足なのでしょうが、少し遠慮がちで、思い切った演奏までは発展していないようにも感じられます。やはりジャズそのものを演奏したら分が悪いです。プラスαの要素を出すにはオリジナルが有利ですが、誰もが知っているビバップ曲は、往年のプレイヤーと比べられますから、かなり敷居が高いものになっています。それでもこれだけの演奏を真っ向から演奏した勇気に敬意を払います。

Charlie, Woody And You
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[20151027]

Ricky Skaggs & Bruce Hornsby
(1998/07/14)
Ricky Skaggs & Bruce Hornsby

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2007年のアルバムでカントリー系のマンドリン奏者Ricky Skaggs とコラボレートした作品です。ブルーグラスなど、アメリカのカントリーミュージックを現代的に再現した内容になっています。Bruce Hornsbyはラグタイム的なピアノを用いてカントリー色が強めにならないように調和させています。カントリーにピアノなどの鍵盤楽器が用いられるのは近代になってからだと思われますので、ピアノが入っただけで雰囲気が違ってきます。

1. The Dreaded Spoon
2. Gulf Of Mexico Fishing Boat Blues
3. Across The Rocky Mountain
4. Mandolin Rain
5. Stubb
6. Come On Out
7. A Night On The Town
8. Sheep Shell Corn
9. Hills of Mexico
10. Crown Of Jewels
11. Super Freak

Ricky Skaggsはバンジョーやギター、ボーカルも担当して、Bruce Hornsbyはいつも通りピアノやアコーディオンを演奏しています。カントリーミュージックは酒場などで演奏されていましたので、あまり鍵盤楽器は使われていませんでした。元々はアイルランドなどのトラッドフォークがアメリカで進化したのがカントリーやブルーグラスですので、鍵盤楽器が使われる事は少なかったのですが、Bruce Hornsbyはジャズ的なボイシングで和音を奏でるのでモダンな雰囲気になります。

それでも古いラグタイム的なピアノプレイですからアメリカのルーツミュージック色が色濃く感じられます。現代的とは言えませんが、アメリカの望郷的な音楽になっています。John AndersonがSuper Freakでボーカルを披露しています。yesも初期の頃はアメリカのサイケデリックフォークなどに影響を受けていましたので、面白い組み合わせです。アメリカでは評価されているアルバムですが、日本では馴染みにくい内容かもしれません。

The Dreaded Spoon
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[20151026]

Halcyon Days
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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2004年のアルバムです。前作が実験的だった事で不評だった為か、ピアノ弾き語りスタイルを基盤に舌内容になっています。久しぶりにBruce Hornsbyらしい作品だとファンには好評でありました。Eric ClaptonとElton John 、Stingが参加していることで話題にもなっています。前作は打ち込みが多かった事もあり、ピアノの生演奏、アメリカらしい曲調など、ファンが思い描いている彼のスタイルが再現されています。

1. Gonna Be Some Changes Made
2. Candy Mountain Run
3. Dreamland
4. Circus On The Moon
5. Halcyon Days
6. What The Hell Happened
7. Hooray For Tom
8. Heir Gordon
9. Mirror On The Wall
10. Song F
11. Lost In The Snow

ピアノマンである事、アメリカのルーツミュージック、フォークやカントリーを都会的な雰囲気に再現する事、ボブディランっぽい歌い方も復活しています。デビュー当初の彼のイメージが戻っています。基本に帰ったと言えるでしょう。しかし、既に過去の人になっていますので、世界的には注目されなくなっています。それでもファンにとっては安心出来る作品となっています。

新しい事に挑戦する事は必要でしょうが、たまには原点に戻って自分を見つめ直す事も必要でしょう。本来はこのスタイルでやりたかったはずです。そしてそれは成功しました。音楽家としては次を目指す、成長する事になりますが、成長した後に原点に戻るともっと違った風景が見えてくるはずです。ファンも成長するものです。原点に戻りながらも新しい挑戦をする為のリセットの作品になっていると思います。

Gonna Be Some Changes Made
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[20151018]

Big Swing Face
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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2002年のアルバムです。名義はソロ名義になっていますが、バックはNoise Makersの演奏になっています。しかしドラムループを使ったアレンジがあったりと、スタジオテクノロジーを駆使したアレンジになっていて、ライブ向けではないスタイルになっています。ヒップホップ以降のスタイルを取り入れたアレンジはファンには不評のようです。

1. Sticks & Stones
2. Cartoons & Candy
3. The Chill
4. Big Swing Face
5. This Too Shall Pass
6. Try Anything Once
7. Take Out The Trash
8. The Good Life
9. So Out
10. No Home Training
11. Place Under The Sun

曲自体はポップでありますので、それほど実験的なものでもありません。サンプリングも活用いたしました程度のアレンジです。それに負けないくらいのNoise Makersの演奏が素晴らしいです。ルーツミュージックのイメージが強かったので、シンセなどの打ち込みがあったりするのは違和感があるのかもしれませんが、こういうアレンジでも見劣りしないくらいに彼の創った曲は現代的なのだと言う事がよく分かります。

打ち込みと生演奏の格差がないくらいに生演奏も神がかっています。このバンドの演奏力を際立たせる結果になっていると思います。そこが狙いの作品なのかもしれません。全く見劣りがしない生演奏の凄さ、その演奏に負けないくらいの曲の良さ、本来はこうした作品で彼らの凄さを評価すべきものだと思います。これだけ凄いのだから打ち込み入らないと思いがちですが、それだと普通過ぎて面白くありません。こういう作品を物怖じする事無くもっと創るべきです。

Big Swing Face
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[20151018]

Here Come the Noise Makers
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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2000年のアルバムです。ここからはNoise Makersというバンドを率いて活動していきます。まずはバンドのお披露目と言う事でライブアルバムになっています。これまでの彼の代表曲が演奏されています。特にこのバンドになったからと言う事で変化があるものでもなく、いつもの感じなのですが、パーマネントバンドとの演奏と言う事でサウンドにまとまりが出てきます。

ディスク:1
1. Piano Intro/Great Divide
2. Long Tall Cool One
3. The Red Plains
4. The Road Not Taken
5. Lady With A Fan
6. Stander On The Mountain
7. Jacob's Ladder/Blackberry Blossom
8. Piano Intro/I Loves You Porgy/Nocturne
9. The Way It Is
10. Twelve Tone Tune/King Of The Hill
ディスク:2
1. Spider Fingers/Tempus Fugit
2. Sneaking Up On Boo Radley
3. Fortunate Son
4. The Valley Road
5. The End Of The Innocence
6. Sunflower Cat/It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry
7. Rainbow's Cadillac
8. Mandolin Rain/Black Muddy River

メンバーはキーボードのJohn "JT" Thomas、サックスのBobby Read、ベースのJV Collier、ギター、マンドリンのDoug Derryberry 、ドラムのMichael Baker の6人所帯となっていますが、ゲストミュージシャンも参加しています。パーマネントなバックメンバーがライブで支えてくれていても、スタジオアルバムでのクレジットの仕方でメンバーの収入も違ってくるでしょうから、バンドという体制をとったのだと思われます。

信頼出来るプレイヤーばかりなので、どういったスタイルでも対応出来ます。いかにもアメリカのスタジオミュージシャンが集まったような感じでもありますが、昔の曲もアレンジが変わっていたり、時間が経過した事で曲に新しい表情が与えられています。自分の曲ですから、いかようにでもアレンジしても曲に対する愛情が感じられます。バンドのお披露目程度の作品ですが、初のライブアルバムと言う事で、彼の本領が発揮されるライブの模様が聴けるのはファンにとってはありがたい事だと思います。

Piano Intro/Great Divide
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[20151018]

Spirit Trail
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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98年のアルバムです。CD2枚組バージョンと1枚組のバージョンがあります。ジャズだけではなく、90年代ならではのリズムによるポップソングもあります。Jerry Garciaは亡くなっていますが、サンプリング音源によって参加しています。カントリータッチの曲もあったり、これまでの彼のキャリアの集大成のような内容になっています。

1. Line In The Dust
2. See The Same Way
3. Shadow Hand
4. King Of The Hill
5. Resting Place
6. Preacher In The Ring PT. I
7. Preacher In The Ring PT. II
8. Song C
9. Sad Moon
10. Pete & Manny
11. Fortunate Son
12. Sneaking Up On Boo Radley
13. Great Divide
14. Sunflower Cat (Same Dour Cat) (Down With That)
15. Song D
16. Swan Song
17. Variations On Swan Song & Song D

ソロになってからはプレイヤーとしての作風であったと思いますが、久しぶりにシンガーソングライターとしての実力を発揮した作品になっています。結構多作な方なのかと思いますが、曲数は多いですが時間をかけてじっくり作っている感じがします。ケルトっぽいタッチのカントリーソングなどはアメリカだけではなく世界的にも人々の心を打つ曲になっていると思います。

様々な曲が揃っていて内容も充実していると思います。ただし、既に過去の人のようなイメージになっていますので、一部のファンに親しまれる程度の売れ行きであります。音楽家としてもプレイヤーとしても熟練に達していて、内容はどんどん良くなっていますが、売り上げを気にするような立ち位置じゃなくなっているので、かなりやりたいようにやっています。

Line In The Dust
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[20151018]

Hot House
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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95年のアルバムです。ジャズ色が全面に出ていますが、歌ものなのでA.O.R.感覚のフュージョン系のスタイルになっています。ピアノプレイはまるでジョージャクソンのようですし、歌はまるでドナルドフェイゲンようであります。それらよりもカントリーフォークタッチがあるのが彼の特長と言えるでしょう。アドリブまで生きませんが、ソロを重視した演奏はジャズそのものであります。

1. Spider Fingers
2. White Wheeled Limousine
3. Walk In The Sun
4. The Changes
5. The Tango King
6. Big Rumble
7. Country Doctor
8. The Longest Night
9. Hot House Ball
10. Swing Street
11. Cruise Control

今回もJerry Garcia とPat Metheny 、Debbie Henryが参加しています。Chaka Khanもバックコーラスで参加しています。ヒットチャートからは遠ざかるようになっていきますが、彼の音楽への追求は更に深まっていき、演奏面でも極めて行っています。コンテンポラリージャズ、ライトフュージョンの類いになるかと思います。それでも歌はポップに創っている所がドナルドフェイゲンっぽいです。

彼の前に先駆者が沢山いますから、この分野でも頭角を現すのは難しいと思いますが、彼ならではの雰囲気と言うものもありますから、そこをうまく全面に出せるようになれば再びヒットチャートにも返り咲く事も出来るでしょう。決して難しい音楽ではありません。気軽に楽しめる音楽に留めている所は彼のセンスでしょう。バックミュージシャンも決められた部分もあるでしょうが、自由に任せている部分もあってジャズ的にも楽しめます。

Spider Fingers
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[20151017]

Harbor Lights
(1998/07/14)
Bruce Hornsby

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93年のファーストソロアルバムです。バンド解散後はGrateful Deadに参加していました。Grateful Deadはジャムバンドなので、そこで即興演奏などに磨きをかけていました。そしてソロとして活動を始めました。参加メンバーが豪華で、Pat Metheny 、Jerry Garcia、Phil Collins 、Bonnie Raitt など、様々な分野のミュージシャンが参加しています。それだけミュージシャンから愛されるミュージシャンだったのでしょう。

1. Harbor Lights
2. Talk Of The Town
3. Long Tall Cool One
4. China Doll
5. Fields Of Gray
6. Rainbow's Cadillac
7. Passing Through
8. The Tide Will Rise
9. What A Time
10. Pastures Of Plenty

ジャズ、フュージョンっぽい曲が多くなっています。バンド時代はヒット作品がありましたので、同じものを要求されていたのでしょうから、ソロになって自由に曲を創れるようになったようです。ジャズもアメリカのルーツミュージックですから、作曲メソッドに入っています。アメリカにはジャズ理論と言うものがあって、西洋の音楽理論では解決出来ない黒人音楽を理論立てているものです。西洋音楽ではタブーになっている事でも理論としてOKにしてしまう便利なもので、アメリカのシンガーソングライターは通らなければならない道になっています。

それはロックにも当てはまりますので、現在では世界的にジャズ理論は学ばれています。フリージャズになると何でもありになってしまいますが、それでも決められたルールの元で自由に演奏しなければなりません。本能で作曲するのがロックではありますが、理論として知っておくのは、何か問題があったときの解決法が見つかると言う事で必要だと思います。そうした作曲理論を習得したBruce Hornsby が本領が発揮されていくのがここからのソロ活動になっていきます。

Harbor Lights
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[20151017]

A Night on the Town
(1998/07/14)
Bruce Hornsby and the Range

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90年のアルバムです。三枚目ですが、and the Rangeと言うバンドでは最後のアルバムになっています。この後はソロで活動していきます。ギターのPeter Harris が脱退して四人組になっていて、その分ゲストミュージシャンを複数迎えてレコーディングされています。前作まではヒットしていましたが、この頃になると徐々に忘れ去られていきます。ソロになった事もあまり知られていないでしょう。

1. A Night On The Town
2. Carry The Water
3. Fire On The Cross
4. Barren Ground
5. Across The River
6. Stranded On Easy Street
7. Stander On The Mountain
8. Lost Soul
9. Another Day
10. Special Night
11. These Arms Of Mine

カントリーミュージックをA.O.R.的に洗練させていくとそのルーツであるケルトミュージックにも通じるものが見えてきます。当時はワールドミュージックも注目されていて、ケルトミュージックも見直されていました。その路線を明確にしていけばもっと面白いものが出来ていたかもしれませんが、あくまでもアメリカンミュージックとしてやっているので、そういう展開にはなりませんでした。

バンドとしてはもっとやれると思いますが、ソロとして様々なミュージシャンとコラボレートした方が自分の作品を表現し易いと感じたのかもしれません。一度成功していますので、アメリカではソロでもやっていけるだけの土壌は創ったのです。このバンドのメンバーも演奏力は申し分なかったと思いますが、そもそもが一匹狼のシンガーソングライターですので、環境を変えるのも必要だったのかもしれません。

Carry The Water
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[20151017]

Scenes from the Southside
(1998/07/14)
Bruce Hornsby and the Range

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88年のセカンドアルバムです。ファーストアルバムがあまりにも評判が良かったので、少し時間を空けてリリースされています。本来はヒットしたら勢いに乗って続けて作品を出した方が生き延びる確立は高いのですが、商業ロック時代になると、売れる作品があるうちは売れるだけ売ってしまえと次回作のリリースを送らせる事が良くあります。しかしヒットチャートはめまぐるしく変わりますから新曲が出ていないと忘れ去られてしまうものです。なのでこのバンドも最初のヒットだけが目立ってその後は徐々に忘れ去られていきます。

1. Look Out Any Window
2. The Valley Road
3. I Will Walk With You
4. The Road Not Taken
5. The Show Goes On
6. The Old Playground
7. Defenders Of The Flag
8. Jacob's Ladder
9. Till The Dreaming's Done

スタイルは前作からの流れを引き続いています。同じ印象を引き継いでいますので、アメリカではヒットしていますが、世界的には最初のヒット以外は目立たなくなっていきます。それだけファーストの出来が良かったのですが、このアルバムも内容は悪くありません。しかし前作のようなヒットシングルは出せずに終わっています。いかにもアメリカ的な音楽なおで、アメリカだけではヒットしています。

カントリー、フォーク、A,O,R,などの影響を受けています、アメリカには同じようなシンガーソングライターが沢山いると思いますが、成功しているのはほんの一握りです。Huey Lewis との出会いが大きかったと思います。大きなヒットは一つだけでしたが、聴き込めば良い曲ばかりだと言う事がよく分かります。ヒット曲は一度聴いただけその良さが分からなければなりませんが、何度か聴いてその良さが分かる曲が多いものです。一度聴いただけで良さが分かる曲はWay It Isだけでした。

Look Out Any Window
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[20151017]

The Way It Is
(1998/07/14)
Bruce Hornsby and the Range

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Bruce Hornsby and the Rangeの86年のデビューアルバムです。Bruce Hornsbyはアメリカンミュージックの伝統を受け継ぐシンガーソングライターで、Huey Lewisの力添えでレコードデビューしました。バンドのメンバーはキーボード、ボーカルのBruce Hornsby、ギター、マンドリン、バイオリンのDavid Mansfield 、アコースティックギターのGeorge Marinelli 、ベースのJoe Puerta、ドラムのJohn Moloの5人組で、プロデュースにも参加しているHuey Lewisはハーモニカやコーラスでも参加しています。

1. On The Western Skyline
2. Every Little Kiss
3. Mandolin Rain
4. The Long Race
5. The Way It Is
6. Down The Road Tonight
7. The Wild Frontier
8. The River Runs Low
9. The Red Plains

カントリーロックにアメリカらしいジャズ理論の作曲法を加えて70年代初期に新感覚のカントリー系フォークソングなどを作曲するシンガーソングライターが登場しましたが、その流れを汲むシンガーソングライターだったBruce Hornsbyが結成したバンドです。カントリーミュージックは日本人が思っている以上にアメリカでの人気は根強く、そこにモダンなアレンジを加えた音楽は世界的にも通用する音楽になり得ます。そして大ヒットしたアルバムタイトル曲のThe Way It Isによりデビューしてすぐに成功を収めます。

当時のMTVの影響力は凄まじく、無名だった人でも良い曲を流せばストレートにリスナーの耳に届きます。カントリー系であっても80年代に通用する曲、いや時代を超えて親しまれる名曲The Way It Isは多くの人の心に残されたと思います。ほぼこの1曲のみが知られていますが、この後に続く彼の活動に後押しを与えられるだけの成功となりました。主役がキーボードという80年代らしい構成、ルーツミュージックの類いは流行に関係なく人々の心に響くものを持っています。それをヒットさせるだけの新しい感覚も持ち合わせていたという幸運な作品となりました。

On The Western Skyline
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[20151016]

Crowded House
(1998/07/14)
Crowded House

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クラウデッドハウスの86年のデビューアルバムです。ニュージーランドの奇才集団Split Enzは10CCのようにアヴァンギャルド部分を担う人とポップ部分を担う人で構成されていました。そのポップ部分を担っていたNeil Finnがオーストラリアに渡って結成したバンドです。メンバーはギターとボーカルのNeil Finn、ベースのNick Seymour 、ドラムのPaul Hesterの三人組です。

1. Mean To Me
2. World Where You Live
3. Now We're Getting Somewhere
4. Don't Dream It's Over
5. Love You 'Til The Day I Die
6. Something So Strong
7. Hole In The River
8. Can't Carry On
9. I Walk Away
10. Tombstone
11. That's What I Call Love

Split Enzは奇才バンドでしたから知る人ぞ知るバンドでありましたが、世界的な成功を成し遂げる前に解散いたしました。そして結成されたこのグループはMTV全盛期と言うのもあり、流行っていたネオアコのようなポップなスタイルが受けて最初から大ヒットを飛ばし一気に世界的な成功を手に入れました。シングルヒットしたDon't Dream It's Overが彼らを忘れられないバンドにしました。80年代を代表する名曲であり、これ以外にもシングルヒットはありますが、この曲のイメージが強いです。

Split Enzはヒネクレポップバンドでしたが、Neil Finnが書いたポップな曲はヒットしています。バンドを離れてからはヒネクレる必要もなく、素直にポップソングを書いた事がヒット要因であり、時代に合った曲を創っています。80年代らしい曲ですが、本当にいい曲は時代を超えても通用するものであり、そうした曲を創っている事が他の同時代のバンドとは違った存在感を感じさせていました。

Full Album
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[20151015]

Further/Deeper
(1998/07/14)
Church

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2014年のアルバムで、現在までの最新作になります。まだまだ現役で活躍中ですから、これ以降も新作は期待出来ると思います。サイケ感覚も変化してきて、ネオサイケみたいになっています。80年代サウンドですね。U2みたいです。このバンドは70年代風が売りでしたが、進化すると80年代になってしまうと言うのは、単に動きが遅いと言うだけの事なのでしょうか。単にマイペースなだけなのでしょうか。

1. Vanishing Man
2. Delirious
3. Pride Before a Fall
4. Toy Head
5. Laurel Canyon
6. Love Philtre
7. Globe Spinning
8. Old Coast Road
9. Lightning White
10. Let Us Go
11. Volkano
12. Miami

バンドサウンドが中心ですからあまり時代性は関係ないのですが、アレンジの作り方に時代を感じてしまいます。それでも最新のテクノロジーも控えめながら使っていますので、古いのか新しいのか分からない感覚になってしまいます。流行は全く気にしていないのでしょう。サイケデリックの概要は気持ちよければいい訳ですから、演奏している側がまず気持ちよくなる事が肝要なのでありましょう。

聴いている方にも気持ちよくなれる音楽でありますが、それが広く伝わるような状況ではありません。既に過去のバンドとしての認識しかありませんので、バンドとしてはまだまだ上り調子であっても世界的には伝わっていません。インディーズからしかリリース出来ていないですし、B級かと言えば、やっている事は超一流であります。これほど面白いバンドはいません。しかし、それを堪能出来るほど現在のオーディエンスのポテンシャルは高くないのかもしれません。あまりにも単純な曲ばかり売れているので、耳が慣れていないのかもしれません。もっと質の高い音楽が出回らなければ音楽界は死に体であります。

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[20151014]

Untitled no. 23
(1998/07/14)
Church

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2009年の作品です。オリジナル作品ともなればポップになります。それでも表現方法は更に進化しています。マニアックになりがちなサウンドに対してジョンレノンのようなサイケデリック感覚の曲調になっています。サイケデリックを表現する時にビートルズっぽい曲にするのは分かり易いですが、ベタ過ぎて避けがちですが、今回はあえてベタな感じにしています。それに負けないくらいにアレンジが凝っているからベタに感じません。

1. Cobalt Blue
2. Deadman's Hand
3. Pangaea
4. Happenstance
5. Space Saviour
6. On Angel Street
7. Sunken Sun
8. Anchorage
9. Lunar
10. Operetta

デビュー当時は明るかったのですが、ダウナー系の影響で暗い感じの曲を書くようになっています。そうなるとポップ性が失われがちですが、ジョンレノンの手法を使う事で暗くてもポップになりえる音楽になっています。まるでブリットポップの後期の作品みたいです。サイケデリックの元祖となっているのはジョンレノンやジョージハリソンがインド音楽からの影響で曲を創るようになってからです。特にジョンレノンは起用にポップソングとして通用する曲を創ってきました。

しかし、その手法はあまりにも多くの人が手本にしている為にベタになっています。ブリットポップという名の下であれば問題無いですが、サイケとなるともう少し工夫が必要になってきます。それだけの工夫を長年の経験からこのバンドは身に着けているのです。そしてその成果が現れた作品になっています。ビートルズのように聴こえないサイケ感、何方かと言えばピンクフロイドの初期の頃に近いです。使っている音もそうです。プログレの原始的な音楽だと思います。

Cobalt Blue
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[20151013]

Shriek
(1998/07/14)
Church

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2008年の作品です。映画のサウンドトラックからの抜粋になっています。サウンドトラックという性格上インストやナレーションものがあったります。歌ものにこだわらなくていいので、思いっきりサイケデリックなサウンドエスケープしています。シンセもアンビエントに使っていますが、バンドサウンドが中心です。オリジナルアルバムでは表現出来なかった事をおかまい無しに展開しています。

1. We Dwell In Fragile Temporary
2. Shriek Theme
3. Duncan And Mary
4. Even The Flies Have Eyes
5. The Gray Caps
6. Truffidian Church
7. Ambergris
8. My Love, Last Night
9. Incident On Bannerville
10. A Tragi-comic Family Story
11. A Tale For You
12. We Are Lost
13. Dream Of Edward
14. War Of The Houses
15. Shriek - Reversal
16. The Aan Tribal War

映画の内容はイマイチ分かりませんが、かなりクレイジーな世界になっているのではないでしょうか。ポップにする必要もないので、かなりアシッドな世界観になっています。トリップ感も満載で、初期の頃のピンクフロイドやソフトマシーンのようなサウンドに近いものがあります。かなりマニアックな世界で、よくぞ彼らにサウンドトラックを任せてくれたと思います。

オリジナルでもこれくらい滅茶苦茶にやってくれてもいいんじゃないかと思います。歌ものにこだわる事無く、表現したいようにやっても、インディーズなんですから何も問題ないと思います。こうしたサウンドは久しく聴いていません。70年代前半のような表現方法で、現在のテクノロジーも利用していますが、ほとんど70年代ですね。プログレの初期の頃の荒々しさがあります。

Shriek Medley
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[20151012]

El Momento Descuidado
(1998/07/14)
Church

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2007年の作品です。El Momento Descuidado というカバーアルバムがありましたが、今回はセルフカバーをアコースティックバージョンで演奏しているものになります。新曲が3曲含まれています。彼らにとってのアンプラグドと言う感じなのでしょう。カバー作品を創るほど曲作りに困っているようには思いませんが、ライブなどでアコースティックなアレンジにしたら受けたとかでしょうか。

1. Wide Open Road
2. It's No Reason
3. Reptile
4. Tantalized
5. Electric Lash
6. After Everything
7. Song In The Afternoon
8. Two Places At Once
9. Appalatia
10. Bordello
11. Pure Chance
12. Grind
13. North South East West
14. Comeuppance

フォークロック調の曲を創っていた頃もありましたが、バーズが元ネタかと思っていたらボブディラン風に歌っていたりすると、いろんな要素が隠されていた事が分かります。アコースティックバージョンにアレンジしても、普通はフォークっぽくなくしたりしてバランスをとるものですが、このバンドは思いっきりフォークソングやトラッドフォークのようなアナクロなアレンジに仕立てています。

本来ならやんわりと元ネタをオブラートに包むような処理をするものですが、このバンドの感覚はやはり変です。元ネタをさらけ出すどころか、もっとベタな感じを演出するような、ひねくれた感覚があります。しかし、それが原曲にはなかった感じになって新鮮に聴けます。ここにこのカバー作品の意図があるようです。一つの曲でこれだけ表現が違うアレンジを同じバンドがやるという作品も珍しいと思います。

Wide Open Road
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[20151012]

Uninvited, Like the Clouds
(1998/07/14)
Church

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&qid=1444638200&sr=1-1&keywords=Uninvited%2C+Like+the+Clouds+%2F+Church/fc2b

2006年のアルバムです。どんなに年月を重ねても、売れなくなってしまっても、彼らの創作意欲は衰えません。しかし、それにしてもかなり独特な世界観を創り上げた作品になっています。ポップさを無視しながらもポップであろうとする、独特のひねくれポップな曲が並べられています。これまではヒットしそうな曲がありましたが、ここでは売れるような曲がありません。それでも彼ららしい内容になっています。

1. Block
2. Unified Field
3. Space Needle
4. Overview
5. Easy
6. She'll Come Back For You Tomorrow
7. Pure Chance
8. Never Before
9. Real Toggle Action
10. Untoward
11. Day 5
12. Song To Go

どうせ売れないのならもっと遠慮ない曲を創ろうと言う方向性になっているようです。そうする事でこれらがやりたい事をもっと具現化する事になるからでしょう。既に彼らにとっての頂点は超えてきていますから、妥協するような事にもこだわらずに制作される作品があっても問題無いと思います。だからといって手を抜いている訳ではありません。彼らにとってのプログレッシヴでサイケデリックな世界がきちんと創られています。

たとえばストーンズは何十年も王者として君臨してきましたが、これだけ充実した内容の作品を創り続けてきたかと言えば、90年代以降は疑問符がつきます。そう考えるとこのバンドがどれだけ素晴らしいバンドであるかが分かります。売れていないだけです。認知度が落ちただけです。やっている音楽は全く衰えていません。運も才能の一つかもしれませんが、こんなバンドがいまだに現役で光彩を放ち続けている事がロックファンにとっては幸運な事であると思います。

Block
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[20151012]

Back with Two Beasts
(1998/07/14)
Church

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2005年のアルバムです。未発表集を出したりして心配していましたが、このバンドに限ってはその心配は無用です。充実した内容の新作を問題無く出せるバンドなのです。メンバーの演奏力も高まっていますので、同じようなスタイルでもこれまでになかったようなアイデアのアレンジを持ってきています。曲調を変えればそのままプログレ作品になるようなアレンジです。

1. Snowfaller
2. Pantechnicon
3. Unreliable External
4. Pearls
5. Saturation
6. Heading South
7. Ionian Blues
8. Anthem X
9. Night Sequence
10. I Don't Know

曲を創っているのはSteve Kilbeyが中心になっていますので、いつものような感じの曲なのですが、それを表現してきたメンバーのアイデアも年月を経て熟成されており、深い味わいのアレンジを表現しています。ボイストランスポーズ系のエフェクトを使ったりと、新しいテクノロジーも彼ら流の使い方で表現されていたり、テクノ系のエフェクトもサイケとして活用されています。

アナログな雰囲気にデジタルのちょっとしたエッセンスが加わり、現在進行形のサイケデリックなのだと分からせます。デジタル系のサウンドを使ったらテクノっぽい事をしなければならないという常識を覆しています。そもそもロックとは、そうした予測を上回るドキドキ感があった音楽でした。そうした感覚が失われて何十年が過ぎた事でしょう。このバンドにはそうした特別な感覚をもたらしてくれる誠実さがあります。

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[20151011]

El Momento Descuidado
(1998/07/14)
Church

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2004年のアルバムです。同年にJammedと言うジャムセッションを収めた自主制作アルバムを出していますが市場に出回っていません。これまでの未発表曲やシングルのB面曲を集めた作品になっています。新曲も数曲あります。80年代に録音された音源が多く、若々しい演奏が新鮮です。フォークロックのようなブリットポップ、新曲の斬新さ、一つにまとめてく聴くと凄いバンドだったと更に思い知らされます。

1. Unguarded Moment
2. 0408
3. Almost with You
4. November
5. Metropolis
6. Chromium
7. Sealine
8. New Season
9. All I Know
10. Till the Cows Come Home
11. Tristesse
12. Under the Milky Way
13. Invisible
14. Between Mirages

未発表曲やカバーアルバムを出したりすると、バンドの終焉を予感させますが、頂点を極めたForget Yourselfから一旦クールダウンさせる為に必要な作業だったのではないでしょうか。このバンドに限っては作品が創れないようなスランプは無いと思いますし、自分達を見直す為に埋もれた音源をまとめたと思われます。ある意味裏ベストアルバムとも言えます。

昔の曲と新曲の隔たりを感じさせないような流れにはなっていますが、時代をさかのぼって聴いてみると、同じような作風であっても、いろんなバリエーションがあった事が明確になってきます。マニアックなくらいに玄人好みのバンドですが、きちんとポップソングとしても素晴らしい出来映えの曲ばかりで、こういうバンドにこそスポットライトが当たるべきだと思います。

Unguarded Moment
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[20151010]

Forget Yourself
(1998/07/14)
Church

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2003年のアルバムです。前作と同じ流れを汲みながらも充実した内容になっています。どんどん過去のバンドになって忘れ去られていますが、バンド自体は益々絶好調であります。一昔前ならロックのおいしいどころ取りと言われてもてはやされていたであろうと思われますが、ロックが死に絶えている時代でありますからそういう事を言う人すらいなくなっているのでしょう。

1. Sealine
2. Song in Space
3. The Theatre and Its Double
4. Telepath
5. See Your Lights
6. Lay Low
7. Maya
8. Appalatia
9. June
10. Don't You Fall
11. I Kept Everything
12. Nothing Seeker
13. Reversal
14. Summer

音楽シーンがつまらなくなっていく21世紀、陰ながらきちんとロックを生きながらえているバンドがいたのです。しかし売れるのは可も無く不可も無い音楽ばかり、それでも売れなくてもおかまい無しのバンド、それがこのチャーチです。これまで一度もブレる事無く自分達のスタイルを貫いてきました。そしてその絶頂期の作品になっていると思います。時代が時代なら間違いなく文句無しの大名盤です。

60年代のサイケデリックはその後アートロック、プログレッシヴロックへと進化していきますが、彼らがやっているのはその後グラムロックやパンクロック、ポストパンクへと進化させています。いや、進化したのではなく、吸収しながらそのままサイケデリックなのです。サイケデリックなまま生き延びた音楽と言うものを表現しているのです。他にそんな事をしているバンドがいませんから、実に異質なのですが、そういうバンドが全くブレる事無く生き延びている事が驚異的であります。美しい。

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[20151010]

After Everything Now This
(1998/07/14)
Church

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2002年のアルバムです。ようやくネオサイケなサウンドになりました。オルタナとも言えますが、ガラパゴス的なスタイルを貫いていたのが、その流れの先に90年代の主流のスタイルにシンクロし始めました。そのまま聴けば時代遅れのスタイルのように聴こえますが、前作でのカバーアルバムによって、彼らの仕掛けが見えてきた人にとっては、普通のオルタナとは違う姿が見えるはずです。

1. Numbers
2. After Everything
3. Awful Ache
4. Song for the Asking
5. Chromium
6. Radiance
7. Reprieve
8. Night Friends
9. Seen It Coming
10. Invisible

デジタルな質感とアナログな質感のバランスが素晴らしく、リバーブの使い方も古いですが心地良い空間を創っています。サイケデリックをリメイクするにしてもその表現方法は様々です。その特徴的な部分を強調するバンドが多い中、彼らの場合は空気感をも再現して尚、昔のままではない躍動感を持たせています。その表現方法がガラパゴスなのですが、一番心地良い表現になっていると思います。

インディーズからのリリースになっているので、この素晴らしいアルバムはヒットしていませんが、メジャーから力を入れて宣伝すれば、間違いなく名作として名を残すだけの内容になっています。バンドの持っている感覚は益々磨きがかかって純粋なクレイジーダイアモンドになり始めています。理屈抜きに楽しめる歴史的名盤です。こんな優れた作品を埋もれさせておくのは人類の恥です。

Numbers
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[20151010]

A Box of Birds
(1998/07/14)
Church

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99年のアルバムです。カバーアルバムになっていて、彼らのルーツが垣間みれますが、カバーではなくまるで彼らのオリジナルのような見事な演奏になっています。シンセサイザーも活用して独特なサイケ感を生み出しています。オーストラリアでも全く売れなくなってしまいますが、バンドとしては絶頂期とも言えるパフォーマンスになっています。

1. The Faith Healer
2. It's All Too Much
3. Hiroshima Mon Amour
4. The Porpoise Song
5. Decadence
6. The Endless Sea
7. Friction
8. All The Young Dudes
9. Silver Machine
10. Cortex The Killer

サイケからグラムロック、サザンロック、パンク、テクノなど、刺激的だった時代のロックの名曲が並べられています。それらを完全に自分達のものにしながら演奏されています。やる事が無くてカバーアルバムを創っているものとは性質が違っています。彼らの存在感がもの凄く伝わってくる演奏になっています。彼らの本質を垣間みるような作品です。

このバンドがどのようなバンドであったか、何をやろうとしていたのか、明確な回答を提示した作品だと思います。しかし、時は既に遅し、全く売れなくなってしまいましたから広く伝わりません。これほど心地良く痛快なロックが人知れずリリースされているにもかかわらず多くの人に聴かれずに終わっています。そんな作品は山ほどあるのですが、その中でも実に惜しむべき名作だと思います。

The Faith Healer
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[20151010]

Hologram of Baal
(1998/07/14)
Church

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98年のアルバムです。ギタリストのPeter Koppesが復帰して四人組に戻りました。デジタル、内向的な雰囲気に初期の頃のようなポップさも戻ってきました。ブリットポップもありましたので、自分達のやり方に間違いがない事を確認出来たのだと思います。それでもオーストラリアではガラパゴス的進化をするバンドが多いので、同時代の他のバンドとは違う感覚を持っています。

1. Anaesthesia
2. Ricochet
3. Louisiana
4. The Great Machine
5. No Certainty Attached
6. Tranquility
7. Buffalo
8. This Is It
9. Another Earth
10. Glow-Worm

カントリーロック、サイケポップ、サザンロック、60年代、70年代の美味しい所が満載でありながら、しっかり90年代したサウンドになっています。90年代はヒップホップの影響によりコード感を感じさせないようなアレンジが主流になっていますが、このバンドはそれがありません。コード感にもしっかり意味を持たせるような、ロックが一番勢いがあった時代のやり方を継承しています。ですから他のバンドとは感覚が違うのです。

分数コードなど、サイケな曲もありますが、それも浮遊感がありますがコード感がしっかり強調されています。主流のアレンジを変えるだけで音楽は更に躍動していく力を得るのです。その判断が出来ないミュージシャンが今のミュージックシーンをつまらないものにしているのだと最近気づきました。このバンドなどは正にガラパゴス的進化によりそれが出来ているのです。だけど売れないんですね。こういうバンドが再評価される事があれば、ロックは再生出来ると思うのですが。いつになる事やら。

Full Album
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[20151009]

Magician Among the Spirits
(1998/07/14)
Church

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96年のアルバムです。インディーズからのリリースになっているので全く売れていません。本国オーストラリアでもチャートインしていません。ドラムにTim Powlesが加入して三人体制になっています。内向的なサイケデリックというスタイルは一貫していて、曲の作り方も90年代風に適応してきました。世界観もよりスケールアップしてきてプログレッシヴな展開になるなどかなり自由に創られています。

1. Welcome
2. Comedown
3. Ritz
4. Grandiose
5. Ladyboy
6. It Could Be Anyone
7. The Further Adventures Of The Time Being
8. Romany Caravan
9. Magician Among The Spirits
10. Afterimage

自由に創ればやりたい事も出来るでしょう。しかし60年代後半の音楽は自由にやり過ぎて曲が長くなり、やっている方は満足して終われるのでしょうが、聴いている方はそれだけ時間を拘束されますから、辟易してきて70年代のノンアドリブの時代になっていきます。コンパクトにまとめる事も才能の一つですから、そうした構成力も必要になってきます。彼らもそれは熟知していたでしょうが、ここでは問答無用にやりたい放題やっています。

感情の起伏を表現するならコンパクトにまとめるとデフォルメされて、表現しきれない部分があります。そういう意味ではクラシック音楽の方が情感を表現し易いのです。こんバンドはその情感を重視しており、売れなくなってもマイペースを崩していません。それどころか、逆に束縛がない分、自由にエスカレートしています。好みは分かれると思いますが、聴き手の顔色をうかがいながら創っている音楽よりは面白いと思います。

Welcome
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