90年のアルバムです。プロデュースはWaddy Wachtel 、アメリカに出向いてレコーディングされています。前作には及びませんが、絶頂期の作品であります。世界をターゲットにしながらも、より
サイケデリックな世界を追求した内容になっています。それもネオサイケとは違った60年代の
サイケデリックを70年代のブリットポップな感覚で80年代に蘇らせると言う孤高の挑戦。
1. Pharoah
2. Metropolis
3. Terra Nova Cain
4. City
5. Monday Morning
6. Russian Autumn Heart
7. Essence
8. You're Still Beautiful
9. Disappointment
10. Transient
11. Laughing
12. Fading Away
13. Grind
サイケな感覚を無視すればオルタナとして聴く事も出来ますので、当時はポップなオルタナバンドだと思われていたかもしれません。ですから当時は全く理解されていないバンドだったと思います。このスタイルが評価されるのはブリットポップがブームになってからでしょうし、その頃には過去のバンドになっていますから、正当な評価はされてこなかったバンドなのです。
それでも彼らは自分達のスタイルを追求し続けています。ほとんど80年代らしいサウンドは使っていませんし、若手としてはかなりの冒険を行っています。それが許されたのもオーストラリアと言う第三国だった事が幸いしていました。たとえばこれが日本だったとしたらどうでしょう。日本では日本ならではの売れる法則があって、それに乗り切れないとマイナー扱いです。こうしたバンドがトップに立てると言うオーストラリアは面白いシーンだと思います。
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