

92年のアルバムです。注目されていたオーストラリアのバンドも徐々に忘れ去られていきます。オーストラリアでは売れていますが、世界的にはほとんど売れなくなっていきます。一度売れているので名前を覚えているファンはフォローしていたでしょうが、新しい時代の新しいバンドばかりが注目されて、80年代に活躍したバンドも勢いを無くしていきます。
1. Aura
2. Ripple
3. Paradox
4. Lustre
5. Swan Lake
6. Feel
7. Mistress
8. Kings
9. Dome
10. Witch Hunt
11. The Disillusionist
12. Old Flame
13. Chaos
14. Film
コンセプトアルバムのような流れになっています。より内省的でサイケ感もたっぷりで、同時代のオルタナに近い感じにはなっています。ダウナー系にも近い雰囲気もありますし、売れる要素はたっぷりあります。それでも独特の感覚は他のバンドにはないもので、90年代に現れてきたバンドの方が彼らに影響を受けたようなスタイルでありました。そうなると新しいバンドの方が新鮮でありますし、これだけの作品を創っても過去のバンドになっていきます。
彼らにとっては、やっと自分達の魅力が理解されるべき時代に入ったのですが、注目されていなければその魅力も伝わってきません。彼の事を覚えている人にとっては90年代は彼らこそ再評価されるべきバンドである事が分かっていたと思います。しかし、彼らは人気を回復する事は出来ませんでした。オーストラリアではまだ人気はありましたが、それも徐々に失われていきます。それでもめげないのがこのバンドの底力です。
Full Album