2009年の作品です。オリジナル作品ともなればポップになります。それでも表現方法は更に進化しています。マニアックになりがちなサウンドに対してジョンレノンのような
サイケデリック感覚の曲調になっています。
サイケデリックを表現する時にビートルズっぽい曲にするのは分かり易いですが、ベタ過ぎて避けがちですが、今回はあえてベタな感じにしています。それに負けないくらいにアレンジが凝っているからベタに感じません。
1. Cobalt Blue
2. Deadman's Hand
3. Pangaea
4. Happenstance
5. Space Saviour
6. On Angel Street
7. Sunken Sun
8. Anchorage
9. Lunar
10. Operetta
デビュー当時は明るかったのですが、ダウナー系の影響で暗い感じの曲を書くようになっています。そうなるとポップ性が失われがちですが、ジョンレノンの手法を使う事で暗くてもポップになりえる
音楽になっています。まるでブリットポップの後期の作品みたいです。
サイケデリックの元祖となっているのはジョンレノンやジョージハリソンがインド
音楽からの影響で曲を創るようになってからです。特にジョンレノンは起用にポップソングとして通用する曲を創ってきました。
しかし、その手法はあまりにも多くの人が手本にしている為にベタになっています。ブリットポップという名の下であれば問題無いですが、サイケとなるともう少し工夫が必要になってきます。それだけの工夫を長年の経験からこのバンドは身に着けているのです。そしてその成果が現れた作品になっています。ビートルズのように聴こえないサイケ感、何方かと言えばピンクフロイドの初期の頃に近いです。使っている音もそうです。プログレの原始的な
音楽だと思います。
Cobalt Blue