2007年のアルバムでカントリー系のマンドリン奏者Ricky Skaggs とコラボレートした作品です。ブルーグラスなど、アメリカのカントリーミュージックを現代的に再現した内容になっています。Bruce Hornsbyはラグタイム的なピアノを用いてカントリー色が強めにならないように調和させています。カントリーにピアノなどの鍵盤楽器が用いられるのは近代になってからだと思われますので、ピアノが入っただけで雰囲気が違ってきます。
1. The Dreaded Spoon
2. Gulf Of Mexico Fishing Boat Blues
3. Across The Rocky Mountain
4. Mandolin Rain
5. Stubb
6. Come On Out
7. A Night On The Town
8. Sheep Shell Corn
9. Hills of Mexico
10. Crown Of Jewels
11. Super Freak
Ricky Skaggsはバンジョーやギター、ボーカルも担当して、Bruce Hornsbyはいつも通りピアノやアコーディオンを演奏しています。カントリーミュージックは酒場などで演奏されていましたので、あまり鍵盤楽器は使われていませんでした。元々はアイルランドなどのトラッドフォークがアメリカで進化したのがカントリーやブルーグラスですので、鍵盤楽器が使われる事は少なかったのですが、Bruce Hornsbyはジャズ的なボイシングで和音を奏でるのでモダンな雰囲気になります。
それでも古いラグタイム的なピアノプレイですからアメリカのルーツミュージック色が色濃く感じられます。現代的とは言えませんが、アメリカの望郷的な
音楽 になっています。John AndersonがSuper Freakでボーカルを披露しています。yesも初期の頃はアメリカのサイケデリックフォークなどに影響を受けていましたので、面白い組み合わせです。アメリカでは評価されているアルバムですが、日本では馴染みにくい内容かもしれません。
The Dreaded Spoon
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