69年のサードアルバムです。ギタリストのGary Duncanが別のバンドを結成する為脱退、代わりにピアニストのNicky Hopkinsが参加しました。冒頭からNicky Hopkinsのピアノから始まり、これまでとは違う雰囲気を強調しています。録音状況も格段に良くなって、ピアノのアレンジも含まれた事で音に厚みが出来ています。バンドとしての人気も更に高まり、売り上げも上昇しています。
1. Shady Grove
2. Flute Song
3. Three Or Four Feet From Home
4. Too Far
5. Holy Moly
6. Joseph Coat
7. Flashing Lonesome
8. Words Can't Say
9. Edward, The Mad Shirt Grinder
サイケデリック な雰囲気はよりドラマティックな展開を創り出し、プログレの前身となるアートロックの面持ちに発展しています。Nicky Hopkinsは数々の大物バンドとの競演を経て知名度も上がっていましたので、彼の参加は強力な武器になっています。アドリブも曲の一部のように意味を持たせる事に成功、アルバム全体の質を上げる事になり、新たな時代の幕開けを期待させています。
時はツェッペリン、クリムゾンの出現によりサイケの終焉、ハードロック、プログレの誕生の転換期となっている年であり、そうした時代の流れを象徴する内容になっています。それでもまだまだヒッピー文化は残っており、彼らは当時の自由な若者の思想、特にベトナム戦争への反発から東洋的な思想も流行っていました。そうした時代を反映した演奏スタイルは時代を代表するバンドの一つであります。名盤です。
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