77年のアルバムです。バンドの中心人物の一人だったMackey Fearyが脱退。それにより、前作から出始めていた演奏をより演出したフュージョンスタイルが強まっています。当時はクロスオーバーブームであり、人気が下がるどころか更に人気を高めていきます。特に日本での人気が高く、ポップな歌は日本人好みでありましたし、都会的なサウンドも当時は好まれていました。
1. Alisa Lovely
2. Another Time
3. Dilemma
4. Girl
5. Inarajan (The Village)
6. Mana
7. Seasons
8. Songbird
9. Thoughts of You
10. Up to You
アメリカではA.O.R.ブームが盛り上がっており、作曲、アレンジの面でも大きな影響があり、80年代ポップスを迎える下地が出来上がっていきます。そうしたアメリカの流れを忠実に追っていて、ハワイらしさは微塵もありません。トロピカルな感じも都会的です。フュージョン色と言うよりA.O.R.のポップな部類になっていて、シンプルですっきりしたアレンジになっています。
この後アメリカ本土に拠点を移すようになりますが、そうなるとほとんどアメリカのバンドと変わらないスタイルの為、目立たなくなっていきます。ここまでが全盛期と言って良いでしょう。しかし、それでも見捨てないのが日本のファンであり、バブルを迎えようと言う日本ではA.O.R.のようなしゃれた
音楽の需要が高まり、このバンドは長く愛され続けていきます。
Alisa Lovely