

82年のアルバムです。より都会的な雰囲気を追求した内容になっています。ドラムにSteve GaddやベースにMarcus Millerが参加していて、ニューヨーク系のライトフュージョンになっています。完全にアドリブを排して構成されたアンサンブル重視のアレンジ。その中でも譜面以上の演奏が出来る強者が揃っています。
1. Last Exit
2. Old San Juan
3. Harbor Nights
4. Stripes
5. Oasis
6. Incognito
7. Sueno
8. Soho Mojo
キーボードにRichard Teeに参加していたり、ニューヨークのスタジオミュージシャンがバックアップしていますので、彼らの狙っているものが鮮明に見えてきます。ポストパンクの時代に入りましたので、よりゴージャスでカラフルなサウンドが好まれるようになっていきます。そうしたニーズにも応えられるだけの内容になっています。
リズムの間合いを大事にしたアレンジはニューヨークの街によく似合います。これまでよりリズムがシンプルになってダンサブルになっています。それでもフュージョンらしい雰囲気を作れるのがSteve Gaddの職人技です。スムーズで聴き易い流れですが、楽器の発音が言葉を発しているかのような説得力を持っているので、このメンバーだからこそ可能な
音楽が作られています。名盤です。
Last Exit