

87年のアルバムです。トロピカルなリズムを復活させていますが、80年代のイージーリズニングな
音楽になっています。フレーズもシーケンスのような単純なものになっているのも特長です。流石にリズム構成はロックバンドには真似出来ないものですが、80年代サウンドというのは、ロックもジャズも一緒くたにしてしまっています。どちらとも言えないのです。80年代サウンドとしか言いようがありません。
1. Cayo Hueso
2. Serpentine Shelly
3. Del Corazon
4. Early Light
5. Nu Sungo
6. Chrysalis
7. Joy Ride
8. Pyramid
デジタルシンセはアナログシンセのように機嫌が悪くなったりしませんし、プリセットボタン一つで任意の音色が呼び出せますし、音も綺麗なので重宝されていましたが、当時のデジタルシンセは音が細く、そのまま使うには個性がありません。かなり音を作り込んだ方が良かったのですが、音が綺麗なので、そこまで神経を使えるミュージシャンが少なかったのです。特にフュージョンバンドに至っては演奏重視ですから、そこまで気がまわりません。
その結果軽薄なサウンドが出来上がってしまいます。このバンドはアナログシンセでも綺麗な音を出していましたから、デジタルシンセはとても使い安かったと思います。ですからプリセット音をそのまま使っています。まったく手を加えて工夫をしようという発想自体持っていません。と言う事は、同じシンセを持っている素人でも同じ音を出せるのです。プロとして、もっとありがたみのある
音楽を作って欲しいと言うのが、楽器を演奏するものからの意見だと思います。
Cayo Hueso