88年のアルバムです。これまでのチャラい感じを反省したのか、フュージョンバンドらしさが戻っています。デジタル機器を使っていますが、生演奏によるグルーヴがあるので、時代による古くささは軽減出来ています。ただ、音は相変わらずチープなものになっています。これは次世代のシンセが登場しないと改善されませんのでしかたありません。音をいじくるという発想が無いバンドなので、そこまで期待してはいけないのでしょう。
1. Claire's Dream
2. Daddy's Got A New Girl Now
3. Limelight
4. Shanghai Gumbo
5. Innocent Soul
6. No Man's Land
7. Yosemite
8. The Archer
9. Captain Karma
プロデューサーはずっとJay Beckensteinなので、Jay Beckensteinのワンマンバンドのようなところがあります。プレイヤーなので、基本的なサウンドメイクは出来ても、細かい楽器の設定までは指示出来ていないみたいです。フュージョンバンドにありがちな事ですが、プレイヤーにしっかりとした音のイメージが生まれていないとありがちな音のままで終わってしまうのです。個性よりも調和を重んじるのはチームプレイにとって重要な事ですが、
音楽 として考えると平坦なものになりがちです。
ここに第三者的なプロデューサーが加われば新しい要素が加わる思うのですが、イージーリスニングとして考えるなら、平坦なくらいの方がいいのかもしれません。ギターのエフェクトにしてもデジタル化されると音に溶け込み易くなるのですが、音の立体感が損なわれます。全体的には綺麗なサウンドにまとまっていて美しい作品だと思います。それだとロックの要素も持っていなければならないフュージョンとしてはどうなのかというであり、スムーズジャズという新しい言い方が生まれる事につながっていきます。
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