97年のアルバムです。Jay Beckensteinの単独プロデュースに戻っていますが、スムーズジャズ路線を継続しています。聴き触りの良い
音楽 、この路線に何のためらいもありません。同じような
音楽 をよくもまあこれだけ量産出来るものだと感心してしまいますが、フュージョンはロック、ジャズ、ファンクのトライアングルで出来ていて、それにソウルやラテンの要素も会わせるとかなりのバリエーションになるので、工夫次第でいかようにもなります。
1. The Unwritten Letter
2. Ruled By Venus
3. 20/20
4. Three Sisters
5. Sweet Baby James
6. The Deep End
7. Together
8. Dark-Eyed Lady
9. South African Sojourn
10. Rockaway To Sunset
基本はジャズですが、フュージョン、融合させる事でサムシングニューを生み出す
音楽 、そういう意味ではフラメンコも同じ意義ですが、貪欲にあらゆる要素を融合させていけばバリエーションは無限であります。そういう努力もしながら、都会的な洗練されたスムーズジャズとしてまとめあげる手腕は見事であります。ただ、これだけ量産してくるとバリエーションもマンネリに感じられるのもしかたありません。
しかもこのバンドはターゲットを絞った音作りをしているので、仕上がりが似通っています。それだけファンは安心して聴いていられるのですが、ファンじゃない人を振り向かせるだけのアピールには至っていません。ここが
音楽 、芸術文化の難しい所で、万人向けの作品は生涯に一つくらいしか創れないものでしょう。聴き易い
音楽 だとしても、聴き流してしまう
音楽 には魅力を感じない人もいます。商業的な音楽でもターゲットを絞るのが上策のようです。
The Unwritten Letter
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