イギリスのフュージョンバンド、シャカタクの81年のデビューアルバムです。イギリスでもジャズやフュージョン、ファンク人気はありますが、当時はパンク旋風が巻き起こっていた時期でもあり、こうしたバンドにスポットが当たるのは珍しかったと思います。フュージョンと言ってもかなりポップで当時のテクノポップやディスコのリズムを拝借している所に、彼らのデビューまでの苦労が伺えます。
1. Livin' In The UK
2. Into The Night
3. Toot The Shoot
4. Lumiere
5. Late Night Flight
6. Waves
7. Steppin'
8. Covina
9. You Never Know
10. Brazilian Dawn
メンバーはキーボードのBill Sharpeを中心にベースがSteve Underwood、ドラムがRoger Odell、ギターのKeith Winter、シンセサイザーのNigel Wright、そして女性ボーカルがJill SawardとJackie Raweというメンバーでスタートしています。ハードフュージョンでもなく、当時はやりのライトフュージョンでもありません。ディスコミュージックがフュージョンアレンジになっているようなポップなサウンドです。
ヴォコーダーを使ったりと、当時流行っていたテクノポップ色も取り入れて、野心満々の内容になっています。当時のイギリスではパンクじゃなければ売れないとまで言われていた時期ですから、最初はそれほど売れていません。それでもバブル真っ直中のアメリカや日本好みのサウンドになっています。イギリスでもディスコブームが残っていますから、そうした所での需要はあったと思います。完全にそこ狙いのアレンジでありますので、ロックファンには人気がありませんでした。それでもポップフュージョンというユニークなスタイルで面白いと思います。
Livin' In The UK
VIDEO