

82年のサードアルバムです。ほぼ前作の延長線上にあるサウンドで、前作での成功をそのまま引き継いでいます。勿論もチラも大ヒットしました。ディスコ向けのリズムはディスコでもかけられる事が多く、時代のニーズにあっていました。ポップで分かり易いフュージョンと言う事で、様々な場面でのBGMにも利用され重宝されています。
1. Invitations
2. Lose Myself
3. Lonely Afternoon
4. Steppin' Out
5. Stranger
6. Usual Situation
7. Sol Fuego
8. In Shadows
9. Invitations
10. Lose Myself
11. In Shadows
チョッパーベースにディスコパターンのドラム、単純なテーマと女性ボーカルとのからみ、彼らのヒットパターンが確立されています。中間に少しばかりのソロをとって何とかフュージョンらしい演出もあり、A.O.R.感覚のライトフュージョンになっています。ホーンやストリングスも邪魔にならない程度で入っていて、80年代らしいアレンジになっています。
あまりにも売れていたのでフュージョンバンドだと言う認識さえ持っていた人もいたと思います。アメリカのフュージョンバンドだったら、もう少しジャズメンとしての誇りを持っているものですが、イギリスで何とか売れたいバンドでしたから、そこは貪欲にストレートにヒットを狙っています。パンクの左翼的な考え方に疲れていた若者もいましたので、ポストパンク時代はイギリスでもポップ性を重視するようになっていきます。
Invitations