83年のアルバムです。プロデュースはJohn Porter。アフリカンビートを取り入れています。これも80年代の流行りですから、彼らなりの手法でビートに乗せてノイジーなギターを絡めたり、ニューウェイヴらしい感じになっています。アレンジ先行型なので、まだ完成度は低いですがやりたい事は分かります。ヒットチャートはダンスのリズムばかり、しかしインディーズ、パンク精神は踊るような
音楽 は作りません。なのにタイトルにダンスの文字がつけられているのも面白いものです。
1. The Gathering
2. Fun And Games
3. Rejuvenation
4. Frenzy
5. Harlequin
6. Feast Of Blaze
7. Song And Dance
8. Dominator
9. Let's All Go (To The Fire Dances)
10. Lust Almighty
11. Me Or You
12. Wilful Days
アフリカンビートもデフォルメして踊れないようなリズムに変形させて、ミニマルに反復させるのはクラウトロックの影響です。曲自体は単純なのですが手法が普通ではありませんから斬新に聴こえます。これこそがニューウェイヴであり、ソウル系に進んでいくポストパンクの類いとは別次元にいます。曲はヒット性はありませんが、単純化しているので、ある意味ポップです。
初期の頃のような攻撃性は薄れているように感じます。それが今後の変化への前触れであるかのように部分、部分ポップな響きがします。それでも歌が全くポップじゃないというアンバランスさが特長でしょう。コード進行がはっきり認識出来るようになっている所も変化です。徐々に普通になり始めています。もしくはJohn Porterを起用しているのは、ある意味グラムロックの雰囲気が欲しかったのか。良く分かりませんが、普通にニューウェイヴな作品のようになったと感じます。
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