

88年のアルバムです。スタイルがある程度固まり出し、オルタナの主流もソニックユースからR.E.M.タイプが多くなり、後の90年代オルタナの原型が見えてきています。つまりコードカッティングによる単純な構成になっています。それでもこのバンドは特殊であり、J Mascisのニールヤングのような不安定な音程のボーカルが独特の世界観を生み出しています。
1. Freak Scene
2. No Bones
3. They Always Come
4. Yeah We Know
5. Let It Ride
6. Pond Song
7. Budge
8. The Post
9. Don't
テクニックが無くてもセンスでロック出来る事を証明して見せたグラムロック、それがイギリスのパンクの原型であり、現在の一般的なパンクのイメージになっています。アメリカでの本来のパンクの生い立ちとは違っているのですが、そうしたイギリスのパンクの形と、アメリカ独特のフォークロックの要素が組合わさったようなスタイル。それがR.E.M.スタイルであり、それに近い感じになっています。
パンクと違うのはポップであり、叫びまくるのではなく、フォークロックに近い感じになっている所でしょう。そうした融合がいくつも交わって形が出来上がっていきます。80年代のきらびやかなバブルアレンジに比べて質素であり、対局にある
音楽、それがオルタナの意義でありました。それがカレッジチャートでは受けていたのです。小さな流れはやがて大きなうねりとなっていきます。
Freak Scene