91年のアルバムです。初のメジャー作品で、彼らの名前を世に知らしめたヒット作品で代表作です。前作のリリース後、J MascisとベースのLou Barlowが喧嘩してLou Barlowが脱退、今作ではJ Mascisがベースもドラムも叩いています。ドラムのMurphは数曲しか叩いていません。そしていよいよグランジ系オルタナのブームも到来してこのバンドもその代表格として君臨していきます。
1. Wagon
2. Puke & Cry
3. Blowing It
4. I Live For That Look
5. Flying Cloud
6. How'd You Pin That One On Me
7. Water
8. Muck
9. Thumb
10. Green Mind
ニルバーナの赤ちゃんがプールの中でドル札を掴もうとするジャケットと共に、少女が煙草を吸っている今作のジャケットはグランジを象徴するものになっています。グランジの夜明けでありながらも、メロコアにも影響を与えています。J Mascisのボーカルは相変わらずヘナヘナしていますが、この脱力感とポップな旋律は他のグランジバンドには無い特長であり、魅力であります。
メジャーデビュー作品でありながらもJ Mascisがプロデュースして、一人でほとんど演奏して、インディーズ時代とほとんど変わらないサウンドであり、ローファイな感じですが、これこそがグランジらしさであり、The Wagonのヒットにより世界的に有名になっていきます。バブルがはじけ、きらびやかな80年代は終焉を迎え、ゴージャスな音数の多かったアレンジよりもソリッドで無駄な装飾が無いグランジ、オルタナサウンドが若者に支持されるようになります。その中でもポップでアレンジも多彩なこのバンドは異色でありながらもその代表格になっていきます。
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