2009年のアルバムです。彼女一人で全ての楽器を演奏して、プログラミングされたアレンジになっています。オーケストレーションではなく、バンドサウンドになって更なる凄みを増しています。ベースにはケルトの要素が強く感じられますが、彼女の世界感は独創的であり、その表現においては新人とは思えない安定感があります。まったく軸がぶれないベテランのような風格すら感じます。
1. Glass
2. Sleep Alone
3. Moon And Moon
4. Daniel
5. Peace Of Mind
6. Siren Song
7. Pearl's Dream
8. Good Love
9. Two Planets
10. Travelling Woman
11. The Big Sleep
ダウナー系の雰囲気を持っていますが、それほどダークなサウンドではありません。打ち込みも成されていますが、デジタル感よりもナチュラルなオーガニック感がましているのも特長で、それだけ曲の完成度が高いのです。どんなにデジタルな施しを行っても負けないくらい曲の存在感が強いのです。それは大地に根ざした
音楽 のようにエモーショナルです。
天性の歌唱力は見事なコーラスワークにも現れています。それだけでも自由自在な表現力を手に入れられるでしょうが、曲に対するイマジネーションの豊かさが彼女の一番の強みであり、それによって的確なアレンジを構成させています。全ての楽器に説得力があり、無駄な構成がまったくありません。彼女には全てが映像のように見えているようです。そしてそれを表現する的確なサウンド処理も見事です。これも名盤です。
Glass
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