

2010年のアルバムです。今回はライブレコーディングされた音源をベースに作られています。haruka nakamuraはピアノを弾いています。ドラムにisao saito、テナーサックスにARAKI Shin、ソプラノサックスにAkira Uchida、バイオリンがrie nemoto等が参加してアンビエント感があるジャズ風の演奏になっています。時折サンプリングサウンドをSE的に使ったりしています。
1. 夕べの祈り
2. harmonie du soir
3. 彼方
4. 窓辺
5. memoria
6. ベランダにて
7. faraway
8. 光景
9. dialogo
10.
音楽のある風景
11. twilight
12. カーテンコール
13. The Light
14. 光
15. 二つの風景の消失点
16. 夕景
ピアノはアンビエント感があるリバーブの響きを大事にした演奏になっています。よくある癒し系のスタイルです。あくまでも情景をつぐむような
音楽を表現しています。生演奏によって完全なアンビエント作品になっておらず、かといってエレクトロニクスのようなうるさい感じにもなっておらず、あくまでも窓に映る景色や生活のスピードとは違う流れの時間を感じさせる作品になっています。
生演奏にこだわっているのはキースジャレットのような即興感を演出したかったのでしょうか。即興性はありませんが、生演奏によってミニマルな反復フレーズも呼吸をしているような
音楽になっています。デジタル感も演出していますが、打ち込みによるテクノ感を払拭させる事によって写真のように止まった情景ではなく、時間の流れを持った情景を演出しています。テクノロジーが溢れる現代の中にある自然の情景という主旨でしょう。
夕べの祈り