

2014年のアルバムです。現在までの最新作になります。これまでの三部作を即興演奏などを加えながら行ったコンサートを行い、そこで培ってきたものを楽譜無しで公開録音が東京のコンサートホールsonoriumで全3回に渡り行い、そのライブ音源を作品化したものになります。twilight収録曲を再構築した4曲と新曲3曲、アルバム未収録曲2曲から構成されています。CD2枚組の力作です。
DISC 11. 夕べの祈り
2. harmonie du soir
3. dialogo
4. nowhere
5. SIN
6. 四月の装丁
DISC 21.
音楽のある風景
2. 光
3. 永遠
バックメンバーはARAKI Shin (サックス、フルート)、内田輝 (サックス)、根本理恵(ヴァイオリン)、齋藤功(ドラム)に加えて女子聖歌隊CANTUSのコーラスが2曲フューチャーされています。生演奏にこだわっているのでテクノ感はありません。リバーブもコンサートホールの自然な響きをそのまま使って空気感を大事にしていると思います。ライブ演奏ならではの息づかいが感じられ、即興性を研ぎすましていったメンバーとの演奏で既存の曲も新たな息吹が吹き込まれています。
そもそもデジタル音源を使う必要の無い曲ばかりですから、曲本来の方向性を損なう事無くより明確な意志を表現しています。タイトルのように風景の中に流れている
音楽を抜粋したようなコンセプト、それは彼が常に表現してきたスタイルであり、それをより具体的に生演奏で再構築させています。癒しの
音楽として聴くにはエモーショナルな息づかいが癒しを超えた感受性を刺激する事でしょう。
nowhere