2005年のアルバムです。映画楳図かずお 恐怖劇場のサウンドトラックを手がけるなど、何かのテーマ的な曲が多く、何か力が抜けたようなアレンジになっています。幻想的な世界観を歌いながらもサウンドは軽やかなダンサブルなアレンジになっています。アニメやゲームの曲によくありがちな楽曲ばかりで、メジャーならではの意図的な方向性を強いられているようにも感じます。
1. Dancing Meme
2. tone
3. リラが散っても
4. プライマリー
5. シグナル
6. スカーレット
7. セレナイト
8. ヒースの楽園
9. 青い薔薇
10. 蝶ノ森
11. コバルトの星
12. Sleeping Meme
メジャーだから金をかけられるから、金にモノを言わせたスタジオミュージシャンを集めてきて完璧な演奏を作り上げる。日本特有のアレンジはこうあらねばならないという既成概念に基づいた完璧な演奏。非の打ち所がないほどあるべき所にあるべき楽器があって、ブレイクする所ではちゃんとブレイクする。J-POPが築き上げてきた
音楽理論に凝り固まったアレンジ。アイドル系ならこれでも我慢できますが、ちゃんとした世界観を打ち出しているアーティストに対してはマイナスなイメージを与えかねません。
日本の小さな島国の概念の中だけで客観的な見方が出来ていないのなら仕方ありませんが、今はそんな時代でも無いはずです。まだ名声も地位も確立されていないミュージシャンなら、そんなデカイ金を動かせるメジャーのいいなりになるしか無いのかもしれません。完璧によくできた作品であるにもかかわらず何の感動も感じない、あってもなくてもどうでもいいような
音楽にしか感じられません。それにやっと気づいたのか、彼女はメジャーから抜け出してインディーズで活動するようになっていきます。
tone