

2015年のアルバムです。現在までの最新作になります。過剰でサイケなエフェクトは省かれて、純粋にトラッドフォークの弾き語り担っています。それなのに幻想的な雰囲気を醸し出しています。特徴的だったエフェクティヴなサウンドを抑えた事で地味に聴こえますが、その分歌に集中して耳を傾けることができます。60年代後半のトラッドフォークを彷彿とさせる内容になっています。
1. Farther
2. Marigolds: A Scattering
3. Where The Love Lay
4. The Fox & The Little Prince
5. Terrapin Karma
6. Come Back Baby
7. Darlin' Corey
8. Thread Song
9. Sera Pasai
10. Y Deryn Du
11. The Old Town Heart
12. Feels Like
バンド演奏が目立っています。ライブで再現させる事を重視しているのか、生演奏をそのままレコーディングさせたような内容になっています。そうなると昔のトラッドフォークブームを再現したような感じになってしまいます。これまでの特徴的だった既成のスタイルを感じさせない個性的なスタイルを感じられませんが、彼女の個性が殺された訳ではありません。あくまでも装飾を省いたような感じになっています。
エフェクトよりも演奏によって幻想的な雰囲気を出しています。曲そのものがそれだけ幻想的な雰囲気を持っているのです。ですから余計なエフェクトで場を濁らすような事はせず、曲で勝負するようになったのでしょう。しかし、それだけでは注目度は下がってしまいます。このままネイキッドなスタイルに徹するのか、それとももっと過激になっていくのか分かりませんが、もう少し現代的になった方が面白くなると思います。
Rio En Medio Radio (Excerpts)