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[20160930]

music for invisible people
(1998/07/14)
Melodium

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これも2006年のアルバムです。前作がテクノに特化した内容だったのに対して、歌ものに特化した内容になっています。ポップ寄りであり、ストレートにフォークトロニカしています。フォーク寄りな曲調でありますが、エレクトロニカな部分もしっかり主張しています。これぞフォークトロニカと言える作品になっています。期が熟してきてどんな表現でも出来るようになり、コンセプチュアルな作品を作るようになっています。

1. You Can't Help Me
2. I'm Not Already Dead
3. Follow The Trains Of Thoughts
4. You're Gone
5. My Xylophones Loves Me
6. Saturday Morning
7. We Are All Right Here
8. Quit The Sun
9. It Must Have A Meaning
10. The Hate Week
11. Maybe It's The End Of Time
12. Behind The Picture
13. An Endless Present

フランスらしいノスタルジックな雰囲気のフォークソング、ポップ感覚に溢れたアイデアで作られたアレンジ、それらがしっかりとテクノな処理をされていて、問答無用のフォークトロニカに仕上がっています。サイケポップなだとしても十分通用する完成度を持っています。フランスならではの個性も出していますし、これまでの経験が活かされている見事な仕上がりになっています。

ポップな手法も身についていて、テクノの手法にも長けるようになり、そのどちらも活かせるようなフォークトロニカという概念が確立されるようになり、何をやっても許されるような状況になり、手に入れた自由により迷走すること無く、数多くの武器を手に持ちながら、どういう風に表現するのが的確かというセンサーを働かせ、ありがちではないのに適材適所にアイデアをちりばめたフォークトロニカとしての完成度の高い名盤になっています。

You Can't Help Me
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[20160929]

there is something in the universe
(1998/07/14)
Melodium

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2006年のアルバムです。多作家のようで、毎年アルバムをリリースしていますが、その曲数が大量にあります。フォークトロニカの王道な内容になっていて、前作のポップな内容から一転してテクノ、インダストリアル色が強くなっています。ポップスも作れるが、テクノにも精通しているからこそ作れるような内容です。ドリルンベースのような細かい分数で打ち込まれています。

1. Prologue
2. The Plio-Scene Is Away
3. Weird Voices Inside My Head
4. Please, Destroy The Piano
5. He Will Be Killed Tomorrow
6. In A Complete Solitune
7. You Are No One, Like Everyone
8. Dragged Down Into The Bottomless hole
9. The Can't Get Inside Of You
10. The House Is Surrounded
11. Interlude Double
12. I Know Is Crimes
13. Do You Remember That?
14. Of Course, I'm Guilty
15. There Is Something In The Universe

90年代にやっていたような内容ではありますが、フォークトロニカという概念が加わり、アコースティック楽器が含まれている事、90年代のそれより音楽的に作り込まれている事、つまり進化したエレクトロニカになっています。サンプリングのトリミングのアクセントの作り方など、かなり巧妙になり、統一性を感じさせます。前作の明るい感じからダークな作風に統一されたコンセプトアルバムのようになっています。

フランスのインディーズからの発信なので、世界的な知名度は低いですが、時代の動向にも敏感ですし、影響力も持っているミュージシャンだと思います。現代音楽的だった90年代テクノとは違って、現代音楽からポップス、ロックへとテクノを引き戻してくれたような手腕は貴重な存在だと思います。テクノになりきれていないようなところがありましたが、テクノだと言い切れるくらいの内容になってきています。

You Are No One, Like Everyone
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[20160928]

la tête qui flotte
(1998/07/14)
Melodium

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2005年のアルバムです。初期の頃のようなポップな内容に戻っています。テクノっぽさよりもポップソングとして曲を作っています。しかし、トラックはサンプリングや電子音で作られています。サンプリング音源などの選択はポップさに合わせて、これまでのようなテクノ系の音源にこだわらなくなりました。つまり、フォークトロニカのテクノ寄りではないポップ系のスタイルがここに形成されました。

1. Hellomusic
2. Les Psychotropes Sont Mes Amis, Puis Mes Ennemis...
3. Se Rayer Provisoirement De La Liste Des Vivants
4. Kill Me With A Smile
5. Emptykuerten
6. Le Creux Est Ma Matière Première
7 . L’Attachement Aux Symptômes
8. Mon Baromètre Mental
9. Interlude Pour Dépressifs
10. Gamm-recomposé
11. Marcher A L’Envers Dans Nantes-Atlantique
12. Greg Davis > Craig David
13. La Chanson De Laïs-Salomé
14. La Fin De Tout
15. La Vie Est Plus Belle Depuis...

打ち込み、サンプリング、ブレイクビーツ、電子音、それらを駆使してもテクノである必要が無い時代に突入したのです。それだけフォークトロニカという概念は、既存のスタイルを破壊するだけの意味合いを持っています。そして、それはポップフィールドがテクノを違和感なく取り入れる事が許される時代になってきたのです。それまではテクノ系の曲ですという作り方をしていましたが、普通にポップソングという曲の中にテクノの手法が入っていても当たり前になってくるのです。

数曲、ゲストボーカルを招いて歌ありの曲があります。とぼけた感じの歌でMomusのような雰囲気の曲になっています。こうした流れはインディーズから発信されていきます。当時はまだジャンル分けするのが難しく、エレクトロニカなのか、インディーポップなのか、聴く方もどう捉えていいのか分からないような作風なので、メジャーでは扱えなかったのです。現在でもほとんどのフォークトロニカ作品はインディーズからリリースされていますが、メジャーの作品の中に多大な影響を与えています。そんな草分け的な存在としての内容を持った作品になっています。

Hellomusic
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[20160927]

anaemia
(1998/07/14)
Melodium

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2004年のアルバムです。サンプリングサウンドも駆使しながらもエレクトロな作風に近くなり、徐々に知名度が上がってきます。普通にエレクトロニカしているだけではつまらなくなりますが、ところどころに非テクノな要素が散りばめられており、アクセントのある高名な作りになってきました。アコースティックな部分が少なくなっているのは、まだフォークトロニカという概念が確立されていないので、こだわっていないからでしょう。

1. reality is decaying
2. iopak bis
3. floating blood
4. industrial reminiscence I
5. chan's escape
6. pseudo anomali
7. industrial reminiscence II
8. residual song
9. be away
10. platitudes & cloporation
11. felt melt (primitive version)
12. compose organique volatil II

電子音もテクノライクな音色を選び、エフェクトもソフトの機能を十分に引き出したものになっています。サンプリング処理もブレイクビーツ的ではありますが、サウンド処理がエレクトロニカっぽい音に仕上げていますので、古臭く感じません。これまでは遊び感覚で作っていたようなところがありましたが、何をどうすれば面白くなるのかが見えてくるようになったみたいで、功名に意図が明確な無駄のない作品になっています。

ダンスミュージックにするつもりがないところにいろんな可能性を感じます。エレクトロニカに聴こえる作品でありながら、そこにこだわらず、ただ音色としてエレクトロニカな音色を使っているだけで、リズムもアレンジもそれっぽくありながら結構自由に作っているので退屈さは無くなりました。素材から受けるイメージからアイデアが広がっているようで、素材を活かした曲に仕上がっています。そうすれば次に何が必要か見えてくるので、闇雲にお遊びで作ったものとは違うレベルに達しています。

Reality Is Decaying/Industrial Reminiscence I
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[20160926]

角番だった豪栄道が初の優勝、しかも全勝優勝という快挙を成し遂げました。運もあったと思いますが、まるで千代の富士が取り憑いたような気迫溢れる取り口で、文句なしの優勝です。これが来場所も続けられれば綱取りになります。ここでおごらず挑戦者の気持ちで来場所も頑張ってもらいたいものです。ずっと綱取りが続いていた稀勢の里は完全に綱取りは無くなりました。もうチャンスは巡ってこないでしょう。横綱の器ではなかったという事です。良い時と悪い時の立会いが目に見えて違います。今場所は立会いの悪さが目につきました。

幕内上位の成績
日馬富士 12勝3敗
鶴竜 10勝5敗
豪栄道 15勝0敗 優勝
稀勢の里 10勝5敗
照ノ富士 4勝11敗
琴奨菊 9勝6敗
宝富士 4勝11敗
高安 10勝5敗
魁聖 6勝9敗
栃煌山 7勝8敗
嘉風 7勝8敗
隠岐の海 9勝6敗
栃ノ心 5勝10敗
正代 7勝8敗
貴ノ岩 5勝10敗


琴奨菊も角番は脱出しました。照ノ富士は負け越して来場所は角番です。この人の課題も立会いです。どんな相手でも自分の立会いで良い形を作るという相撲を心がけなければなりません。自分より背の低い相手に手こずりますから、そういう対策が今後の課題です。遠藤が初の13勝という好成績を出しました。体調が回復してきたというのもありますが、それでも足腰の弱さは感じます。上位に行けば苦戦するでしょうから、基本的な足腰の安定感を身につける必要があると思います。

上位の壁にぶつかった貴ノ岩と正代はいい経験になったと思います。この辺りで踏ん張れる力をつけてくれば今後も活躍してくれるはずです。初めての大銀杏を結んだ御嶽海は上位で10勝しました。怪我も少なく安定感があります。今後は台風の目になってくれると思います。

幕内全取り組み
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[20160925]

a slight difference in the air pressure
(1998/07/14)
Melodium

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2003年のアルバムです。フォークトロニカっぽい感じが出てきていますが、まだエレクトロポップみたいな仕上がりです。ポストブレイクビーツのようなブレイクビーツとは違いますが、その手法は継承しているような作りになっています。ブレイクビーツもドラムンベースも古くなった21世紀において、次に何が来るのかが気になるところでしたが、何も起こりませんでした。エレクトロニカという言い方が違う感じのスタイルが主流になっていきました。

1. thoughts are made of plastic
2. kyuten
3. ystyc 100
4. emissions de sources mobiles
5. life in a file
6. interruption sonore
7. ystyc 2
8. deux heures par minute
9. ipal & imal
10. how to make music within a box
11. dirty reprises

サンプリングよりも電子音を多用するエレクトロニカ、それにサンプリングもよく使うようなアーティストが増えていき、アコースティック楽器をサンプリングしたものを使うことが多くなってフォークトロニカと呼ばれるようになっていきます。そうしたフォークトロニカが生まれる前の黎明期のような作品です。アコースティック楽器のサンプリングも使っていますが、それだけではなく、まだまだ電子音が多い感じです。

フォークトロニカという概念がまだ生まれていませんから、そこにスポットを当てたような内容にはなっていません。まだ、エレクトロにアコースティックな音源を混ぜるのが変わっているな程度の作りです。当時としてはエレクトロニカにアコースティックな楽器が混じっている違和感はありますし、新しい感じがします。電子音だけのエレクトロニカには物足りなさを感じているアーティストが増えていっている事だけは確かだったと思います。

Thoughts Are Made Of Plastic
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[20160925]

a possible way of spending time
(1998/07/14)
Melodium

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2002年のアルバムです。サンプリング音の粒を立てることで立体感を出せるようになっています。ちゃんと客観的に自分の音楽を聴く事が出来ているのだと思います。リズム、ビートを出す事によって、テクノ、エレクトロニカ的な内容になっています。サンプリングサウンドの組み立てによるリズムパターンは90年代からありますので珍しくもありません。電子音が多いので、エレクトロニカとしてもちょっと異質な感じがしますが、さほどとりたてるようなものではありません。

1. Anna-Thema
2. Yesterday
3. Pause 4
4. Miljö-Zon
5. Felt-Melt
6. Pause 5
7. Erythrée
8. Modulo Pi
9. Pause 7
10. Trois Idées Fixes
11. Composé Organique Volatil

エレクトロニカ寄りになってはいますが、基本的にダンスミュージックのようなものを作るつもりがない人のようで、ポップフォーマットなアレンジ感覚でエレクトロニカを作っているので不思議な感覚になります。テクノ系じゃない人がDTM環境を得て、好奇心旺盛に遊びまくっているような、そんな感じがします。前作ではただそれだけで終わっている感じがしましたが、さすがにここではもっと具体的に何をすればいいのかが分かってきているようです。

パソコンの性能も上がってきて、ミュージックソフトで出来ることも増えてきました。音源は買い揃えればいくらでも増えていきます。テクノ系の人であれば、らしいサウンドがたくさんありますから、らしいものを作る事が出来ます。しかし、普通に作曲する人間にとっては、あれも出来る、これも出来ると、いろいろといじり倒したくなってきます。そういう人が作った作品なのだと思われます。

Felt-Melt
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[20160924]

Quiet Noise Area
(1998/07/14)
Melodium

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フランスのエレクトロニカアーティストLaurent Girardの一人プロジェクトMelodiumの2001年のファーストアルバムです。ノイズ系のエレクトロサウンドやアコースティック楽器や非楽器な音のサンプリングを並べた作風は、当時はユニークだったかもしれませんが、今の耳で聴くとのっぺりとした立体感の無いデジタルサウンドが陥りそうな音になっています。当時としてはこれで良かったと思いますが、今こんな処理をしていたら相手にされなくなる事でしょう。

1. minkowski's mind
2. ptolem inuit
3. exhib-inhib
4. something soft and dead
5. back from ems
6. radiopiano
7. time is a speed
8. xi - lo
9. ink jet
10. phthalein
11. it's all fixed
12. nihil

当時のDTMではこれが限界だったのか、いやもっとちゃんと作っている作品もあります。今ほど技術は進んでいなかったにしても客観的に聴けば、この平坦な感じはエレクトロニカの欠点でもあって、デジタル環境のノイズレスに近いフィールドで立体感を出すのは難しい事ですが、これじゃいけないと判断できるかどうかでミュージシャンとしての質を問われる事になります。素人が遊びで作ったような印象しか受けません。

ファーストなので大目に見たいところですが退屈です。個性的ではありますが、良さが伝わってきません。アコースティック楽器も使用していますが、アコースティック楽器としての音が立っていません。サンプリングだとしてもイコライジングなど工夫する余地が沢山あります。この時代の作品にそこまで注文するのも難儀ではありますが、先見の明がないとしか言いようがありません。

time is a speed

[20160924]

shallow
(1998/07/14)
sea oleena

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2014年のアルバムで、正式な初のフルアルバムになります。これが現在までの最新作になります。これまでの明るい感じを止めてオーケストレーション使った、幻想的とまではいきませんが、ファンタジックな、森林の中で歌っているような雰囲気を作り上げています。アコースティックなプログレみたいな感じになっています。一番大きな特徴は打ち込みを極力減らして生演奏しているところでしょう。

1. If I'm
2. Shallow
3. To Hold
4. Shades Of Golden
5. Everyone With Eyes Closed
6. Vinton, LA
7. Paths

幻想的に感じるのはドラムレスになっているからだと思います。ドラムレスでストリングスが重厚に響いていくると浮遊感が生まれ、彼女の歌声が溶け込むトラックが完成して見事にマッチングしたサウンドを生み出しています。引きこもりがちな人だそうで、ベッドルームから出たくない気持ちを表現しているそうです。そういう屈折したところから美しい芸術は生まれるものです。最近のオタクと言われている人たちからは、こうした芸術的な作品は生まれてきていませんから、久しぶりに好感が持てるオタクにあったような気分になります。

私のような音楽馬鹿は一種のオタクのようなものですが、秋葉原をうろついているオタクとは別のものだと思っています。凝り性で何かに特化した部分では共通点もあるのかもしれませんが親近感はありません。しかし、こうした優れた芸術を生み出せる感性を持ったオタクには親近感も好感も持てます。チャラいミュージシャンよりも好感が持てるのは当然ですが、心の琴線に触れるような音楽は得てして歴史的にも、社会不適合者から作られる事が多いものです。彼女にはそうした同じ匂いが感じられます。

If I'm
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[20160923]

sea oleena
(1998/07/14)
sea oleena

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カナダの女性シンガーソングライターCharlotte Losethの一人プロジェクト、sea oleenaの2010年のミニアルバム、sea oleenaと2011年のミニアルバム、sleeplessnessを合体させた日本独自のアルバムです。基本はギター弾き語りの演奏にエレクトロサウンドでアレンジしたフォークトロニカらしい内容になっています。ギターやピアノは生演奏で録音していて、それ以外の楽器は打ち込みになっています。

1. Southbound
2. Sleepless Fever
3. Insomnia Plague
4. Untitled
5. Sister
6. Milk
7. Orion’s Eyes
8. Swimming Story
9. Asleep at the Wheel
10. Island Cottage
11. Cold White Sheets/Empty Bed
12. And
13. Little Army
14. Lull

歌声はロリポップな感じで透明感があります。曲調もフォーキーでドリームポップな雰囲気がありますが、ノイジーなエレクトロサウンドも平気で入れているところが現代っ子らしいところでしょうか。アレンジの巧妙さもさいのうを感じますし、自分の世界観をしっかり持っているミュージシャンだと思います。最初は自主制作で売られていたようですが、後にインディーズからリリースし直されています。

才能が認められて、様々なミュージシャンの作品に呼ばれているようで、これから知名度が上がってくる事でしょう。これからのシンガーソングライターはラップトップも使える事が当たり前になってきています。なので何でもフォークトロニカとなってしまうのでしょうが、それぞれのミュージシャンのカラーがしっかり主張されていれば多様なスタイルが生まれてきます。しかしほとんどがインディーズで活動していて、メジャーレーベルが見過ごしているというのが現状です。良い作品にはそれなりの見返りがないと活動を続けるのも難しくなると思います。多様化する音楽シーンの中で生き抜くのも至難な現状。才能がある人が埋もれいかないようになって欲しいものです。

Swimming Story
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[20160922]

Devoted
(1998/07/14)
Sister Crayon

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2015年のアルバムで現在までの最新作です。アナログ盤しかリリースされていません。EP盤は幾つかリリースしてきましたが、インディーズの中でも苦戦しているようです。メジャーから声がかかってもおかしく無いくらいの実力を兼ね備えていると思いますが、アメリカでは難しいのかもしれません。海外に出て活動するほどの資金も無いのでしょう。現在ではネットで世界に配信することができますが、アナログ音源では配信できません。

1. Armor
2. Devoted
3. Ride | Die
4. Into Solemn Hymns
5. Your Girl
6. Night Totem
7. Bicep
8. Providence
9. To Show You Violence
10. Hell In My Head

マイペースにアメリカで活動しているようで、ファンも多いと思いますが、バックアップしてくれる理解者が動いてくれないとせっかくの才能も埋もれてしまいます。それでも注目度は高いようですので、今後の売り込み次第でいい環境が作られることを期待したいと思います。音楽性も表現力も足りないものは無いと思います。後は売り込み方も含めたプロデュース力が必要なのだと思います。

このダークな感じはイギリスでは受け入れられると思いますし、現在のアメリカでも需要はあると思います。何か足りないのだとすればヴィジュアル的な演出なのかもしれません。PVのセンスもあると思いますが、これは資金がないと続かないので、そこに力を入れた方がいいと思います。演劇的な要素を持った楽曲を作っていますので、ライブでもそれなりの演出をした方が伝わりやすいと思いますが、ステージセットも金がかかりますので、手作りでもいいので凝った演出のライブをやった方がファンが後押しをしてくれると思います。本当に足りないのはそれだけです。

Armor
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[20160921]

Bellow
(1998/07/14)
Sister Crayon

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アメリカの女性デュオSister Crayonの2011年のファーストアルバムです。ボーカルのTerra LopezとトラックメーカーのDani Fernandezの二人組です。インディーズからの発信ですが、メジャーにも負けないくらいの完成度を持った作品になっています。サウンドはエレクトロですが、曲調はシンセポップで聴き易いものです。シンセサウンドはエレクトロですがドラムがブレイクビーツしているのでポップに聴こえるのだと思います。

1. I'm Still The Same Person
2. Here We Never Die
3. And Glass...
4. (In) Reverse
5. Every Third Hour
6. Anti Psalm
7. Thief-Boxer, Asleep
8. Stem
9. Ixchel, The Lady Rainbow
10. Souls Of Gold

サビがしっかり待っている起承転結のある曲調はエレクトロとは違う性格を持っています。普通にシンガーソングライターとして作曲して、アレンジで凝りまくっているというのが正解かもしれません。ビューク的とも言えますが少し違います。ですが負けないくらいのレベルの完成度を持っています。どちらかというと最近のヨーロッパ系の女性シンガーと同じような感性を持った作品です。売れる音楽だと思いますし、かと言って媚びている音楽でもありません。ちょうどいい感じです。

ストーリー性を持っていますし、演劇的な表現力を持っています。音色の選び方もセンスが良いです。アレンジ力も優れていますし、歌唱力も申し分無いです。メジャーに拾われてもおかしくありませんが、今はメジャーにこだわる時代でも無いのでしょう。良い作品はほとんどインディーズからリリースされている時代になってしまっています。少しダークな感じがしますがヒット性は十分にあると思います。全てにおいて非の打ち所の無い完成度を誇ったファーストアルバムになっています。見事です。

I'm Still The Same Person
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[20160920]

Candela
(1998/07/14)
Mice Parade

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2013年のアルバムです。現在までの最新作になります。これまでと作風に変化があります。きっちりとバンドとして演奏していますが、初期の頃のようなフュージョンスタイルではありません。ポップでもなくグラムロックとニューウェイヴの間に存在したジャーマンロックに影響されていたイーノやボウイのような、ニューウェイヴに影響を与えていたスタイルに似ています。しかしMice Paradeとして蓄積されてきたスタイルも混じっていて昔をなぞるような音楽でもありません。

1. Listen Hear Glide Dear
2. Currents
3. This River Has A Tide
4. Pretending
5. The Chill House
6. Candela
7. Look See Dream Me
8. Las Gentes Interesantes
9. Contessa
10. Warm Hand In Narnia

この次の作品が出ていないので、これが新しいスタイルなのかは不明ですが、バンドとして演奏して女性ボーカリストのCaroline LufkinとAdam Pierceのボーカルの二本立て、これでポストグラムロックな事をやっています。ロバートフィリップっぽいギターがあったりしますが、なりきれていないところがいい感じです。後パーシージョンズみたいなベースがあったら完璧なのですが、さすがにそこまではやっていません。

ジャーマンロックみたいな空気感を持ったトラックに、そうしたスタイルにこだわらない自由な発想で演奏して作り上げたオリジナルな音楽になっています。だから懐かしさと新しさが同居したような音楽になっています。これこそが彼らのスタイルだと思いますし、最近のセンスのいいミュージシャンに共通する事だと思います。既存の好きな音楽をやりながら新しいエッセンスを加えて既存のものではないものを作り上げる。それはロックの進化の流れの中では正統派のやり方だと思います。その中で面白いと思えるものは少なくなっているのかもしれませんが、このバンドは常にワクワクさせてくれます。

Listen Hear Glide Dear
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[20160919]

綱取りの稀勢の里は2敗になっていますが、まだ優勝すれば可能性はあるようです。先場所は準優勝ですから本来なら全勝しないと横綱にはなれないと思うのですが、久しぶりの日本人横綱ということで甘くなるのでしょうか。目を見張るのが角番の豪栄道です。全勝して勝ち越し、角番を脱出しました。この人は気迫で勝っていくタイプですが、今場所は気迫が充実して体にもいい具合に伝わっています。ただ、勝ち越したことでその気迫がどこまで持つのかという心配もありますが、このまま持続してくれたら初優勝の可能性もあります。優勝を意識して硬くならない事を期待したいところです。

中日までの上位の成績
日馬富士 7勝1敗
鶴竜 5勝3敗
稀勢の里 6勝2敗
豪栄道 8勝0敗
照ノ富士 4勝4敗
琴奨菊 6勝2敗
高安 6勝2敗
宝富士 3勝5敗
魁聖 1勝7敗
栃煌山 3勝5敗
嘉風 3勝5敗
隠岐の海 7勝1敗
栃ノ心 2勝6敗
正代 1勝7敗
貴ノ岩 3勝5敗


照ノ富士は体の状態も良くなっていると思いますが、勝ち方を忘れているような感じで勝てる取り組みも負けています。白星が先行すれば良くなると思いますが、自分がどういう力士でどうすれば勝てるのかを良く見直す必要があるようです。正代が上位の場所で苦戦していますが、良くも悪くもいい経験になると思います。貴ノ岩も上位で苦戦はしていますが、実力がついていることが良くわかります。この人の場合、こうなるまで遅かったと思いますが、やっと花開きそうです。遠藤は1敗と好成績で体も回復していると思いますが、まだ足腰の安定さはついていません。この人の課題は足腰の強さをつける事で安定した取り組みが出来ると思いますので。日々精進するしかないでしょう。

横綱も安定していませんので優勝の行方は見えてきませんが、豪栄道が優勝したら面白くなると思います。

中日幕内全取り組み

[20160918]

What It Means To Be Left-Handed
(1998/07/14)
Mice Parade

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2010年のアルバムです。よりシンガーソングライターとしての側面を強調した内容になっています。しかし、前作ではほとんど自分で歌っていましたが、今作ではゲストボーカリストに歌わせています。そうする事で雰囲気が一変しますので新鮮さは保てます。エスニックな部分は、これまではスパニッシュな作風が多かったのですが、今作ではアフリカンなスタイルが目立ちます。

1. Kupanda
2. In Between Times
3. Do Your Eyes See Sparks
4. Couches & Carpets
5. Pond
6. Recover
7. Old Hat
8. Mallo Cup
9. Remember The Magic Carpet
10. Even
11. Tokyo Late Night
12. Fortune Of Folly
13. Mary Anne (U.K. Surf Version)

ドラマーですから、どんなビートにも対応できますが、エスニック、特にラテン、スパニッシュやフォルクローレなどから生まれるビートの作り方などはフュージョン的であります。アフリカンなビートも80年代的な作風から発展させた現代的なビートに仕上げています。70年代、80年代、90年代のカッコイイところを引用しながらも現在でも通用するよなコンパクトでポップなスタイルに持ってきているところが見事です。

4拍子と6拍子を共存させるリズム構成など、ドラマーならではのアレンジも斬新です。普通はやらないようなアレンジですがカットアップ合成のような作風で有りな感じにしてしまっています。かなり前衛的でありながらもポップに聴かせる手腕はインディーズのレベルを遥かに超えています。自由に作っているようでいて、理論的にも卓越した作品になっています。こういうミュージシャンが増えていく事が次世代への足がかりになると思います。

Kupanda
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[20160918]

Mice Parade
(1998/07/14)
Mice Parade

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2007年のアルバムです。初めてプロジェクト名のMice Paradeをタイトルに冠しました。完全にポップアルバムになっているので、新たなスタートを切る意味でのタイトルなのでしょうか。ブリットポップのようであったり、ネオアコのようであったり、ネオサイケのようであったり、凝ってはいますがよりシンプルでわかり易い内容になっています。

1. Sneaky Red
2. Tales Of Las Negras
3. The Last Ten Homes
4. Snow
5. Double Dolphins On the Nickel
6. Satchelaise
7. Swing
8. Circle None
9. The Nights After Fiction

Adam Pierceのボーカルが中心で、いつもの女性ボーカルはデュエット形式で参加しています。完全にシンガーソングライターになっています。久しぶりに思いっきりゲートリバーブの強烈なドラムサウンドを聴きました。生ドラムでありますが、最近ではサンプリングしたドラムみたいな音に仕上げることが多くなっていますが、あえてゲートリバーブサウンドになっています。かといって80年代っぽい感じではなく、今聴いても古臭く感じないくらい強烈に使っています。

曲調は90年代のオルタナ系フォークロックになっていたり、シューゲイザーっぽいアレンジだったり、アメリカの人ですがイギリスっぽいところがあります。ゲストも参加していますが、ほぼAdam Pierceが一人で作り上げているようです。ドラマーでありますからドラムがいつも主張していますがカッコイイので許せます。レトロなことをやっていますが古臭く無く感じるのは演奏力とセンスの良さからだと思います。このミクスチャー感覚は他に無いものなので新しさを感じながら聴くことができます。

Sneaky Red
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[20160917]

Bem-Vinda Vontade
(1998/07/14)
Mice Parade

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2005年のアルバムです。コンパクトに、ポップになった事でフュージョンにもこだわらなくなってきました。フォーキーなプログレポップ。生演奏にこだわっていますが、フォークトロニカな演出。歌が中心になってきますが、巧妙に繰り広げられていくアレンジ。バンドスタイルにこだわっていないので、自分で演奏できるスタイルをとっていくとフュージョンではなくなってきています。

1. Warm Hand In Farmland
2. Nights Wave
3. Passing & Galloping
4. The Days Before Fiction
5. Steady As She Goes
6. Waterslide
7. The Boat Room
8. Ground As Cold As Common
9. Ende

ジャムバンドのブームは既に過ぎ去っていますから、白熱するようなジャムセッションではなくなっていますが、有り余る演奏力は黙っていません。ポップでコンパクトになりながらもしっかりとした主張をしていく演奏。それでも仰々しくならないように制御されていて、歌の邪魔をするような事はしません。見事にコントロールされたアレンジは他に類を見ません。かといってボーカルは無くてもいいくらいの存在感。卓越したボーカリストを起用しないところがユニークです。

普通は演奏に見合ったボーカリストを起用していく事で何をやりたいのかが明白になっていくと思うのですが、そこまでボーカルに重点を置いていません。だけど非力なボーカルがある事でプログレとも違う独自のスタイルが浮かび上がってきます。プロフェッショナルなプレイヤーが作り上げたインディーポップ、そんな不思議な世界が力強く描かれています。誰も真似しようとも出来ないだろうし、需要も少ないかもしれませんが、最近の作品の中では久しぶりに胸躍るような高揚感を味わえる作品になっています。

Warm Hand In Farmland
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[20160917]

Obrigado Saudade
(1998/07/14)
Mice Parade

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2004年のアルバムです。間がかなり空きましたが、ここからが第2章になります。これまではバンドスタイルでフュージョンをやっていましたが、ここからはAdam Pierceの一人プロジェクトのようになっていき、歌モノがあったりと、これまでのフュージョンスタイルで曲は書いていますが、コンパクトに表現するようになっています。打ち込みの部分が増えてきていますが、生演奏も多く、ポップ感覚の斬新なフュージョンになっています。

1. Two, Three, Fall
2. Mystery Brethren
3. Focus On A Roller Coaster
4. And Still It Sits In Front Of You
5. Wave Greeting
6. Here Today
7. Milton Road
8. Spain
9. Out Of The Freedom World
10. Guitars For Plants
11. Refrain Tomorrow

Kristin Anna ValtýsdóttirやDoro Tachlerなどゲストボーカリストが参加していたり、フュージョンにポップなボーカルを乗せるというのは難しい作業ですが、フレーズを分解してコンパクトにまとめるという斬新な方法で解決しています。スパニッシュなラテンのエッセンスも含めたり、フュージョン感覚が基本ですが、それをポップにまとめ、DTMでの作業によりドンカマによるレコーディングでは得られないテクノ感覚もあって、よりコンパクトに進化したフュージョンを体現させています。

Adam Pierce自身も歌っており、ミニマルのように繰り返されるリフレイン的なフレーズ。生演奏をやっていたスクエアプッシャーのようにフリー感覚の未来的なフュージョン。HDDレコーディングならではのカットアップの醍醐味。優れた演奏力だからこそ生まれるグルーヴ。それをポップにまとめ上げるセンスは唯一無二だと思います。コンパクトにしているのにアイデア満載で様々な仕掛けがこれでもかと繰り広げられます。生演奏でありながらもデジタル感覚の質感を大事にしているというユニークなサウンドです。

Two, Three, Fall
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[20160916]

Mokoondi
(1998/07/14)
Mice Parade

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2001年のアルバムです。もうもろフュージョンを演奏しています。フュージョンからヒップホップへの接近はありますが、フュージョンとエレクトロニカへの接近をしているバンドはおりませんので、最先端のフュージョンバンドのようになっています。というか、もうフュージョンバンドは死に絶えている現状ですから、打ち込みの時代にここまで生演奏でワクワクさせてくれるバンドは少なくなっているのです。

1. Open Air Dance
2. Open Air Dance
3. Open Air Dance
4. Into The Freedom World
5. Into The Freedom World
6. Into The Freedom World
7. Circle 1
8. Pursuant To The Vibe
9. Mokoondi
10. Ramda's Focus
11. Circle 2
12. The Castaway Team
13. Man On The Beach In Brasil

これまでは音源が電子音だったりしていましたが、もう使用楽器も普通のフュージョンしています。しかし、ループを使ったり、たまにエレクトロな手法が出てきます。昔はジャズのメッカだったニューヨークでも現在では観光客向けの演奏をするだけの形骸化した状態になっています。若者はほとんどがヒップホップばかりやって、ジャズを演奏する、フュージョンを演奏する若者が減っているのです。その中でこれだけの演奏力を持った若者が集まって作品を作っていることに驚きます。

しかも新しい感覚を持った、前向きなフュージョンである事が素晴らしいのです。ただ演奏しているだけではなく、しっかりと独自の世界観も構築しています。ロックは死んだ。ジャズは死んだと言われてきましたが、こうしたインディーズの世界では、まだまだくすぶっている事に嬉しさを覚えます。作品ごとにしっかりとしたテーマがあるので、作品ごとに違うカラーを打ち出している事も、現在進行形なバンドなのだという期待感があります。名盤です。

Open Air Dance Parts I, II, III
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[20160915]

Ramda
(1998/07/14)
Mice Parade

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99年のアルバムです。インスト作品ですが、Ramdaと言う架空のキャラクターを使ったコンセプトアルバムになっています。主役がドラムなのでフュージョンのような格好良い演奏があったりして、エレクトロニカというよりジャムバンドだという姿勢を見せていると思います。かといってコンセプトアルバムなのでドラムレスの曲があったりと、なかなか憎い演出をしています。

1. Ramda Flies With Magic Eyes
2. Distant
3. Galileo
4. The Good Red Road
5. Warpshire
6. Gulliver's Travels
7. The Lonely Lounge Piano Player's Lost In His Little World
8. The One To Look For
9. (Attempt)
10. More Music For Mallets, Voices And Organs (And Other Stuff)
11. Logic (Parts 1 & 2)
12. Headphoneland In The School Of Old
13. Imagine Winooski
14. Ramda's Untriumphant Return
15. Logic (Part 3)

ハードデイスクレコーディングを行っているようで、DTM上での編集がなされていたり、90年代のジャムバンドらしいスタイルではありますが、当時の他のジャムバンドとは違う雰囲気を持っています。当時のジャムバンドの特徴としてブレイクビーツの雰囲気を生演奏する傾向がありましたが、このバンドはそのテクノ的な雰囲気にはこだわっていません。どちらかというとジャズ、フュージョンの雰囲気をエレクトロニカな音源で再現しているような感じがします。

ダブ的な演出もありますが、これは生演奏プラスDTM編集でも面白い事はやり切るという感覚でしょう。ある程度決められたテーマに自由に演奏したものをつなげて編集したような、プログレ的な感覚で作り上げていると思います。生演奏したものをそのまま使うという事にこだわらず、最新のテクノロジーによる編集も遠慮無く駆使するという事では未来志向のバンドだと思います。その結果ありきたりなものでは無く格好良いものになっていると思います。こういう優れた音楽をメジャーが発信するような状況にならないと音楽シーンはいつまでも活性化していかないと思います。かなりの名盤です。

Ramda Flies With Magic Eyes
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[20160914]

The True Meaning of Boodleybaye
(1998/07/14)
Mice Parade

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インディーズ界で活躍していたドラマーのAdam Pierceが結成したバンドというかプロジェクトのMice Paradeの98年のファーストアルバムです。ニューヨークで活動しているエレクトロニクスを演奏するバンドであり、ほぼ生演奏でのエレクトロニクスですから、かなりかっこいいです。この頃静かにブームだったジャムバンドみたいで、ライブで生で見たらかなり興奮する演奏だと思います。

1. A Dance By Any Other Name
2. Dasher, Prancer, Donner & Blitzen
3. Surprise! The Slippery Sled Went Down
4. In The Water There Are Islands, In The Land There Are Lakes
5. My Workday In May
6. Dub Interlude #1 (Boodley)
7. Tag
8. Headphonland: The Gangster Chapter
9. My Funny Friend Scott
10. Trudging Through The Freshly Cut Grass
11. Peeking Around The Corner
12. Purple Blather (High End Remix)
13. Shalom
14. Purple Blather (High End Remix)

ドラムはかなり暴れている感じですが、他のメンバーは淡々とミニマルな演奏を繰り広げています。まるで打ち込みに合わせてドラムを演奏しているだけのような感じですし、そういう内容だったとしても許されますが、打ち込みでやっているのかどうかさえも分からないくらい正確に演奏しています。サンプリングループのようですが、どれも生演奏だと思います。だからこそのこのグルーヴの格好良さが生まれていると思います。

かなりの演奏力がないとこのミニマルな演奏はきついと思います。演奏している音源が電子音というだけで、エレクトロニカというのも違うと思いますが、音響派とも違うと思いますし、ジャムバンドだと言う認識の方がいいと思います。アコースティックギターなどもループしているようでいて生演奏です。逆回転サウンドは打ち込み、もしくはDTMでのリバース処理だと思います。ニューヨークの小さなライブハウスで目撃したら衝撃的なバンドだと思います。

A Dance By Any Other Name
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[20160913]

Unknown Coordinates
(1998/07/14)
Dom Mino'

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2009年のアルバムで、現在までの最新作になっています。日本人アーティストのPaniyoloが参加するなど、ポップな作風にフォーク色も加わり、より日本人好みな内容になっています。ゲストミュージシャンも多く、生演奏の部分が増えて、打ち込みの部分もセンスが良く、ハイパーポップな作品になっています。日本の作品が好きなイギリスのオタクミュージシャンと言う印象です。

1. Liquid Architecture
2. Cartaforbicesasso
3. Goodbye, Summer Rain -U.C edit-
4. A Poem In Braille
5. Shiroi
6. Corner of Memories
7. Tilo
8. A Machine for Living
9. Paper Boats
10. IIMattino
11. Unknown Coordinates

日本のインディーズからのリリースなので世界的な知名度は低くなっています。それでも内容の充実度、センスの良さは世界のメジャーレベルであり、フォークトロニカとしての完成度も高いです。フォークトロニカのミュージシャンの打ち込みはサンプリングも使用頻度が多いので大雑把な感じが多いのですが、彼の場合はドイツや日本系のテクノミュージシャンのように細やかな処理がなされています。

プロデュースが日本人というのも大きいのでしょうか、曲としての素材が良いのか、フォークトロニカにアシッドジャズのような感性が加わって、ポップさの中に格好良さが感じられます。これは日本人ミュージシャンでは作れないような領域であり、最近のテクノミュージシャンにも作れないような、新旧の良いところばかりを取り入れた優れた作品になっています。それが作為的ではなく、自然に溶け込んでいるのが素晴らしいセンスだと思います。名盤ですね。

Corner of Memories
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[20160912]

秋場所が始まりました。横綱 白鵬と逸ノ城が休場となっています。綱取りを目指す稀勢の里にとってはまたとないチャンスであります。このチャンスをものにできなければもう横綱は考えない方がいいでしょう。しかし、このチャンスにいつもの気の弱さが出たのか、初日は黒星となりました。角番の豪栄道と琴奨菊は闘志がみなぎって白星スタートとなっています。日馬富士は連覇を目指すことになりますが、最後までどうなるか分かりません。

初日の上位の結果
◯日馬富士 押し出し 魁聖
◯栃煌山 押し出し 鶴竜
稀勢の里 寄り切り 隠岐の海◯
◯嘉風 寄り切り 照ノ富士
◯豪栄道 寄り倒し 栃ノ心
正代 寄り切り 琴奨菊◯
高安 突き落とし 貴ノ岩◯
◯妙義龍 寄り切り 宝富士
◯碧山 送り出し 千代鳳
千代の国 押し出し 御嶽海◯
◯松鳳山 押し出し 玉鷲


御嶽海が初めて大銀杏を結んで気合の入った相撲を見せました。貴ノ岩も上位で実力がついているのが分かります。照ノ富士は大分足が良くなっているので活躍が期待出来ますが、それ以上に調子の良かった嘉風に敗れました。遠藤も初日勝って復調しているようです。いつも上位にいた力士が下に落ちていますので、全体的に内容のある取り組みとなっています。誰が優勝してもおかしくない戦国時代、まだまだ暑い秋場所の熱戦が期待出来ます。

初日幕内全取り組み

[20160911]

Time Lapse
(1998/07/14)
Dom Mino'

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イギリスのアーティストDom Mino'の2008年のファーストアルバムです。日本のインディーレーベルschole recordsからのリリースで、プロデューサーは日本人のAkira Kosemuraであり、日本と縁のあるミュージシャンです。エレクトロサウンドでポップな旋律を持った作品になっています。細部の作り方とか日本的な部分もあり、イギリスでも個性的な部類に入ると思います。

1. Amelia
2. Jacopo
3. Bedtime
4. Scarlett
5. Seed
6. Tuesday
7. Time Lapse
8. Land of Forgotten Morals
9. Szek
10. Guitars
11. Broken Lentern
12. Crochet
13. Through a new Horizon
14. Arne remix
15. Scarlett (Akira Kosemura Remix) 

エレクトロサウンドを駆使していますが、感覚的にはポップなオルタナのようなスタイルの曲だったり、テクノな雰囲気ではありません。このテクノともロックとも言えない感じが流行りなのでしょう。インディーズではこの手の作品が増えています。私もよく使う音源が出てきたりと、制作環境は似ているのかもしれません。

サンプリングによるノイズを効果的に使ったり、そこにシンプルなシンセサウンドの旋律で落ち着かせたりと、日本人好みな内容になっていると思います。このテクノともロックとも言えないようなファジーな感覚から、次世代の音楽が作り出されるような予感はしますが、まだそこか飛び抜けて面白い事をやっている人は出てきていないと思います。ここから一歩前に出てくる人こそが未来を担っていくと思っています。

Bedtime
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[20160911]

Edena
(1998/07/14)
Piotr Kurek

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2012年の作品で、ミニアルバムですが、現在までの最新アルバムになります。完全なエレクトロニカですが、おそらくアナログシンセを使っているような音色ばかりです。コーラスはサンプリングなのでデジタル機器も使っていると思われますが、全体的な印象は古き良き時代のシンセサウンドで作られたバロック的なエレクトロニカです。プログレ的なテクノ、初期の頃のタンジェリンドリームみたいですが、もっとザラ付きのある音質です。

1. Becoming Light
2. Tonal Colors
3. Edena
4. Untitled
5. Goddess Eye
6. Desires

シンセベースによるビートはありますがドラムレスです。あくまでも現代音楽の流れを汲むエレクトロニカなのです。電子音を使った現代音楽作品は数多くありますが、その感覚に近いものですが、テクノ的なセンスもあると思います。ミニマル的なフレーズリフレインのバリエーション。現代音楽としての風格を持ちながらもテクノファンにも好まれるような内容です。

楽器の構成はオーケストラのようであり、ミニマルミュージックを演奏している最小のオーケストラを電子音で再現しているような感じがします。ミニマルという現代的なスタイルですが、バロックな荘厳さも感じます。レゾナンスのかかったシンセはプログレのような演奏になっていますし、かなり懐の深い内容になっています。これを現代音楽だとカテゴライズするならば、かなり斬新な内容だと思います。

Becoming Light
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[20160910]

Heat
(1998/07/14)
Piotr Kurek

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2011年のアルバムです。電子音も含んだ生演奏が基本になっていますが、現代音楽的な解釈で羅列されていて、エレクトロニカとも違う雰囲気になっています。生演奏による偶然性のループ素材、打ち込みは無く、全てが生演奏されていますからループもミニマルでは無く、あくまでも素材として並べられています。

1. Circles
2. Coda
3. Organs Slide
4. Heat
5. There
6. Time Takes What It Wants
7. Missing Paths
8. She

テクノ系だとビートを重視した配列になっていますが、現代音楽ではビートというよりパルス的な解釈でループが組み合わされています。楽器は信号を発する装置のような立ち位置であり、フレーズにあまり意味をもたせていません。信号を音楽として発信するのは、シドバレットがいた頃のピンクフロイドがやっていた事で、ある意味サイケデリック音楽なのだと思います。精神性を発信しているのですが、感情的なものではありません。

喜怒哀楽という単純な精神面ではない部分を表現した音楽。生活する上ではあまり重要ではない部分かもしれませんが、そういう部分を音楽として表現するのは、普段使っていない脳細胞を刺激するような音楽になっています。非日常なのかもしれませんが、そこが刺激される事によって、もっと違う視点を持った思考力が生まれる可能性があります。音楽にはもっといろんな可能性があると思うのですが、悲しいかな、商業的な音楽はどうしても偏った方向性を持っています。こういう音楽にも利益が還元される仕組みが必要だと思いますが、資本主義社会では難しいのでしょう。

Coda
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[20160910]

Lectures
(1998/07/14)
Piotr Kurek

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ポーランドのアーティストPiotr Kurekの2009年のファーストアルバムです。ポルトガルのレーベル cronicaからリリースされています。ブレイクコアのアーティストslepcyとしても活動していた人ですが、名前を変えて作品を作っています。当初はシュトックハウゼンの助手もしていたというイギリスのアヴァンギャルド/現代音楽家、コーネリアス・カーデューのミュージックフェスティバルに参加して、ライブパフォーマンスの為に作曲された作品であります。カーデューの作品を演奏する予定だったのが、様々な演奏を重ねてくうちにオリジナルな内容になっていっているようです。

1. Part I
2. Ways Of Making Sounds
3. No Mistake
4. Part II
5. Cardboard Cups
6. Tripartite
7. 1963
8 . Questions
9. Go Up
10. Players

カーデューの息子の協力により、未発表音源、講義の模様、カーデューが指揮をしたリハーサルとパフォーマンス、そしてプライベートで録音された音源を使用する事が出来ました。現代音楽と言う狭い世界でしか知られていない人ですが、知る人にとっては貴重な音源になっています。ベースが現代音楽であり、フリージャズのような即興演奏を加えていますので、アヴァンギャルドなジャズ色のある内容になっています。

こうした素材を現代音楽であったらテープの切り貼り作業をするのでしょうが、現在はサンプリングで処理する事も出来ますし、もっと簡単にDTM上でら羅列させていく事が出来ます。何の脈絡もないような配列が現代音楽らしさを演出出来ますが、現代音楽にも理論があり、結構頭デッカチなジャンルでありますので、それなりに音楽的であります。現代音楽もフリージャズも理論を突き詰めていった結果の音楽でありますから、それなりの縛り、こだわりがあります。特にフリージャズは演奏者の直感に頼る部分が大きいので、かなりの感性が求められます。そういう意味でも、この人のセンスが反映した内容になっています。

Tripartite
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[20160909]

Dial Forever
(1998/07/14)
Bacanal Intruder

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2016年のアルバムで、現在までの最新作になります。作風はどんどん変わってきてエレクトロの部分が大半になってきています。フォーク色が薄れて、曲調もシンセポップみたいになっています。歌も弱々しい感じの歌が復活。生演奏している楽器もありますがアコースティック楽器では無く、サウンプリングもほぼ無いようで電子音のみで作られています。

1. Mumies
2. The Highest Mountain
3. Crocodile
4. Friendly
5. Day Off
6. Dial Forever
7. Cougar
8. What Are You Doing Here
9. Paperboy
10. Fake Dream

アンビエントな処理にこだわった内容になっていて、曲調はポップ。アンビエントポップという雰囲気になっています。アンビエントポップはまだ誰もやっていなくて、私SAMARQANDが推奨していこうかと思っていましたが、こういう前例があるのであれば、あまり大きい声では言わないようにします。しかし、この作品は今年の5月にリリースされているので、去年の暮れにアンビエントポップの概念を思いついた私の方が先駆者だと思いますが、この後のフォロワーが続いていかないと威張れない事でありましょう。

普通はアンビエントな作品は非ポップなものであり、現代音楽的なものでありますが、その手法でポップな曲を作っているものがほとんど無く、音響派と言われるものもありますが、もっとアンビエントの部分が深く、ポップ寄りな曲調にする事で、これまでに無かったスタイルとしてアンビエントポップという概念を作り出しましたが、このアルバムはそのものな内容になっています。アマチュアの私が対抗する術はありません。自称私が先駆者だと言い張るしかありません。この人もほとんど自主制作に近い売り方をしているので、メジャーでこういう作風が出てきたら私の言っていることは戯言になってしまうでしょう。しかし、彼の場合アンビエントポップと言う概念を提唱しているわけではないので、知らないうちにこういう作風になっていると言う先駆的な感性を持ち合わせている人だと思います。

Dial Forever

[20160908]

Do while, if else
(1998/07/14)
Bacanal Intruder

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2012年のアルバムです。フォークトロニカとしての概念も明確になった時期のリリースだけに、エレクトロニカ色が強くなっています。電子音の割合が多くなっています。生演奏の部分も減っているわけではありませんが、部屋の空気感は密室で録音されているようなデッドな感じになっています。彼と同じようなスタイルのミュージシャンも増えてきて、これから個性を発揮するのも難しくなってきますが、あまり迷いはないような感じがします。

1. Everyone Is So Excited
2. Bolo
3. Fuegolento
4. Little Boat Parade
5. Melodytah
6. Zoo Racing (Tiger Hunting With Water Bottles)
7. Hill's Adventures
8. Slow Dive
9. A Thief in the Cheat
10. Sportive Art, Dance, Dance, Dance
11. A Glimpse Of Summer In A Winter

電子音ですらフレーズサンプリングしているような処理が見受けられます。フレーズのカットアンドペーストによる違和感を逆手に取ったようなフォークトロニカの常套手段、この処理に命をかけたような手法。カットアンドペーストを上手につなげるというのは当たり前ですが、あえてポイントをずらして人工的につなげた機械的な雰囲気の演出はテクノ定番です。

これまではアナログな雰囲気でその違和感を演出していたので個性的でしたが、電子音でもその演出をするあたりが新しいと思います。サンプリングでは無い電子音を不恰好に配列するというのはそれまでは無かった事です。それを、他のサンプリング音源と同じようなイントネーションにする事によって不恰好さをかっこよく演出しています。歌もはっきり聴こえるようにミックスするようになっています。作品を出すたびに進化していると言っていいでしょう。

Hill's Adventures
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[20160907]

Cantariolas
(1998/07/14)
Bacanal Intruder

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2009年のアルバムです。フォークトロニカとしての形も定まり始めています。それに加えてポップで親しみ易い作品になっています。サンプリング素材をちりばめたリズムのアヴァンギャルドな雰囲気とポップな旋律、アヴァンギャルドポップでフォーク色も強めなのにテクノを感じる。当時はかなり不思議なスタイルだったと思いますが、このアナログの暖かさとデジタルのぶっきらぼうな雰囲気の融合はやがて定着してきます。

1. Cantariola
2. Harry El Sucio
3. After All
4. A Flower On His Bonnet, A Mirror In His Hand
5. Post-Illas
6. Plumazul
7. Long Day
8. Welcome To La Siesta
9. Hemos Fracasado
10. Adioses

フォークトロニカにも様々なスタイルがあって、当初はエレクトロニカにアコースティック楽器のサンプリングを使ったテクノ寄りのスタイルで認識されていきますが、フォーク強めのスタイルもあり、その混ざり具合の塩梅でそれぞれの個性があります。日常的なアンビエント感、環境音楽に近い音響でアコースティック感が全面に出ていながら、エレクトロもしっかり主張しているこのアルバムは、その塩梅のバランスが良い感じですが、バランスが良すぎてデジタルとアナログの対照的な音の混じり合わない微妙な違和感が不思議な世界を作り出しています。

女性ボーカルのアンニュイな感じも雰囲気作りに役立っています。自分も歌っているのか、何を言っているのか分からないような弱いボーカルは、日本のインディーズにもよくある雰囲気で、80年代のオタクな感じがします。普通はリズムに使わないようなサンプリング音源を切り貼りするようにパッチワークさせてリズムを作っているので、アコースティック楽器よりもそちらに耳が行ってしまいますが、アコースティックのほのぼのとした雰囲気が緊張感を緩和させる役割になっていて、緊張感と緩和の絶妙なバランスも生まれています。

Cantariolas

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